Googleの兄弟会社である自動運転車開発企業・Waymoは、人間の運転手なしでのタクシーサービスなどを展開しています。そんなWaymoがプライバシーポリシーを変更し、車内カメラのデータを広告のパーソナライズや生成AIのトレーニングに利用する可能性があることが明らかになりました。

Waymo may use interior camera data to train generative AI models, sell ads | TechCrunch
https://techcrunch.com/2025/04/07/waymo-may-use-interior-camera-data-to-train-generative-ai-models-sell-ads/


セキュリティ研究者のジェーン・ウォン氏が発見したWaymoの将来的に追加予定のプライバシーポリシー案には「Waymoは、その機能を改善および分析し、製品、サービス、広告、オファーをお客様の興味に合わせて調整するために、データを共有する場合があります。お客様は、サービスが機能するために必要な場合を除き、第三者との情報の共有をオプトアウト(拒否の姿勢を明示)することができます」との条項が含まれています。

具体的には「顧客データを第三者と共有する」「車内カメラを利用して広告のパーソナライズを行う」「生成AI(GAI)のトレーニングを行う」ことが明記されています。


なお、Waymoが本拠を置くカリフォルニア州のプライバシー法(CCPA)では、顧客が自分の個人情報を共有または販売するのを防ぐオプションを提供することが企業に義務付けられています。そのため、Waymoは「プライバシー」設定の中でオプトアウト要件を提示しているというわけです。

テクノロジー系メディアのTechCrunchは「生成AIのトレーニングにどのような内部データが使用されるのか、車内カメラのデータを利用して学習した生成AIがどのように使われるのかは明らかではありません。また、車内のカメラが表情やボディーランゲージなどどのようなデータをキャプチャしているかも明らかにされていません」と指摘。さらに「Waymoはそのデータを自社AIモデルのトレーニングに使用しているのか、それともGoogleやDeepMindなどAI開発に取り組む他のAlphabet企業とデータを共有しているのでしょうか」との疑問を提起しました。

今回の報告に対し、Waymoはコメントしていません。

Waymoは、自社の自動運転技術向上の一環として2025年初頭から東京でテストを実施することを発表しています。

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