火曜日, 5月 20, 2025
ホーム投資第60回:企業分析28:藤井産業capital_democra

第60回:企業分析28:藤井産業capital_democra

🧠 概要:

概要

この記事は、藤井産業という企業についての投資分析を行っています。企業の事業内容や資産価値、収益性、株主還元の方法などを詳細に評価し、投資対象としての魅力を論じています。

要約(箇条書き)

  • 企業概要: 藤井産業は北関東を拠点に、電設資材や建設資材の販売と工事を手掛けている。

  • 投資評価の基準:

    • 資産価値
    • 現在の収益
    • 将来の収益予測
    • 株主還元の方法
    • 株価評価
  • 資産価値:

    • 現金化可能な資産473億円、負債266億円。
    • ネットキャッシュ207億円、ネットキャッシュ比率78%で良好。
  • 現在の収益:

    • 2026年3月期の純利益予測37億円。
    • 時価総額266億円で単年利回り13.9%、PERは6.1倍で割安。
  • 将来の収益予測:

    • 過去10年間の営業利益率は3〜5%。
    • 日本国内市場の需要には減少傾向が見られるが、横ばいか微減の予測。
  • 株主還元:

    • 配当利回り4.88%、配当性向30%。
  • 株価評価:

    • 推定企業価値は507億円、時価総額の割安度は50%弱。
    • 決算前の株価2400円台での購入が望ましいとされる。
  • 結論: 投資対象としては良好だが、営業利益率と成長性の低さから慎重な買い増しを推奨。

第60回:企業分析28:藤井産業capital_democra

2025年5月19日 18:48

久々に投資対象となり得る企業を見つけましたので、いつも通りの分析を行なってみたいと思います。

1。事業内容
・北関東を地盤として、電設資材、建設資材の販売から工事までを行っている企業です。

picture_pc_18d636397eb615e810213e99096bf出所:企業HPpicture_pc_f13712a746df53f7c09dc46ebaab0出所:企業HP

2。投資対象としての評価は、以下を見ていきます。・①:今、どのくらいの資産価値があるのか?・②:今、どのくらい稼いでいるのか?・③:今後、どのくらい稼いでくれそうなのか? ーA:過去20年はどのくらい稼いできたのか? ーB:営業利益率は高いのか?そう簡単には赤字にならなそうか? ーC:業界は成長しているのか?その企業は成長する見通しなのか?・④: 稼いだお金を、株主に、いつ、どのように還元してくれるのか?

・⑤: 想定される価値に対して、今までの株価、今の株価は割安か?

①:今、どのくらいの資産価値があるのか?
・現金化し易い資産の合計を計算します。・現金192億円+売掛金253億円+投資有価証券40億円x0.7倍=合計473億円

・負債合計は、266億円

picture_pc_5bd6ecf77d3a571af7601870f803b出所:千円picture_pc_ad662cbd3289f06274c0d0b443c6c出所:千円

ネットキャッシュ=現金化し易い資産473億円ー負債合計266億円=207億円
2025年5月18日現在の株価2,662円で、時価総額266億円なので、ネットキャッシュ比率は約78%です。比較的良い数字です。

この企業は自己資本比率は60%弱と低めなのですが、負債は実質的には運転資本になっているものがほとんどであり、負債が多いというよりは運転資本として売掛と買掛に回っている金額が大きいという内容です。ですので、今まで自己資本比率が高く無いところは避けてきましたが、よく見てみると意味合いが異なることに気づき、分析する対象に決めました。

②:今、どのくらい稼いでいるのか?
・2026年3月期予想で純利益37億円です。

・時価総額266億円なので、時価総額に対する単年利回りは13.9%です。

・自社株比率が15%もあるため、PERは6.1倍と非常に割安の水準です。

picture_pc_0dcbccdd50ab7f76bd02f35212f91出所:株探

③:今後、どのくらい稼いでくれそうなのか? ーA:過去20年はどのくらい稼いできたのか? ーB:営業利益率は高いのか?そう簡単には赤字にならなそうか?

 ーC:業界は成長しているのか?その企業は成長する見通しなのか?

A+B:過去10年は営業利益率3〜5%程度稼いでいますが、それ以前は営業利益率1%程度で赤字の年もありました。過去10年をみると赤字にはならなそうですが、薄利な企業であることは今も変わりません。

C:日本のみ、かつ北関東地盤なので、人口減とともに需要は減るトレンドですが、インフレと相殺して、横ばいか緩やかなマイナスくらいのトレンドで稼いでくれるのでは無いかと思います。

④: 稼いだお金を、株主に、いつ、どのように還元してくれるのか?・配当利回り:4.88%・自社株比率:15.4%

・PERが6.1倍と低いため、配当性向30%で、配当利回りが約5%弱あるという優れものです。

⑤: 想定される価値に対して、今までの株価、今の株価は割安か?
・ネットキャッシュ207億円、ネットキャッシュ比率78%・時価総額266億円に対して、純利益37億円・営業利益率は3〜5%程度であり、低収益だが、一応黒字は確保してくれそう・将来の成長余地はなく、横ばいから微減が妥当なところ

・推定企業価値は、ネットキャッシュ207億円+純利益30億円➗期待利回り10%として、507億円。時価総額266億円は、割安度は50%弱ある感じです。

過去10年の株価推移をみると、この2年で60%以上株価が上がっています。

picture_pc_8635773455a862960baa0186d3091出所:株探

結論、投資対象としては、アリです。
最近の決算で株価上がっていますが、決算前の2400円台くらいで買いたいところです。数字だけみると、非常に割安なのですが、営業利益率の低さ+成長性の無さがあるので、今の株価では打診買いに留めて、株価が下がることがあれば、適宜買い増していく感じにしたいと思います。

capital_democra

世の中は資本主義や民主主義のルールに基づいて動いているはずですが、そのルールや仕組みをほとんど何も理解していません。社会で暗黙に良いと言われていることをやって来ただけで人生の多くの時間を使ってしまいました。自分が生きる世界の仕組み・ルールを理解し、今後はより主体的に生きたいです。



続きをみる


Views: 2

RELATED ARTICLES

返事を書く

あなたのコメントを入力してください。
ここにあなたの名前を入力してください

- Advertisment -

インモビ転職