2025年5月5日(祝・月)東京・LINE CUBE SHIBUYAにて、逢田梨香子さんのアーティストデビュー5周年を記念したワンマンライブ『RIKAKO AIDA LIVE 2025「Decorate My Stage」』開催!
当日の模様を記した公式レポートが公開されました。
2025年5月5日(祝・月)と“5”が並ぶこの日、逢田梨香子のアーティストデビュー5周年を記念したワンマンライブ『RIKAKO AIDA LIVE 2025「Decorate My Stage」』が、東京・LINE CUBE SHIBUYAにて開催された。
2015年に『ラブライブ!サンシャイン!!』の桜内梨子役で声優デビューを果たし、同作のスクールアイドルユニット・Aqoursとしても大きな注目を集めた逢田。
2019年に待望のソロアーティストデビューを飾り、2024年6月19日にはアーティスト活動5周年を迎えた。声優として10年、そしてアーティストとして5年。この節目をきっかけに自身のYouTubeチャンネルでVTuber「りきゃこ」としても活動を開始と、声優アーティストの枠を越えて表現の場を広げている。
音楽活動のアニバーサリーイヤーの締めくくりとなった本公演では、5周年記念ソング「マイメソッド」をはじめ、初のピアノ伴奏に挑戦した「ORDINARY LOVE」、最新作となる4th EP『装飾』(2025年3月26日発売)の収録曲など全15曲をパフォーマンス。
そのすべてに愛おしい想いをこめ、笑顔で「ありがとう」を伝えてみせた。そして終盤には、毎年恒例となっているバースデーイベントを2025年8月8日(金)に開催することも発表。これまでとこれからをファンとともに分かち合った、その模様をお届けする。
開演時刻を迎えると、思い思いの彩りのペンライトが一斉に光りだす。スクリーンにはこれまでのキャリアを振り返る映像が映し出され、その映像が終わるや否や、鮮やかなロングワンピースをまとった逢田が颯爽とステージへと現れ大歓声が巻き起こった。
この日のステージを支えるのは、浅倉高昭(Bass)、石川裕大(Guitar)、柳俊彰(Manipulator/Band Master)という実力派ミュージシャンたち。心強いバンドメンバーと満場のファンとともに5周年のとくべつな一日が幕を開けていく。
オープニングを飾ったのは、逢田自身が歌詞を綴った5周年記念ソング「マイメソッド」。突き抜けるようなメロディーに乗せて〈変わらないでよ/変わらないから〉〈今更だけど聞いてほしいんだよ/いいかな 君といる私が1番好きなんだよ〉と“君”をまっすぐに見つめながら届ける歌声に、5周年への、なにより聴き手へのまっすぐな想いがにじむ。歌い終えると客席から温かな拍手が贈られ、その手がリズムを刻むクラップへと変わる。
続いてはとびきりキュートな「Is this love?」(TVアニメ『黒岩メダカに私の可愛いが通じない』第二EDテーマ)。恋する女の子のきゅんとする気持ちを描いたこの曲では、ペンライトが自然とピンクに染まっていく。事前にSNSなどで呼びかけていたコールもバッチリ。その光景に逢田もうれしそうな表情を浮かべつつ、たくさんのハートを送って観客を射抜いてみせた。
「皆さんこんにちは、逢田梨香子です! 皆さん、アーティストデビュー5周年をお祝いしに来てくださって、本当にありがとうございます!」と声を弾ませながら最初のMC。「毎回聞いているんですけど、今日“初めて逢田梨香子のライブに来ました!”って方、どれくらいいらっしゃいますか?」と問いかけると、客席のあちこちから手が挙がる。
「本当にうれしいです。毎回はじめて来たという方が結構いらっしゃって……ってことは今まで来ていた方はどこへ……? まさかロケットエンピツ方式とか……?」と笑いつつ「私のライブには“これはこうしなきゃいけない”みたいな決まりごとは、あんまりないんです」と初めて来たファンに説明。
「さっきの“Is this love?”はSNSでコールをお願いしていましたが、それ以外はみなさんそれぞれのペースで楽しんでもらえたら嬉しいです。自分なりの楽しみ方で、最後まで思いやりを持って楽しんでいってくださいね!」とルールはないことを伝える。また、衣装について「今回はちょっと大人っぽい雰囲気にしてみました。すっごくお洒落で、後ろの色が違うんです。ちょっと“おぼっちゃまくん”っぽいかも(笑)」とユーモアを交えながら紹介。
等身大の言葉で語りかける、その飾らない人柄も彼女の魅力のひとつだ。さらに「近くに来たとき、ぜひ細かいところまで見てみてください」と、どこか含みをもたせるようにぽつり。まるでこのあと何かが起こることをほのめかすような言葉に、客席から「えっ?」と反応が起こると「じゃあ、どんどんいきましょうかね」と笑みを浮かべ、最新EP『装飾』より、自身が作詞を手がけた「透明な装飾」へ。
