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概要
この記事は、個人の職業人生を通じて自分が何をしたいのかを探る過程を描いています。さまざまな職業への適性や誤解、転職の経験、そして最終的にやりたいことを見つけることの重要性について語っています。
要約
- 著者は何度か転職を経験し、自分の適性に合った職業を重視している。
- 就職氷河期に圧迫面接を受け、自信を喪失。
- ハケンの品格に影響を受け、派遣社員として仕事を始める。
- 総務としてのキャリアを築き、正社員に昇進。
- 突然の出向命令により異なる業務を強いられ、ストレスが溜まる。
- 予定通りの転籍が叶わず、会社に対する信頼を失う。
- 業務の負荷が減らず、退職を決意。
- 新しい職場で総務の仕事を続け、自分のやりたいことを見つける。
- 結果的に、自分が望む職業に就くことに成功した体験を共有。
大学を卒業する前後は就職氷河期で、圧迫面接のまっただ中でした。人間性を否定する言葉もたくさん言われたし集団面接の中で採用されるようなことは言えてないなぁとともかく自信のない人間でした。公務員試験を手当たり次第受ければよかったのかもしれませんがこれも残れる自信がなくて警察官採用試験しか受けてないです。受験してから実は家族の勤務先が公安に睨まれているところのため家族は誰も合格すると思ってなかったと知りました。受ける前に言えよ。不必要な挫折を味わわせるな。未だに血のつながった家族とはなるべく接触しないように生きていますが
その理由のうちの一つがこれだったりします。
流されるまま勤めればよいか、と思っていた中で自分の一つの光をくれたのはドラマ「ハケンの品格」でした。派遣のプロになるとは言えなくても、必要とされるピンチヒッターになりたいという目的を持ち派遣に登録。事務員で採用。3年間精一杯働いて完璧なマニュアルを作ってやめようとしていたところ直接雇用に切り替え(限定社員→正社員)となり、事務員→支社総務→本社総務とまわりに言わせると「栄転」を重ね総務人生を歩み始めることになります。この頃、同一労働同一賃金制が叫ばれ始めた頃で、正社員と同等の業務をしていることに気付いた本社が
早々に正社員に持ち上げてくれたのは運がよかったと今でも思います。
オフィスの中を動き回って問題を解決する。自分の裁量で購入できるものの中で何ができるかを考える。会社の中で顔の広い人間になる。という信念のもとやってきた総務人生は想定外の波に揉まれ、終わりを告げます。
突然の他社出向命令。そこで与えられた業務は総務ではありませんでした。
「2年の出向だ。何も言わずに行って欲しい。2年後必ず戻す」
こんな言葉、信用するべきではなかったと言ってもあとのまつり。
赴任してみれば「え、戻らないことが前提の出向でしょ」という反応。
ここで業務のプロフェッショナルになれ。最終的には海外でも通用するように。
時短勤務者が多くて困っていた、残業できるよね。
始まったのは地獄。そして40時間を超えてアラートが出る残業に対し
「40超えると困るよ、なんとかならないの?」というお小言付き。
業務を減らしてくれ。「無理」「他にできる人がいない」じゃあ残業は減りませんね。「そこをなんとかやりくりしてよ」
何の解決もしない毎月の1on1が時間の無駄。ストレスにしかならない。
そして運命の2年目が半分を終わろうとする頃。「あなたは半年後にそのまま出向から転籍に切替えとなります。 引き続きよろしく」役員と名のつく人間に噛みついたのは後にも先にもこの時だけでした。「2年後必ず戻す」という約束は何だったのか。その発言した当の本人はなんとその時点で退職していた。
会社に裏切られるとはこういうことか、と思い知った夏の日。
なりたいものはこの業務のプロフェッショナルなんかじゃなかった。2年後に戻してくれると言ったから、出向を拒否しなかった。もう無理だと言っているのに業務は減らない。でも自分の残業は減らせといわれる。
でも今の部内の残業合計時間だと人は足せないと言われる。
ああ、もうダメだ。見切りをつけたのは年度が変わるタイミング。そこでプロジェクトが終わるように調整したスケジュール。承認さえ追われば後はまわりがマニュアルどおりに動くだけ。
ああ、続いた残業時間がここで区切りがつくと思った会議の場で。
「せっかくここまでやったんだから、他の本部に範囲を広げなよ」
上司の軽い提案に対し、態度が悪かったとしても許して欲しい。
「それをやることで何ヶ月スケジュールが延びるかわかってますか」「半年かな」「要員の補充はしてくれるんですよね」「いや、無理だよ」「つまり、今の残業状況を引き続き半年続けると判断するんですね」
「いや、残業時間は減らしてよ」
あ、こいつ無理だ。適用範囲を広げると今まで交渉した前提条件が吹っ飛ぶ。そのままの適用はできない。取引先を含めて再交渉が発生する。
半年じゃ絶対に収まらない。そんな気軽に指示できる内容じゃない。
退職を申し出たのはその1週間後。「人をアサインして、残業減らしたら残ってくれる?」
もうそういう問題じゃない。
後は以前書いたとおり。辞めて、転職して今の会社にいます。自分は会社全体を見れる総務がしたいんだ、と思い知ったのもこのとき。総務はプロフェッショナルなんか存在しなくても成り立つ。プロフェッショナルじゃなくてもなれる。社内の事情通であるだけで、役に立てることがあるのも一つの特徴。それでも今までの経験が、メーカーの特徴が、くだらないまでの笑い話がなんとなく今の業務にも生かされてやりたかった総務をやっている。最終的に適性なんか関係なくて、
やりたいことを見つけてしまったというお話。
今回も出てきている前職の上司は、書こうと思えば書けるエピソードがそれこそ個人が特定できるぐらい山ほどあるのですが私が退職した後にパワハラ(+セクハラ)で懲戒となりそして異動命令が下り、異動がイヤすぎてメンタルの病気を訴えながら今も生きているそうです。
因果応報ですね。
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