金曜日, 7月 25, 2025
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ホーム投資船腹需給引き締まり。2025年の営業利益は132.6%増。来期も新造船好調見込むも微増収減益予想。ジャパンエンジンコーポレーション。まーほ

船腹需給引き締まり。2025年の営業利益は132.6%増。来期も新造船好調見込むも微増収減益予想。ジャパンエンジンコーポレーション。まーほ

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概要

ジャパンエンジンコーポレーションは、2025年の決算で顕著な成長を達成し、特に海運・造船業界の好況を背景に売上高や営業利益が大幅に増加しました。将来的には新造船の需要が続くが、微増収減益が予想されています。

要約

  • 経済環境: 日本経済は緩やかに回復。世界経済は不透明感が残る。
  • 業界状況: 海運・造船業界は好況。
    • 船腹需給が引き締まる。
    • 造船は旺盛な受注。
  • 業績:
    • 売上高:288.6億円(前年比+37.6%)
    • 営業利益:50.9億円(同+132.6%)
    • 継続的に過去最高を更新。
  • セグメント別業績:
    • 舶用機関: 売上高 167.8億円(前年比+76.8%)
    • 修理・部品: 売上高 120.8億円(前年比+5.3%)
  • 受注状況:
    • 受注高:296.9億円(前年比-2.4%)
    • 受注残高:273.6億円(前年比+3.1%)
  • 配当: 期末配当は56円に増配。
  • 今後の展望: 新工場の本格稼働、グリーン燃料エンジンの事業化へ向けた努力が続く。

船腹需給引き締まり。2025年の営業利益は132.6%増。来期も新造船好調見込むも微増収減益予想。ジャパンエンジンコーポレーション。まーほ

2025年3月期決算(5月13日)

■ 経済・業界環境

当期の日本経済は、企業収益や雇用環境の改善により緩やかな回復基調を維持。一方、世界経済はインフレがやや沈静化したものの、地政学的リスクや中国経済の減速懸念、米国政策の不透明さなどにより、依然として不透明感が残る状況だった。

こうした中、同社の関連業界である海運・造船業界は好況が続いた。

  • 海運:新造船供給が限定的で船腹需給は引き締まり、紅海迂回運航の影響もプラスに作用。

  • 造船:今後の荷動き増加を見据えた発注が活発化し、造船所では超先物商談を含めた旺盛な受注が続いた。

■ 全体業績

同社は、設計~製造・販売・アフターサービスまで一貫対応可能な体制を強みに、「中期事業計画」に沿って全事業領域で成長を実現。特に、環境対応(アンモニア・水素燃料エンジン)の開発を先導することで、持続的成長と社会的要請の両立に努めた。

その結果、通期業績は以下の通り:

  • 売上高:288.6億円(前年比+37.6%)

  • 営業利益:50.9億円(同+132.6%)

  • 経常利益:54.2億円(同+54.1%)

  • 当期純利益:43.3億円(同+69.8%)
    ※いずれも過去最高を2年連続で更新し、2月時点の業績予想を上回る好調な着地となった。

■ セグメント別の業績

① 舶用内燃機関(主機関)

  • 売上高:167.8億円(前年比+76.8%)

  • 好調要因

    • 最新鋭省エネ型「LSHシリーズ」の好調な受注

    • 連続生産による効率化とピーク対策で国内ライセンシーに生産委託し台数最大化

    • NOx TierⅢ規制対応設備(EGR/SCR)搭載やLSJ型(層状噴射技術)機関の販売

    • 販売単価の改善(インフレを踏まえた価格改定)

② 修理・部品等(アフターサービス・ロイヤリティー・部品供給)

  • 売上高:120.8億円(前年比+5.3%)

  • 要因

    • 電子制御部品や燃焼室部品の販売が堅調(船舶高稼働を背景に)

    • 中国ライセンシーにおけるUEエンジンの販売が好循環し、部品供給・ロイヤリティ収入も拡大

■ 利益構造と収益要因

  • 主機関では、同型エンジンのロット生産による効率向上、価格改善により採算が大幅改善

  • 修理・部品事業も堅調で、増収による利益拡大に貢献

  • R&D面では、グリーンイノベーション基金の支援を受け、アンモニア・水素燃料エンジンの開発が計画通り進捗。補助金収入が営業外収益として寄与

■ 受注状況

  • 受注高:296.9億円(前年比▲2.4%)

  • 受注残高:273.6億円(前年比+3.1%)

セグメント別:

  • 主機関

    • 受注高:155.1億円(前年比▲21.8%)

    • 受注残高:214.9億円(前年比▲5.6%)
      → 既に2027年度分まで生産枠がほぼ埋まっており、2028年度分も内示が進行。価格交渉・タイミングを見極めながら受注へ転換中。

  • 修理・部品等

    • 受注高:141.8億円(前年比+34.1%)

    • 受注残高:58.6億円(前年比+55.7%)
      → 中国ライセンシーの新工場稼働により、部品供給とロイヤリティーの伸びが顕著。高稼働運航が続くアフターサービスも引き続き堅調。

■ 配当

業績好調を受け、期末配当は予想比4円増配の56円を予定。株主還元姿勢も強化している。

■ 総括

 旺盛な主機関需要を取り込みつつ、ライセンス・アフター部門の拡大や環境対応技術の先行開発を通じて、構造的な収益力強化を実現。今後は、新工場の本格稼働を見据えつつ、グリーン燃料エンジンの事業化と、次世代に向けた「成長の地盤固め」を着実に進めている。
ネットキャッシュ(4730990千円)、ネットキャッシュ比率(0.16)。

引用



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