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概要
この記事は、ウクレレ平魚泳が農業と音楽活動の両方に携わる中での自らの立場や視点、そして社会の現状について語ったものです。彼は「農家」としては自分を位置づけていないものの、農作業を通じて得られる自給自足の意義を考える一方で、政治や社会の制度に対する疑問も示しています。
要約
- 多くの政党やメディアが「日本の農業を守る」と訴えているが、著者は農家ではないと自認。
- 自らがコメを作ることで感じた「安い」や「高い」という価値観の変化。
- 農業は単なる価格の問題ではなく、生産の有無に依存する現実。
- 自給自足を目指すが、実際には多くの支援が必要で、完璧には達成できていない。
- 「農家」というラベリングは自分には当てはまらず、補償の対象にもなれないと感じる。
- 政治家が多様な立場を考慮することを期待するが、実際には自分のような立場は含まれにくい。
- 消費税や所得補償についての考え、自身の消費行動に対する意識。
- 鶏舎のバイトを通じて得た新たな視点。
- 福岡と千葉でのライブ予定を告知。
この5年、自分でこめを作っている僕は、「米が高い」というトレンドに乗れそうな感じと、
そして違和感を感じる。
そうなんだよね。僕は社会から必要とされたり、迫害されたり、補償されている
「農家」という人ではないんだ。
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若い時から「何で食ってんの?音楽で食ってんの?すごいねぇ。大変だねぇ。かっこいいねぇ。無理でしょ?嘘でしょ?」「ほんとだよ。いや、
嘘だよ」
そんな会話があったかなかったか、
独り言のループだったのか。
そんな僕が今、「何で食ってんの?」「鍬と土と野菜で食ってんの」
と答えられる今。
これも嘘だけど、ちょっとこんな視点があることも、
みんな、知って欲しいな。
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米は「高い」とか「安い」ではなく、「ある」か「ない」。作れば在り、作らなければ、もしくは地球環境の変化次第で実るところまで辿り着けず、
「ない」と言う現実も現れる。
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だから作る。そして自給自足。
偉いでしょ!
っていう話ではない。
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僕だって、そこまで自給自足出来てないし、結局、音楽活動が実らなかった分、
田畑に向かう時間が出来る。
ちょっとした挫折。正直、最近よく聞く「ルサンチマン」
てやつだ。
本当は、一人でなんて出来ないし、農機具を借りたり、たくさんの手助けをもらったり、もらえなかったりで、それほど生産性を上げることだって
出来ない。
機会を使えば半日でできる作業を
鍬を使って、1週間近くかけて作業する。
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「自給10円で働く農家さん」というトレンドに、
僕は含まれていない。
「農家」ではないから。
出荷もしていないし、市場に供給するほどの
余剰生産も出来ていない。
袋詰めも結構な重労働だし、道の駅に出荷しても余ったらまためんどくさいし、心折れるだろうし、棚に並べるためにはそこそこ綺麗な野菜を選ばなきゃならないし、
安定した供給もできない。
もし「所得補償」を農家に対してされるような時代が来ても
僕は補償の対象者ではないんだ。
仮に政治や制度が変わって、「農家」が”おいしい”仕事に変わったら、今、耕作放棄地になってたからこそ無料で借りれている田畑の地主さんたちが
黙っていないだろう。
「儲かるぞ」って。
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政治家が、こんな僕の立場を含めて
考えてくれているのか。
けっこう「僕」は
含まれてないかもね・・
と思うことが多い。
そりゃそうだ。
レアケースな生き方をしているよ。
「何か」としてパッケージされて、価値やら損得を推測って
ってのが嫌なんだ。
苦しいんだ。
だから「農家」にもなれないし、
ミュージシャンにもなれない。
その「何か」になるためには何が必要で、何をしなくちゃならなくて、
何をしてはいけないのか。
そんな社会の枠組みを意識しないで、ただ、黙々と、草を採る。感じる。そして、何をすべきか考える。
身体が勝手に動いてる。
そんな生き方で、
生きていければいいな。
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一応、ついでだから言っておくと、「れいわ新選組」なら、こんな様々な境遇で生きる人のことを考えようとは
してくれるんじゃないかな?
と、感じている。
日本共産党も、実際の庶民の困りごとは相談すると、共済的な組織力で力になってくれると
聞いたことがある。
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「農家の個別補償を!」という声を聞いても、僕は農家に含まれていないことを
自覚する。
賃金を!給料を!と主張されていても、賃金労働に飼い慣らされることを
僕は避けたいと思っている。
「消費税は消費に対する罰金だ!」と主張されて、全くの同意なんだけど、「消費はしない方がいい」という政府の方針だったのか、と思うと、こうして極力お金と関わらずに生きようと流れ着いた僕は、
時代の授かり物みたいな人だよ。
でも、消費税がなくなったら、どんな価値観で生きれるようになるのか
考えたらワクワクする。
失われたデフレの30年しか知らない僕は、
安くて良いものを「お得」と感じて生きてきた。
全ての国民に給付金を毎月、ってのもアリなんじゃないかと
感じ始めた。
「所得がない人であっても、
『消費をする』という仕事はするんです」
僕がつくづくコロナ禍で思ったこと。「お店が続いて欲しいから」という想いで消費活動してた。
お金を潤沢に廻したいなら、お金を配ってよ。
頑張って使うから。
今のままでいくなら、いいよ。なんとか、お金を使わない交流の仕方を探るのも
悪くないと思っている。
アナーキーストだね♪
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蚊帳の外には広い世界が広がっていて、
自由な仲間が待っている。
なんて言って、鶏舎の外に飛び出した鶏がその先、そう長く生きられないことも
想像容易い。
鶏小屋の中も、けっこう壮絶だし、
結局最後は鶏肉になるし・・・。
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最後はよくわからない
今日の出来事。
早朝の鶏舎での餌やりバイトで餌をあげる、雇われの「神」で感じた視点で、
今回のは終えようと思います。
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福岡と千葉でライブ予定あります。こんな僕ですが
聴きに来てくれたら嬉しいです。
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