バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、長期米国債の押し目買いを勧めた。米政府が債券市場からの警告に耳を傾け、債務の抑制に取り組む可能性が高いためだという。
BofAのストラテジスト、マイケル・ハートネット氏は22日のリポートで、米30年債は利回りが5%を超え「絶好のエントリーポイント」にあると指摘した。債券投資家には「明らかに持続不可能な債務と赤字の軌道に対して警鐘を鳴らす動機がある」と付け加えた。
今週は米国債利回りが急上昇。トランプ米大統領の減税案が、既に膨らんでいる米財政赤字が今後数年間でさらに急拡大することへの懸念を引き起こした。
30年物利回りは22日に5.15%まで上昇し、20年ぶりの高水準に迫った。日本、ドイツ、オーストラリア、英国の長期債も圧力を受け、米国株とドルは下落した。
原題:BofA’s Hartnett Says Buy the Dip in Treasuries as Yields Top 5%(抜粋)
🧠 編集部の感想:
米長期債の利回りが5%を超え、バンク・オブ・アメリカが押し目買いを推奨する理由には、今後の米政府の債務抑制策への期待があります。債務と赤字の持続不可能性が懸念される中、投資家にとっては魅力的なエントリーポイントと言えるでしょう。しかし、これが株式市場やドルに及ぼす影響も無視できず、慎重な投資判断が求められます。
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