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概要
この記事では、財務分析が企業経営に与える影響について考察されています。特に「収益性」「安全性」「生産性」「効率性」という4つのテーマの関係を理解することで、より深い洞察が得られることが強調されています。著者は、自身の経験を踏まえ、顧問先に財務分析を効果的に伝える方法についても触れています。
要約
- 財務分析では、企業の健康状態を「収益性」「安全性」「生産性」「効率性」の4つのテーマから評価できる。
- これらのテーマは互いに関連し、一つが改善されると他も高まっていく正の循環が存在する。
- 単独の指標だけでなく、テーマ間の関係を理解することで、より広い視点から経営戦略を描くことができる。
- 顧問先に対して、関係性を示す図表を活用することが理解を促進する可能性がある。
- 財務分析は企業にとって価値のあるプロセスであり、分析結果に基づいて具体的なアドバイスを提供することが次のステップであると考えている。
財務分析を行うと、「収益性」「安全性」「生産性」「効率性」といった4つのテーマから、更に細かい指標(例:営業利益率、自己資本比率など)で、企業の健康状態や成績を定量的に見ることができます。
財務分析に関する様々な本やネット記事を読んでいただければ、だいたい同じようなことが書いてあり、かつそこまで難しいことは書いていないので、多くの方は理解し、財務分析を実践できるかと思います。
私もしっかり理解した上で、顧問先の企業に財務分析の話を何度もしてきたのですが、イマイチな反応が多い印象でした。
財務分析の4つのテーマを企業経営と関係づけて説明する
顧問先がイマイチだった理由は、私の説明力不足、顧問先の興味関心の無さなど色々あるかと思いますが、その一つの理由として、財務分析で分かる4つのテーマ(収益性・安全性・生産性・効率性)が、顧問先の経営にどのように関係、つながっているのか分かりづらいのかなと仮説を立てております。
下記図表は、私なりに上記の4つのテーマを関係づけた図表です。
収益性が高まれば利益が蓄積され安全性が高まり、安全性が高まれば経営資源(ヒト・モノ)への投資で、効率性・生産性を上げる。効率性・生産性が上がれば、売上・利益が増え、収益性が高まる。そして収益性が高まれば…などといった、正の循環(右回り)が回りだせば企業の経営も良い方向に進みだすと思っています。
上記のような循環・関係性が分かると、ただ「収益性が高まれば良い」「安全性の指標が良くなれば良い」など、一つのテーマだけを見るのではなく、例えば「収益性を高めて安全性も改善しないと、新しい設備投資ができないよな」、「効率性・生産性を上げることで収益性高まるよね」など、より広い視点で財務分析の結果を見る事ができ、今後の経営の回し方のイメージを描きやすいのかなと思います。
うまく言語化できていない気がして申し訳ないのですが、要するに財務分析して、収益性や安全性などそれぞれのテーマの指標の良し悪しを単体で見ていくのではなく、各テーマ同士それぞれも関係し合っていることが理解できたら、財務分析の価値がまた一つあがる、面白いのではないかなと思っています。
財務分析を顧問先に伝える時は、各4つのテーマを深堀して説明する前に、上記図表で関係性を提示することで、少しでも顧問先の理解に繋がるのかなと思っていますが、仮説検証をしながら改善していけたらなと思います。
財務分析のその後は…
財務分析を行い、企業の健康状態や成績を伝えること自体、とても価値があるものだと思います。ただ、私としてはここから更に一歩二歩と、顧問先の経営の力になりたいと思っています。
私自身、病院に行って診断結果だけ聞いて帰るのでは無く、薬をもらったり、今後どういう風にしたら同じ病気・症状にならないかアドバイスを聞きたいと思うので、顧問先に対して参考になるようなアドバイス、経営支援ができるようになりたいなと思っていますし、いろいろな考えをに書いていけたらなと思います。
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