わくわくゲームズは4月18日、『最終回収SQUAD』を発表した。同作はNintendo SwitchシリーズおよびPC(Steam)向けに、2025年発売予定。発表にあわせて、Steamのストアページが公開されている。
『最終回収SQUAD』は、人類滅亡後の世界で少女型ロボットたちが巨大なエイリアン兵器と戦う、2.5DのFPSである。本作の世界では、異星文明の巨大宇宙船が地球に襲来。彼らが多数の戦闘兵器を解き放ったことで、人類文明はあっけなく崩壊した。人類は、エイリアン兵器に有効な特殊兵器の開発に成功していたものの、戦況を覆すには遅すぎたようだ。しかし人類が滅亡したあとも、地球では戦いが続いていた。
本作のメインキャラクターであるコグリナスユニット(Cogrina Units)は、全高12mの自律人型駆動体による群体兵器だ。彼女たちは、わずかに残った特殊兵器を独自に回収・運用して戦闘を継続。人類亡きあとも託された任務を果たすため、エイリアンを相手に戦い続けていた。人類滅亡後の廃墟化した街でエイリアンに抗う、少女型ロボットたちの絶望的な戦いが繰り広げられる。


コグリナスユニットたちは、限られた特殊兵器を回収・運用して、エイリアン相手の戦闘を続けていく。本作でプレイヤーは、全高12mのコグリナスユニットを操作し、廃墟化した市街地で巨大なエイリアン兵器と戦う。ジャンルとしてはFPSとなっており、ビルを遮蔽代わりに特殊兵器を撃って、エイリアン兵器を撃退するのだ。
ただしコグリナスユニットは汎用ロボットであり、エイリアンの苛烈な攻撃を受けるとすぐに壊れてしまう。操作キャラクターが破壊された際にはすぐに次のユニットが出撃するものの、コグリナスユニットの数は限定的。さらに、エイリアンに有効な特殊兵器はさほど数が残っていないため、新しいユニットが出撃する際には、まず撃破されたユニットから装備を回収する必要がある。本作では全25ステージによって、数少ない兵器と残機でエイリアンに抗う、絶望的な状況での戦いが繰り広げられるのだ。
ゲームプレイの要素としては、戦いの合間には希望を繋ぐストーリーも展開される。キャラクターとしては、可愛い妹キャラクターや柴犬も登場。インターミッションでは、ユルい仲間ユニットたちとの会話シーンも用意されているそうだ。

本作は、個人ゲーム開発者のサンフィッシュくまの氏が手がけている。同氏の作品としては未完成品ながら、刹那的血みどろインファイトアクション『ヒンケツホスピタル-Hinketsu Hospital』のエンドレストライアルバージョンが公開中となっている。同氏は2025年2月に、Bhaskara氏が主催した黒/白/赤の3色だけを使ってゲームを作るゲームジャム「おもしろ作ろう tri-mono jam」の参加作品として『Hand-Me-Down』を公開。同作では、ロボットたちが人類滅亡後の世界でエイリアン兵器と戦うシチュエーションが、絶望感の漂う黒/白/赤の3色のFPSとして表現されていた。またX(旧Twitter)アカウントを見る限り、サンフィッシュくまの氏は「おもしろ作ろう tri-mono jam」での公開後も同作の開発を続けてきた。
本作『最終回収SQUAD』は同氏の新作として、わくわくゲームズによる情報番組「わくわくゲームズ通信2025年4月号」にて発表された。同氏のポストによれば、本作は『Hand Me Down』を大幅にアップグレードした完全版になるのだという。人類と宇宙人の戦いがおおよそ終わったあと、取り残されたあきらめの悪いロボットたちの戦いが繰り広げられるそうだ。ゲームジャム版から大幅にパワーアップしたゲームプレイに期待したい。
『最終回収SQUAD』は、Nintendo SwitchシリーズおよびPC(Steam)向けに、2025年発売予定だ。
【UPDATE 2025/4/18 21:10】
サンフィッシュくまの氏のX投稿による発表を追記