火曜日, 5月 13, 2025
ホームニュースゲームニュース評価伸び悩む『No Rest for the Wicked』開発元トップ、“スタジオ閉鎖の危機”と報じられるも否定。ただし「いちゃもん不評レビュー」には悩んでいる

評価伸び悩む『No Rest for the Wicked』開発元トップ、“スタジオ閉鎖の危機”と報じられるも否定。ただし「いちゃもん不評レビュー」には悩んでいる


デベロッパーのMoon StudiosのCEO Thomas Mahler氏は5月12日、同スタジオが閉鎖の危機に直面している可能性について報じる一部海外メディアに反論した。自身の発言に端を発する報道であり、真意を説明している。

Moon Studiosは、メトロイドヴァニア・アクションゲーム『Ori and the Blind Forest(オリとくらやみの森)』と、その続編『Ori and the Will of the Wisps』を手がけ高い評価を得たインディースタジオだ。現在は、新作アクションRPG『No Rest for the Wicked(ノーレスト フォー ザ ウィケッド)』の開発を、PC(Steam)での早期アクセス配信を通じておこなっている。

『No Rest for the Wicked』は、疫病が蔓延する841年の世界を舞台にする、ハック&スラッシュ要素のあるアクションRPGだ。ソロプレイおよび最大4人でのオンライン協力プレイに対応。舞台となる島には、疫病によって怪物と化した人々や侵略軍の兵士などの敵がおり、プレイヤーはさまざまな武器を駆使して戦うことになる。プレイスタイルにあわせたキャラクタービルドや、世界が常に変化するアライブシステム、島の都を復興させる要素などが特徴となっている。

本作は、2024年4月にPC(Steam)にて早期アクセス配信が開始。人気作を手がけたスタジオの新作ということもあって、当時には同時接続プレイヤー数がピーク時に約3万6000人を記録するなど大いに賑わうことに。一方でユーザーレビューの評価は伸び悩み、「賛否両論」ステータスでのスタートとなった(関連記事)。

そんな中、開発元Moon StudiosのCEOで本作のクリエイティブディレクターを務めるThomas Mahler氏は先日5月11日、本作に投じられたユーザーレビューについて公式Discordサーバーにて言及した。本作は“レビュー爆撃”を受けていると主張したうえで、その影響で本作が売れなくなると数か月後には立ち行かなくなり、同スタジオを閉鎖せざるを得なくなるとコメント。そして、本作を完成させるにはレビューステータスを回復させる必要があるとし、コミュニティに好評レビューの投稿を呼びかけた。

本作のSteamユーザーレビューは、本稿執筆時点で約3万6000件のうち75%が好評とする「やや好評」ステータス。ローンチ当初から徐々に盛り返してきてはいるが、まだまだ不評数も多い状況だ。Mahler氏はレビュー爆撃を主張したが、実際には具体的な課題を示す不評レビューの方が目立つ。レビュー爆撃とは、大量のレビュー投稿によって、特定タイトルのレビューステータスを意図的に操作する行為のことである。

こうした状況を受けて、一部海外メディアはMahler氏の言葉を引用しつつ、Moon Studiosは閉鎖の危機にあるのではないかと報道。なおこの間には、本作の販売元Private Divisionが親会社Take-Two Interactiveにより売却。その後Moon Studiosは本作の権利を買い戻し、現在は自主販売をおこなっている(関連記事)。こうした背景も憶測に拍車をかけたようだ。

そしてThomas Mahler氏は5月12日、Moon Studiosは財政的な危機に瀕しているわけではないとし、閉鎖の可能性についての報道に反論。これまでどおり傑作を作り上げることを目指して活動するとし、本作『No Rest for the Wicked』はまさにその過程にあるとした。

Steamのユーザーレビューに言及したことについては、一部のくだらない(bullshit)レビュー投稿に対抗することが目的だったとのこと。同氏いわく、「ゲームにトランスジェンダーのキャラクターが5人以上登場しない」からといってナチス扱いされ、また「ロシアによるウクライナ侵攻について特定の立場を取らない」と表明するとロシア支持者だと決めつけられ、結果として本作に不評レビューが投じられてきたのだという。このほか、ゲーム内容にまったく触れず不評レビューを投じるユーザーにも悩まされてきたそうだ。

同氏は、そのような不評レビュー投稿が許されるのであれば、本作のファンに好評レビューを投じてもらおうと呼びかけても問題はないだろうと述べる。本作では、ここ数回のアップデート配信後には非常に好意的な評価が寄せられているという。そのため、新規のレビュー投稿はもちろん、過去に不評を投じたユーザーに本作をもう一度評価してもらいたいということのようだ。スタジオ閉鎖に言及したことに関しては具体的には触れられなかったが、現状財政的に問題はないとしているため、好評レビュー投稿を促すためのジョークだったのかもしれない。

なお本作では、先月4月30日に大型アップデート「The Breach」が配信。新たなコンテンツの追加やゲームプレイの改善、パフォーマンスの向上などがおこなわれた。その後投稿されたユーザーレビューでは、ゲームバランスなどの問題を指摘する不評レビューもありつつ、好評レビューも数多く投稿。特にMahler氏が好評レビュー投稿を呼びかけて以降は、以前から改善が進んでいることなどに触れ、好評とするユーザーが数多く見られる。

『No Rest for the Wicked(ノーレスト フォー ザ ウィケッド)』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。明日5月14日いっぱいまでは30%オフの3234円(税込)で購入可能となっている。





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