元国税職員で現在は吉本興業所属の芸人であるさんきゅう倉田さん(@thankyoukurata)は、自身のXにて次のようにポストしました。
「今度、財務省の人が来て『なぜ一部の若者は減税を望むのか。団塊の世代がいるうちに税を負担してもらった方が将来の負担が減るのに』と言いにくるらしい。反駁がある人はいますか。論拠がある意見なら伝えます。」
この発言を受け、多くのユーザーがX上で活発な意見交換を行いました。特に注目されたのは、「今を生きる若者にとって減税は切実な願いである」という主張や、「団塊の世代が税負担を担うべきという理屈に納得がいかない」といった声でした。若者の生活実態や社会保障制度への不満、将来よりも現在の苦しさを優先せざるを得ないという現実的な視点が多く見受けられました。
また、「団塊の世代が年金を十分に享受している一方で、現役世代は重税に苦しんでいる」「子育て世代こそが一番の負担を感じている」といった反応も見られ、世代間の税負担や制度設計への不信感が浮き彫りになっています。
話題のポスト
今度、財務省の人が来て「なぜ一部の若者は減税を望むのか。団塊の世代がいるうちに税を負担してもらった方が将来の負担が減るのに」と言いにくるらしい。
反駁がある人はいますか。論拠がある意見なら伝えます。
— さんきゅう倉田(元国税職員) (@thankyoukurata) May 15, 2025
団塊の世代が現役バリバリだった40年間でどうにもできなかったものをリタイヤ寸前に増税したとて変わるわけがない、財務省の詭弁です。
— 伝国の辞 (@budaikun) May 16, 2025
将来ではなく今の負担が大きくて未来がなくなりそうですよ😇
こちらが証明 pic.twitter.com/9p92VM15jI— ザカ(仮)🐾 (@YvZkQDhsMF3S90M) May 15, 2025
減税を望む若者は若者向けのサービスレベルを見て判断しているのだと思います。必要な税制は全世代に対して一律で発生する一方、年齢によりサービス面の差が出ることに不満があるのかなと。65〜100歳を育ち働き盛りの23〜35歳で支える無理感が打破されずに税金を取られることに納得感がない。
— ちゃんあざ💆🏻♀️ (@muimuiushiroto) May 15, 2025
将来じゃなくて今現在の話をしてるから
— 夢 (@muro166) May 16, 2025
さんきゅう倉田さんのポストに対して見られた反応からは、日本の税制度に対する若者世代の不満が顕著に表れています。特に、将来の負担を軽減するために現在の税負担を正当化する財務省側の理屈に対し、「今が苦しいのに将来のことまで考えられない」という声が多数を占めました。
背景には、1990年代以降続く賃金の伸び悩みや、消費税率の段階的な引き上げ、社会保障負担の増加など、若者や子育て世代にとって経済的な余裕がない現実があります。また、団塊の世代が年金などの社会保障を受ける側にまわっていることへの不公平感も存在します。
一方で、国の財政健全化を目指す立場からすれば、団塊の世代が現役のうちに増税することで、将来の社会保障費負担を軽減させるという主張には一定の合理性があるとされます。ただし、それが現在の若年層にとって納得できる施策であるかどうかは別の問題です。
現在を生きる世代の声に耳を傾ける必要
今回のポストに寄せられた反応を見れば明らかなように、若年層や子育て世代が現在感じている税負担の重さは極めて深刻です。団塊の世代への税負担強化という議論は一見合理的に思えますが、それによって現在の現役世代の負担がさらに増すならば、根本的な解決にはなりません。
加えて、税制の議論は単に「誰がどれだけ払うか」だけでなく、「その税金がどう使われるか」や、「どれだけ生活の質に貢献しているか」という視点が不可欠です。単なる増税ではなく、納税者が納得できる形での制度設計が求められます。
今後の税制度改革においては、世代間の対立を煽るのではなく、共に持続可能な社会保障を築くために、すべての世代の声を真摯に受け止める姿勢が問われていると言えるでしょう。
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