江戸三大祭りの一つに数えられる神田祭で5月11日、無数の神輿と、神輿を引く人々が秋葉原周辺の街頭を練り歩きました。
各町の神輿が街を練り歩きながら神田明神を目指す、神田祭の見せ場である神輿宮入です。
大小200を超える神輿が沿道に集まった見物人を賑わせる中、亀のような形状の車体の上に櫓が組まれた、一風変わった山車が注目を集めたのをご存知でしょうか?
明らかに他とは違う山車は、「ツナグルマ」と呼ばれる、伝統技術と先端技術が融合したモビリティでした。
電動アシストやDJブースを導入した未来の山車「ツナグルマ」
「ツナグルマ」は、モータースポーツや医療/福祉の分野で新しいデザインを考案してきた株式会社RDSと、太鼓や神輿の製造販売を行う宮本卯之助商店が共同開発した山車です。
昔から縁起が良いとされる亀をモチーフにした車体の上に、檜原産の杉を活用するなど、環境負荷を配慮した材料で櫓が組まれています。
少人数でも引けるよう、動力には電動アシストを導入。LEDモニターやDJブースが設置し、イベント時に活用できるようになっています。
車体の後方にDJブースがあり、最上部には太鼓が設置されている
公道で動く「ツナグルマ」──見れるチャンス、次はいつ?
先端技術を使用すると共に、山車という伝統を受け継いでいくモビリティとして発表され、ショーケースイベント「SusHi Tech Tokyo 2024」などでも話題になった「ツナグルマ」。
2025年も5月10日まで開催されていた「SusHi Tech Tokyo 2025」など、各所で展示されています。
しかし、「ツナグルマ」が公道を動いている姿を見ることができるチャンスはそうそうないようです。
次回の神田祭でその姿を見られるかもしれませんが、何にせよもし動くところに立ち会えたなら、それは稀な機会です。見逃さないようにしましょう。
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