月曜日, 5月 19, 2025
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自称Web屋の面々 #1〜“SSL前提で作ってあります”って、ほんとに?〜佐藤大偉有限会社ディーポイント代表取締役

🧠 概要:

概要

この記事では、Web制作における「大丈夫」の言葉についての問題提起と、情報が正確に伝わらないことのリスクを論じています。特に、SSL対応のWordPressサイト移行の実例を通じて、単純な確認不足がもたらすトラブルを紹介し、責任感や検証の重要性を強調しています。

要約

  • 「大丈夫」の重み: Web制作現場では、「大丈夫」の言葉がよく使われるが、その責任を確認することが少ない。
  • 実話の紹介: サーバ移行中に「SSL前提で作ってある」との確認を得たが、多くの不具合が発生した。
  • 具体的な問題:
    • トップページは表示されたが、画像リンク切れ。
    • サブページで404エラーの発生。
    • WordPress内部リンクがhttpのままで動作しない。
  • 確認不足の説明: 「SSL対応」との発言は、実際には適切な設定がなされていなかった。
  • 責任の差: 言葉の裏には、確認と責任を伴う場合と、ただその場を収めるための適当なものがある。
  • 著者のスタンス: 誠実な仕事を目指し、信頼できるチームと協力して問題解決に取り組む姿勢を示している。

記事全体を通して、専門知識の不足と責任感の希薄さがもたらすリスクを明確にし、改善の必要性を訴えています。

自称Web屋の面々 #1〜“SSL前提で作ってあります”って、ほんとに?〜佐藤大偉有限会社ディーポイント代表取締役

仕事の現場では、やたらと「大丈夫です」という言葉が飛び交います。
でも、その“大丈夫”がどこまで責任を伴っているのか、ちゃんと検証されることはあまりありません。

Webの仕事も例外ではありません。
特に、構造や仕様が複雑な領域で「大丈夫」と言い切られるとき、私は少し身構える癖があります。


ある日の実話です

旧サーバからホスティングサービスへWebサイトを移行する案件。
WordPressベースのサイトで、制作業者と一緒に進めていました。

私はDNS切替 → SSL有効化 → WordPress側の動作確認という流れを組み、
Slackで事前に段取りも共有しながら作業していました。

そして、切替直前に念のため電話で確認。

私:「SSLを有効化したとき、WordPressの設定は問題ないですかね?」
担当者:「あ、それは大丈夫です。SSL前提で作ってあります」

そう言われたので、その前提でDNSを切り替え、SSLを有効化しました。

結果どうなったかというと…

  • トップページは表示されるが、画像があちこちリンク切れ  

  • サブページでは404エラーが大量発生  

  • WordPressの内部リンクもhttpのままで機能せず

“前提”で作ってあるとは何だったのか?
思わず口に出てしまいました。


設定の意味を理解していないまま、発言だけが先に出てくる

このトラブル、技術的に言うとかなり単純です。

WordPressで「SSL対応」設定を有効にすれば、
以降のログインや管理画面アクセスはhttps前提になります。

つまり、httpsでアクセスできない状態では、ログインすらできない。

だからこそ私は、事前に業者へこう確認したのです。

「SSLを有効化したとき、WordPressの設定は問題ないですかね?」

この確認は、「SSL前提で動作確認済みですか?」という意味そのものでした。

しかし実際は、  

  • httpの絶対パスが大量に残っていた  

  • サブページで404が頻発  

  • メディアURLすら未修正

という状態。
「前提で作ってある」と言った本人が、前提の挙動を一切知らなかった。

自分たちが触っているツールの動作すら理解せず、
安易に「大丈夫です」と言えてしまう、その構造に強い違和感を覚えました。

正直、「おいおい、ちゃんとしようぜ」という気持ちが湧かずにはいられませんでした。


「大丈夫です」は誰の言葉か、が大事

ここで少し補足しておきたいのは、
“大丈夫です”という言葉にも、発する人によって重みがまるで違うということです。

私がこれまで関わってきたテクニカルな現場では、
「大丈夫です」という一言の裏に、以下のような背景があります。

  • 動作確認済みのログ  

  • リリース前のテストステージでのシミュレーション  

  • 想定外の事象に備えたリカバリ策まで整えてある状態

つまり、「万が一のときも自分が責任を取る」前提での“大丈夫”です。

一方で、今回のような“残念なWeb屋”のケースでは、
確認も検証もせず、ただその場を収めるためだけの“大丈夫”が出てくる。

後者には、“壊れたらあなたが何とかしてくれるでしょ”という無意識の依存すら感じられることもあります。

これは、言葉の内容ではなく“構造”の違いです。
同じ「大丈夫」でも、その背後にあるプロセスと責任感はまったく別物なんです。


私のスタンス

私は、Web制作の仕事が正直あまり好きではありません。
でも「なんとかしてくれませんか」という相談は、いつも来てしまいます。

だからこそ、信頼できる制作業者とチームを組み、誠実な結果を出す形を目指しています。
志はあるけれど、まだテクニカル面が弱い業者でも、
一緒に関わる中で強くなってくれるなら、それが一番いいと思っています。

このシリーズは、そんな出会いをつくるための発信でもあります。


こんな話ばかり書いてますが、ちゃんとした仕事がしたい気持ちは変わりません。
一緒に育っていける人、もし読んでくださっていたら、声をかけてもらえると嬉しいです。

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