謎のカルト的人気無料ゲーム『Garn47』、なぜか今になって大型アプデ。意味不明なまま、ゲームらしくなる – AUTOMATON

デベロッパー兼アーティストのFloombo氏は日本時間5月3日、『Garn47』の大型アップデート「Glorgle Patch D」を公開した。対応プラットフォームはPC（itch.io）で、ユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信中。

『Garn47』は三人称視点の擬似的オープンワールド探索ゲームと思われる作品だ。もともとは無料のリズムゲーム『Friday Night Funkin’』のMod「Hit Single」の中に隠されたミニゲームとして存在していたもので、カルト的な人気を博したことで2024年4月に公開された。今回、大型アップデート「Glorgle Patch D」が突如として発表され、「本物のゲーム」らしきものになっていると複数の海外メディアが報じ、話題となっている（PC Gamer）。

ゲームプレイでは3Dのマップを探索することになる。キャラクターの動きはかなりのハイスピードで慣性があるため癖が強い。また、ジャンプ中にさらにジャンプできるため、連打することでいくらでも高く飛ぶことが可能だ。操作説明のようなものは存在しないが、どのように操作するのかさまざまなキーを入力して試すのもゲームプレイに含まれているものと思われる。ゲーム開始時には「Car」と呼ばれるネコのようなキャラクターの「私の家においで」というメッセージが表示される。おそらくこれが最初の目的ということになるだろう。

本作はもともと、リズムゲーム『Friday Night Funkin’』のMod「Hit Single」に含まれていたイースターエッグである。ストーリーモードで「Silly Billy」という楽曲を攻略すると、メインメニューに「It’s Time」というボタンが出現。それを押すと別ウインドウで「Garn47」が起動するという仕組みだ。さらに「Garn47」を攻略していくと、同Mod内の隠し楽曲「Car’s Little Song」を解禁できるようだ。

公開当初はMod内の隠し要素といった位置づけだったが、ユーザー間で攻略や考察などが盛んに行われるなど話題になったことで、後にスタンドアロンな作品として公開された。スタンドアロン版では楽曲の解禁といった要素はないが、ミニゲーム部分を事前準備なしに遊ぶことができる。

ちなみに『Friday Night Funkin’』はオープンソースで開発され、ブラウザやPC（Windows/Mac/Linux）上で無料で遊ぶことができるリズムゲームである。2021年にはフルバージョン『Friday Night Funkin’: The Full Ass Game』の開発資金としてクラウドファンディングを募り、最小の目標額6万米ドル（約860万円）のところ、すべてのストレッチゴールを達成して220万米ドル（約3億2000万円）以上もの巨額の資金調達に成功している（関連記事）。本稿執筆時点でも開発は進行中であり、続報が待たれるところだ。

『Garn47』はPC（itch.io）向けに、ユーザーが価格を決めるName your own price方式で配信中だ。