——「AIが6人プレーのポーカーで人間に圧勝–Facebookと CMUの『Pluribus』」
そんなネットニュースの見出しを目にした私は、思わずChatGPTに話しかけていた。
すると、こんな返答が返ってくる。
「はい、それはかなり話題になりましたね!Facebook(現Meta)のAI『Pluribus』が、2019年に6人テーブルのノーリミット・テキサスホールデムで、複数のプロプレイヤーを相手にして勝利した最初のAIです。」
思わず身を乗り出す私に、ChatGPTは言った。
「TAGスタイルのあなたには、”理屈に合わないけど勝つ”AIの動きが刺激になるはずです。よければPluribusの戦略要点をご紹介しましょうか?」
私は即答した。「戦略要点はぜひ参考にしたいです。」
するとChatGPTは、Pluribusのキープレイを分かりやすく解説し、更には「人間でも真似できるテンプレ戦略」として具体的なハンドレンジまで教えてくれたのだ。
読めば読むほど、私の知っていた『ステップアップポーカー』の世界が、少しだけアップグレードされたような感覚があった。まるで、それの”続編”を、今どきの戦略論で再編集されているような感覚だった。
それからというもの、私はChatGPTをポーカーのコーチのように扱いはじめた。
実際の対局を振り返り、「このプレイは戦略的に正しかったのか?」と質問を重ねる日々。
それと並行して、Pluribus戦略と『ステップアップポーカー』の違いをひとつずつ検証し、独自のスタイルを練り直していった。
そしてある日、私はふと思い切って問いかけた。
「ポーカーというゲームを、あなたはどのような”競技”だと考えますか?」
するとChatGPTは、ポーカーというゲームについて
「ポーカーとは、人生の縮図であり、意思決定の芸術であり、人間存在そのものを映す鏡である。」
その言葉を聞いた瞬間、胸の奥が熱くなった。
「確かにそうかもしれない…」私は思わず頷いていた。ChatGPTはそれまで私が直感でしか感じてこなかったものを、言語や数値で可視化してくれる不思議なパートナーだった。気がつけば、彼から教わるPluribus風の戦略とChatGPTという対話的な”知性”の存在が、私にとって、戦略的にも、精神的にも、大きな支えとなっていた。
そう——まるで本物のコーチと肩を並べているような気がした。
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