曲がはじまると左右からシャンデリアが降り、きらびやかな空間が広がっていく。ワルツ調のリズムに合わせて、踊るように歌う逢田。“カタチには見えないけれど、自分の中に確かにある大切なもの”を自由に彩っていく中で、〈涙もすべて今 わたしを彩るパーツになるの〉というには、これまで彼女が重ねてきた歩みと、今の前向きな想いをも感じさせた。
そこから続く「ハナウタとまわり道」(TVアニメ『スキップとローファー』EDテーマ)では、「みんなの近くにいっちゃうよー!」と宣言しなんと逢田が客席へ! 客席がざわめく中で1階席の後方通路をステージに変え、近い距離感でその優しい歌声を届けていったのだった。
趣を変え「ぜひ皆さん、座っていただいて……」とアコースティックのブロックに。「アコースティックはこれまで何度かやらせていただいているんですけど……今回は何をやろうか、本当に悩みました。まだアコースティックでやっていない楽曲の中から、“この曲、アコースティックにしたらどんな感じかな?”と感じた曲を選びました」と伝え、まずは1st EP『Principal』のオープニングナンバー「FUTURE LINE」を。
初めてミュージックビデオが制作された、「“ORDINARY LOVE”と同じくらい、思い入れの深い曲」。その想いを込めるように丁寧に歌い紡ぎ、さらに「Dearly」を。アコースティックだからこそ際立つ逢田のまっすぐな歌声が、楽曲に込められたまっさらな一歩を、よりリアルに、よりあたたかく感じさせてくれる。
ここでステージに登場したのがピアノだ。実はアーティストデビュー5周年を記念して掲げた“5つのやりたいこと”のひとつとして「ピアノ演奏」を挙げていた逢田。YouTubeやX(旧Twitter)やTikTokなどに曲は伏せつつも練習風景をアップしてきていた。
静かに椅子に座り、深呼吸をひとつ、ふたつ……。相当緊張している様子で、客席からは「大丈夫だよ!」「楽しんで!」のエールが贈られる。演奏直前まで指を伸ばしつつ「では……」と息を吸って、その指と声が奏ではじめたのは、彼女がアーティストとして初めてもらった曲である“大切な”バラード「ORDINARY LOVE」(アニメ『川柳少女』のEDテーマ)。最初のサビまではピアノ伴奏で届け、静かに立ち上がってマイク前に立つと、バンドの力強い演奏が加わり〈ありきたりな 日常でさえも あなたとなら 輝きだす〉という言葉が躍動する。
のちのMCで「毎回まったく違う景色を見せてくれる曲」と語っていたが、この日は歩んできた日々と、そこに寄り添ってくれた“あなた”への感謝が、凛とした歌声の中に宿っていたように感じる。客席からはすすり泣く声も聞こえ、曲が終わるころには大きな拍手と感動に包まれていた。「みんなの顔を見ると泣いちゃいそうだから、ひたすら前を見ていました(笑)」と明かしたMCタイム。
「どんな曲も大切ですが、アーティストとして初めてもらった曲ということもあって、“ORDINARY LOVE”はその当時を鮮明に思い出します。私にとっても、すごく思い入れのある楽曲です。だから今回、ピアノを使ったパフォーマンスをやると決めたときも、“やっぱりこの曲しかないな”って思いました。またこの曲が、みんなとの思い出になった気がします」
続いて届けられたのも、逢田のこれまでとこれからを語るうえで欠かせない1曲、「ME」。〈でも心細いから/そばで見守っていてね〉というフレーズには、逢田梨香子というひとりの表現者の素顔がにじみ出る。その歌声に感慨深さはあるものの、どちらかと言えばとても明るいもの。この曲に限らず、まっすぐに前を見つめながら笑顔を浮かべていたことが印象的だった。
さまざまな道のりを経てたどり着いた、5周年を迎えた今の逢田梨香子の“しなやかさ”があってこそなのではないだろうか。そんなことを感じさせるライブだからこそ、大塚愛の提供曲である「プリズム」に続く流れもまた美しく、眩しく映える。
「5周年ということで……今回のセットリスト、どうしようかなってすごく悩んだんですけど、いろいろ考えて、この形にさせていただきました。今のところどうですか? 皆さん、楽しめていますか?」
客席からの大きな拍手に笑顔を浮かべながら、「まだまだ後半戦、楽しむ元気、残ってますよね? それでは、ラストスパート! どんどん盛り上がっていきましょう!」と力強く告げ、ライブはクライマックス。
初めて自身で歌詞を書き下ろした「Lotus」、記念すべき1stシングル「for…」、最新作よりやなぎなぎが作詞を手掛けた「銀河のエデン」と、照明や演出を変えながら、新旧問わずのセットリストで駆け抜けてみせる。そして、「みんなの声、もっともっと聴かせて! 一緒に歌ってくれる?」とラストの「Dream hopper」(TVアニメ『装甲娘戦機』OP主題歌)へ。何度も激しくテンポが変わるアッパーなナンバーを〈まだ知らない景色が待ってる〉と高らかに、軽やかに歌い上げてみせたのだった。
“りきゃこ”コールに応えて、再びステージに現れた逢田。先ほどとは打って変わり、今回のライブTシャツをアレンジしたロックな雰囲気の装いで登場すると、フロアからは「かわいい〜!」という大きな歓声が湧き上がった。すると「今日は晴れてよかった〜!」とホッとした様子で逢田。
