総務省は5月2日、不法無線局の疑いのある無線機器から携帯電話サービスへ混信事案が発生しており、フィッシング詐欺といった不審なSMSに注意するよう喚起した。
昨今、都内周辺をはじめとする一部の都市で「偽基地局」が大きな話題となっている。「IMSIキャッチャー」という機器で正規の基地局になりすまし、一般ユーザーのスマホと接続。情報を盗んだり、実在するサイトを装って利用者を不審なリンクに誘導するフィッシング詐欺のSMSを送ったりするというものだ。
IMSIキャッチャーは、位置情報や通話の詳細などの情報を直接盗める。また、フィッシング詐欺は、クレジットカード会社や銀行から「アカウントが停止した」「クレカが停止した」などを伝えるサイトに誘導し、ID・パスワードなどを入力させて盗むといった手法だ。いずれも古くからある手法だが近年は手口が巧妙化しており、被害報告が後を絶たない。
なお、総務省で総務大臣を務める村上誠一郎氏は4月、事案を把握していること、関係機関と連携して対応に当たっていることを伝えていた。
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