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概要
ムゲンエステートは、不動産買取再販事業が好調で、連結配当性向40%を目標にしています。緩やかな景気回復を背景に、不動産市況が好転。販売件数は減少したものの、高価格帯の居住用物件が好調。また、賃貸収入も安定して成長している。
要約(箇条書き)
- 不動産業界は緩やかな景気回復や訪日客増加で堅調。
- 2025年3月の公示地価は前年比+2.7%と過去最高。
- 不動産買取再販事業で営業所を京都・那覇に新設。
- 居住用不動産は高価格帯物件の販売が好調で売上大幅増。
- 投資用不動産は販売件数維持も単価低下で売上減。
- 特定共同事業で新プロジェクトの募集完了。
- 不動産売買事業のセグメント売上高は165.0億円、営業利益は33.9億円。
- 賃貸事業は売上高6.5億円、営業利益1.95億円。
- 高付加価値戦略と営業エリア拡大で増収増益を達成。
- 金利や為替は警戒要素だが、今後の業績に期待。
不動産業界は、緩やかな景気回復と訪日客増加による再開発・投資需要の高まりにより堅調に推移。2025年3月公表の公示地価は前年比+2.7%と、バブル崩壊後で最大の伸び率を記録。首都圏の中古マンション市場も価格・成約数ともに上昇基調が継続するなど、不動産市況は引き続き良好な環境にある。一方、金利上昇や為替の影響といった不透明要因も存在。
こうした中、主力の不動産買取再販事業において、京都・那覇への営業所新設などエリア拡大を進行。販売件数は減少したが、居住用では高価格帯物件の販売が好調で、売上高・利益ともに前年同期を大きく上回る結果となった。投資用物件は販売件数こそ横ばいだったが、単価低下で売上は減少。全体としては収益性の高い販売活動が奏功し、売上総利益率は向上。
また、不動産特定共同事業では「札幌ホステルプロジェクト」の第2期募集が完了、「新小岩プロジェクト」も販売開始。賃貸収入も安定成長を続けている。
● 連結業績(前年同期比)
■ セグメント別動向
● 不動産売買事業(主力)
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投資用不動産:販売44件(+5件)、平均単価7,600万円(▲32.6%)、売上高33.5億円(▲23.9%)
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居住用不動産:販売95件(▲31件)、平均単価1億3,800万円(+207.1%)、売上高131.3億円(+131.6%)
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開発事業:販売実績なし
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特定共同事業:売上未計上(任意組合組成は4月)
→セグメント売上高は165.0億円(+40.7%)、営業利益は33.9億円(+120.6%)
● 賃貸その他事業
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売上高6.5億円(+12.4%)、営業利益1.95億円(+10.0%)
全体として、不動産市況の追い風を活かし、高付加価値戦略と営業エリアの拡大により、大幅な増収増益を達成した好決算。今後の金利・為替動向には警戒感が残るが、堅調な需要と確実な収益性重視の販売方針により、通期業績にも期待が持てる滑り出しとなった。
ネットキャッシュ(28305百万円)、ネットキャッシュ比率(0.55)。
引用
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