過去に雨の日が続いたこともあってか、「逢田さんは悪くないけど、また雨!」といった声を少し気にしていた様子で、観客から笑いがこぼれる。そうしたフレンドリーなやり取りもまた、アットホームな空気感を作り出していた。
そんな中で「すごく思い入れの深い楽曲で、私にとっても、アーティスト活動をしている逢田梨香子にとっても欠かせない1曲となっています」と紹介して届けたのはミディアムナンバー「ブルーアワー」。
ステージの背景が空の情景へと変わり、客席も自然と青く染まる。2023年の誕生日前日に配信されたこの楽曲は、逢田自身のさまざまな想いを描き出したもの。〈私を生きる〉という言葉が今まで以上に力強く響いた。ここで「アーティスト活動を始めたのは2019年、もう6年目に突入しているんですよね」と切り出した逢田。
「本当にいろんな経験をさせてもらいました。作詞にも初挑戦したし、大好きなアーティストの皆さんに楽曲を提供していただいたり……普通に生きていたらなかなかできない経験ばかりで、改めてすごく素敵な出会いに恵まれてきたなと思っています。日々いろいろなことがあって、みんなもいろいろなことがあると思うんですけど、こうしてライブやイベントでみんなと直接会えるのは本当にうれしいです。心折れそうだなって思う瞬間もあるんですけど、みんなとの時間を過ごすたびに“もうちょっと頑張ろう”って思わせてもらえるんです」と、目の前の観客にまっすぐな思いを届ける。
さらに歌詞についても言及。「普段皆さんに表立って伝えないような、負の気持ちや忘れてしまいたいことを書かせてもらうことも多くて……でもこうして歌詞にすることで上書きされるというか。さっき“Lotus”や“ブルーアワー”を歌いながらも感じていたのですが、昔はこんなに笑ってこの曲を歌えてなかったなって。もっと必死だったなって。5年も経つとこんなにも1曲、1曲の印象が変わるんだなと思いました。それは応援してくれている皆さんのおかげです。本当にありがとうございます。これからも、皆さんにちゃんと気持ちを届けられるように頑張っていきたいです」と感謝を伝え、温かな拍手が広がる。
そしてライブに行けない時期があったとしても「そういえば“楽しかったな、また行きたいな”ってふっと思い出していただけたらうれしいです」と誓い、いよいよ本当にラストの楽曲へ。レクチャータイムを挟んで届けられたのは「ステラノヒカリ」。
「一人ひとり好きなヒカリを灯してこの会場を彩ってくれたらうれしいです」という言葉にならい、客席にはカラフルなペンライトがいっせいに輝き出す。ステージと客席が一体となり、ハンズクラップが響き渡る中、逢田はまぶしいほどの笑顔を見せながら〈君がくれた輝きで/私は光り続ける〉と歌う。ブライトな光景を空に映し出して大団円を迎えたのだった。……と思いきや?
記念撮影のあと「お知らせがございます!」と、自身の誕生日である8月8日に、恒例のバースデーイベントを東京��Zepp DiverCityで開催することを発表。
「もうすぐだけど、まだ空いてる? わりと(今日のライブから)すぐだから、どんなライブにしようかなって考えているところです。楽しいことを考えますのでぜひお祝いしに来てくれたらうれしいです」とにっこり。さらに、それぞれのブロック(下手・上手・センター)それぞれに挨拶し、「すぐにまた会えるから! これからも楽しいステージを作っていけるように頑張りますので引き続き頑張っていきます!」と指切りしてバックステージへ。
その直後、もうひとつサプライズ。影ナレーションで「皆さんにメッセージを書いてきました。つたない文章ではありますが、写真に撮って今日の思い出に持って帰ってくれたら嬉しいです。気をつけて帰ってね!」とメッセージ。
そして、前述の“5つのやりたいこと”のひとつとして掲げていた“手書きメッセージ”の第5弾として、ファンへの感謝と5周年の思いがあふれるメッセージがスクリーンに映し出されると、会場からは温かな拍手が送られた。この日会場が一体となって放たれたたくさんの“ヒカリ”がこれから続く世界をさらに輝かせていくのだろう。
バースデーイベントは2公演。「RIKAKO AIDA Birthday Live 2025」と「RIKAKO AIDA Birthday Talk Show 2025」の2公演が、東京・Zepp DiverCityにて開催予定。どんなステージになるか、今から楽しみで仕方がない。
Text by 逆井マリ
Photo by 江藤はんな
日程:2025年8月8日(金)
時間:OPEN 16:00 / START 17:00
会場:東京・Zepp DiverCity
価格:¥8,000(税込)(ドリンク代別) ※全席指定・入場特典付き
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