国内の個人ゲーム開発者ただすめん氏は4月17日、『SUIKAWA LEAD(スイカワリード)』を4月18日夜にリリースすると告知した。対応プラットフォームはPC(Steam)。発表にあわせて、新しいPVが公開されている。

『SUIKAWA LEAD』は、コトバでキャラクターを導きスイカを割ってステージをクリアする、マイクで操作する苦行系アクションRPGだ。本作の舞台には、世界の根幹を司る神秘の球体「グランド・スイカ」が存在していた。しかしある時、海浜幕張に冥界の王オゲン・ゴロクが出現し、絶大なスイカの力を手にする。オゲン・ゴロクの放った邪悪なコトバ「汚言」が地を裂き、海を燃やし、生命の息吹を奪い去ったのだという。本作でプレイヤーは異世界の導き手として、メインキャラクターの割り人と共に、邪悪なる汚言に立ち向かっていく。割り人を導きスイカを割る、音声認識によるオープンワールド風スイカ割りアクションが繰り広げられる。

メインキャラクターの割り人は、異世界の導き手であるプレイヤーの言葉に従って行動してくれる。たとえば右に曲がれといえば右に方向を変え、走れといえば素早く移動しようとする。本作ではマイクを使った音声コマンドによってキャラクターを操作し、音声認識によるギミックも突破して、ダンジョンをクリアしていくのだ。ただし異世界の導き手の言葉は、時空の歪みによって上手く伝わらないこともある。音声が割り人へ伝わるまでわずかに時間がかかるため、割り人に思ったとおりに動いてもらうには慣れも必要となる。繊細なコントロールや判断力も問われる、困難なゲームプレイが展開されるそうだ。

ゲームプレイの流れとしては、導き手と割り人はグランド・スイカを割るため、まずはコトバを集めていく。本作には、周囲の状況を把握するスキャンや、割り人を浮かせるレビテーションなど、特殊効果を持つコトバも存在している。冒険をしていく中で、新しい音声コマンドの習得や、割り人のステータスを強化をおこない、最終決戦に備えていくのだろう。

また攻略対象のダンジョンには、それぞれ異なる仕掛けやテーマが用意されている。具体的には、「お疲れ様です」と労って敵を無力化するダンジョンや、触れると変なセリフを言わなくてはならない「尊厳破壊スライム」なども存在。本作では声を使ったユニークなパズルやクイズ、戦闘などが待ち受けているわけだ。

そのほか本作ではキーボードやゲームパッドで、移動など一部操作の補助機能が用意されているという。音声コマンドだけでもエンディングまで到達可能であるものの、非常に困難であるそうだ。

本作は、国内の個人ゲーム開発者ただすめん氏が手がけている。過去作としては、『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!』シリーズや、ホラーゲーム『PIEN-ぴえん-』などをリリースしている。2023年12月にリリースされた『そろそろ寿司を食べないと死ぬぜ!ユニバース』では、本稿執筆時点のSteamユーザーレビューで161件中94%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得。非常にテンションの高いセリフや内容、意外としっかり遊べるゲームプレイなどから注目を集めてきた。

ストアページによると、本作『SUIKAWA LEAD』は音声認識に興味をもったことをきっかけに、制作がスタート。最初はスイカ割りのミニゲームを考えていたが、練り込んでいくうちに音声認識オープンワールド風アクションRPGが出来上がってしまったのだという。RPGとして面白いかは自信がないものの、変なセリフを声に出しながら進んでいく体験には、他では味わえない面白さがあると確信しているそうだ。音声認識を扱っただけではない、本作ならではの体験が待っているのだろう。

なお本作では一定以上のマシンスペックが必要とされている。音声認識の一部をGPUで処理している関係もあってか、NVIDIAではRTX 20xxシリーズやGTX16xxシリーズ以降、AMDではRX 5000シリーズ以降のグラフィックボードが必要になるそうだ。

『SUIKAWA LEAD』は、PC(Steam)向けに4月18日夜リリース予定だ。また本作では製品版への引き継ぎが可能な体験版が公開中。リリース日の告知にあわせて、体験版の更新もおこなわれているようだ。



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