米黒人女性の失業率は急上昇、過去１年続く悪化トレンドに拍車 – Bloomberg

米国の黒人女性の失業率は４月に１ポイント上昇した。同女性の雇用状況は過去１年にわたって悪化している。

　　米労働統計局が２日に発表したデータによると、黒人女性（20歳以上）の失業率は6.1％と、３月の5.1％から上昇。2022年以来の高水準となった。昨年２月（4.4％）以降、着実に上昇を続けている。

　　こうした傾向の背景にある要因は依然として不透明だ。黒人女性は連邦政府職員に占める比率が大きい。トランプ政権による人員削減と歳出削減の動きの中、連邦政府の雇用者数は過去３カ月にわたって減少した。一方で、黒人女性は医療サービスといった過去１年間に雇用が増加したセクターにも多く従事している。

　　黒人女性の就業率は４月に57.5％と、２カ月連続で低下。２月は59.3％だった。労働参加率も２カ月連続で低下した。全体の労働参加率は４月に上昇したものの、労働力としての同女性の弱さが改めて示された。

　　雇用機会均等委員会（ＥＥＯＣ）によれば、黒人女性は連邦職員の約12％を占める。全米人口における同女性の比率は7.8％。

原題：US Black Women See Jobless Rate Surge, Adding to Year-Long Trend（抜粋）