Motorolaは、スマートフォン「motorola razr」の2025年モデルを発表した。1300ドルの「motorola razr ultra」、700ドルの「motorola razr」、および1000ドルの「motorola razr+」だ。

 筆者はこれらの新型razrを触ってみたが、3機種を並べても違いはわずかだ。デザインの違いは少なく、特に折りたたんだ状態では4インチのカバーディスプレイを採用するrazr+とrazr ultraを見分けにくい。ベースモデルは3.6インチのカバーディスプレイで、カラフルなベゼルがある。開くと3機種ともに縦長に見えるのは、一般的なスマートフォンより細長い内側画面を備えているためだ。そのサイズはultraが7インチ、razrとrazr+はわずかに小さい6.9インチ。

 Motorolaは新型razrで「Moto AI」と、Alcantaraのファブリックなどファッショナブルな素材も強調している。Moto AIは「Perplexity」、Metaの「Llama」、Microsoftの「Copilot」、Googleの「Gemini」とも連携する。

 Apple、Google、サムスンがAI機能を強化しつつ価格帯の異なるフラッグシップを投入する中、MotorolaがrazrシリーズとAI戦略を拡大するのは理にかなっている。Motorolaによれば、razr購入者の25%はiPhoneから乗り換えているという。上位モデルの追加は、「iPhone Pro Max」を買い替える層により強く訴求しそうだ。1300ドルの「Galaxy S25 Ultra」を検討している人にも魅力的かもしれない。AIはまだ主要な購買動機ではないが、Moto AIの強化で2025年のrazrはAppleやサムスンのAI機能と張り合えるようになった。

 ただし2025年のrazrシリーズは、競合の折りたたみスマホに比べて明確な弱点がある。OSのメジャーアップデートは3年、セキュリティアップデートは4年にとどまり、Googleやサムスンの7年と比べると半分程度だ。とはいえ、その前提を踏まえても独特なデザイン要素は多く、他社製品との差別化ポイントになっている。

 新型razrは、米国では5月7日に予約受付を開始し、5月15日に発売予定だ。

motorola razr ultra

 razr ultraはシリーズ最上位モデルで、「Snapdragon 8 Elite」を搭載する。PANTONE Mountain Trailというカラーのモデルは背面が木の仕上げになっている。

 個人的なお気に入りは、ベルベットのような黒いAlcantara素材のPANTONE Scarabだ。ほかにPANTONE Cabaret(マゼンタ系)とPANTONE Rio Redもある。

 充電は有線が68W、ワイヤレスが30W。カメラは背面に広角・超広角、内側にセルフィー用の計3基あり、いずれも50MP。

 内側の7インチ画面は縦長で、開くと両手操作になる人も多いだろう。ネット接続なしのテスト機だったが、大きな画面はゲームや映画視聴向きだと感じた。

 一方、4インチのカバーディスプレイはさっとメッセージを送ったり写真を撮ったりするのにちょうど良い。比率が横広なので、もう少し高さが欲しいとも思う。両画面とも最大165Hzの可変リフレッシュレートで、アニメーションやスクロールが非常になめらかだ。

 メモリは16GB、ストレージは512GBと1TBから選べる。

motorola razr+(2025)

 razr+は2024年モデルから大幅な変更はなく、「Snapdragon 8S Gen 3」、6.9インチの内側画面、12GBのRAM、256GBのストレージなど主な仕様は据え置き。カメラも50MP広角と50MP望遠、内側に32MPのセルフィー用と変わらない。

 ハード面の新要素として、全機種共通でチタンで強化したヒンジを採用し、耐久性が35%向上。IP48で水深1.5mに30分耐えられる防水性も備え、埃への耐性もある。

 カラーはPANTONE Mocha Mousse、Midnight Blue、Hot Pinkの3色。

motorola razr(2025)

 標準モデルのrazrも小規模なアップデートが加わり、「MediaTek Dimensity 7400X」に刷新(前年モデルは7300)。カバーディスプレイは前年モデル同様3.6インチ90Hz、内側は6.9インチ120Hz。

 カメラは50MPのメイン、13MPの超広角、32MPのセルフィーでほぼ変わらない。

 カラーはPANTONE Spring Bud(グリーン)、Gibraltar Sea Blue、Parfait Pink、Lightest Sky(ホワイト)の4色。

Moto AI

 Moto AIは2024年のrazr/razr+に初搭載され、2025年は複数のAI企業と連携して大幅強化されている。専用ボタン、あるいは画面を見て話しかけるだけで起動できる。

 Perplexityは旅行計画のようなリサーチ系タスクを支援し、Moto AIの「Next Move」で画面の状況に応じた提案を行う。Llamaは通知の要約「Catch Me Up」を担う。メモの整理や音声書き起こし、写真やスクリーンショットをまとめる「Pay Attention」「Remember This」もある。一般的な問い合わせはCopilotかGeminiが対応する。

 写真機能もAIが補助し、好みのトーンを適用できる「Signature Style」や、誰も目を閉じていない1枚を作る「Group Shot」などを提供する。

クリスタル&Boseのmoto buds loop

 Motorolaのファッション志向はrazrだけにとどまらない。新発表のオープン型イヤホン「moto buds loop」は、Swarovskiクリスタルと「Sound by Bose」ロゴをあしらう。価格と発売日は未定。小ぶりなイヤリングのような形状で耳に引っかけて装着し、周囲の音を取り込むオープン設計。デュアルマイクとAIで通話音質を高め、ノイズを低減するという。

この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。

Amazonで現在開催中のセールを見る

コンセントに挿して充電器にもなるAnkerのモバイルバッテリー(価格をAmazonでチェック)



フラッグシティパートナーズ海外不動産投資セミナー 【DMM FX】入金

Source link