🧠 概要:
記事概要
この記事では、40年以上にわたって不眠症に悩まされている著者が、フリーターから社員になった経験や、社会に出ることを諦めかけた過去について語ります。著者は、仕事における不眠の影響や、パワハラの環境、そして自身の健康問題としての肥満と睡眠時摂食障害に焦点を当てています。
要約(箇条書き)
- フリーターから社員になったが、不眠のために仕事が定まらず。
- 当時の日本のブラック企業文化、パワハラの懸念。
- インターネットでフレックス制度を調べ、自分に合った働き方を模索。
- 社会人として働いていた時に不眠と体調不良から退職を決意。
- 就職活動中、自身の学歴の不足を実感しつつフレックス制度を求める。
- 事故に遭い、初めて休職手当の存在を知るも、不眠の影響で回復が遅い。
- 不眠と肥満には因果関係があり、健康への影響が深刻。
- 睡眠時摂食障害を患い、自覚なしに過食していたことが判明。
- 健康診断で高血圧と悪化する健康状態を指摘される。
- 記事を通じて、治療法や生活習慣の改善について触れている。
前回の続きになります。前回はフリーターから社員になったものの、不眠が原因でまともに働けず、寝ないで出社する話でした。それらを繰り返し、当時社会経済がブラックまみれな日本で、遅刻や欠勤のペナルティが高額になる時代背景、さらには、暴力での解決が盛んな時代を書かせていただきました。今ではあり得ませんが。
先日北海道の会社で、パワハラの映像がニュースで流れましたが、あれが毎日あった感じです。
退職前にやること
私は、社会人としてはもう難しいなあと思っていた頃、インターネットを自宅に導入し、テレホーダイの間に調べまくりました。何を調べていたかというと、出社の時間を自分で決められるという、謎のフレックス制度です。当時、これからインターネット時代だ!という波がぐいぐい来ていたので、夜眠れない私にとって、最後の救済でした。フレックスって好きに会社に行けばいい。好きな時間に働ける。夢のような制度ですね。そして、就職活動前にやるべきことがあります。パソコンを勉強することです。今では、考えられないかも知れませんが、当時のパソコンは今のITリテラシとは異なり、そこそこ、専門的な知識がないと、触るのが難しい感じでした。windowsでいうと、インターネットに接続するために、謎の用語を10個ぐらい覚え、電話回線を繋いでパソコンから電話をかけて接続する。意味がわかりませんよね。なので、そこから先の、仕事をする上でのパソコンスキルは、一般的ではありませんでした。今でこそ、学校の授業とかでエクセルとかワードとか触れるかも知れませんが、当時エクセルといえば高級なソフトなので、一般家庭にはありません。
不眠症が、夢のフレックス制度へ進むには、パソコンを覚えるしか道がない状態だったのです。
退職そして就活
会社への借金もなくなり、そこそこパソコンが使えるようになった私は、退職することを伝えました。
罵詈雑言を受け止める覚悟はありましたし、何なら顔にあざができる事もあるだろう、ワンちゃん、刃物的なものが出てきた場合を想定して、厚着していきました。最後のは盛ってます。
実際は、あっさり辞められました。それほどお荷物だったのだと思います。寝ないで行ってたので、パフォーマンスが落ちまくっていたのでしょう。当然です。私が上司でも「やった!辞めてくれるぞ」と思ったに違いありません。よくクビにならなかったなと思いますが、当時の私は「クビにだけはしないでください」を連呼して、クビにしない交換条件をクリアしていました。
大抵が雑務でしたが。今思えば、メンタル強いですね…。
さて、就職活動です。退職前にある程度行きたい会社を探していたのですが、募集要項に「大卒」が多いんですね…。朝起きれないで社会を拒絶していた私が、大学にいくなんて発想も選択肢も無かったので、ちょっと出鼻を挫かれました。今では考えられないと思いますが、求人サイトがウェブ上には殆どありませんでしたので、会社名を検索して、求人を出しているか、その企業のHPを見るしかありませんでした。
片っ端から探して、リスト化して(マメだなあ)、夢のフレックス制度へ向けて歩み始めていました。
まさかの事故
仕事が終わり帰宅した後、外に出たら事故に遭いました。怪我は思ったほどではありませんでしたが、骨折してしまいました。その時初めて休職手当なるものが存在する事を知りました。出勤時や帰り道だったら、会社から支給されるケースもあるのですが、今回は勤務時間外で、相手が悪い事故。相手の保険でカバーしてもらいます。出社しなくても、2/3の給料を補償してくれるとの事。フレックスより素敵な制度じゃないかと。医師の診断書には、全治1ヶ月半と書かれていたので、私の転職活動は一気に進む・・・と思いきや、不眠が影響し、さっぱりケガの治りが遅いのです。不眠症の辛いところは、寝たいけど眠れないところです。眠いんです。でも、寝ようとすると起きちゃうんです。眠れたとしても、またすぐ起きちゃうのです。次のことを決めていたのに、トラブルに遭うと、メンタル的に少し落ちてしまいます。そして、私は、眠るために炭水化物をたくさん摂ると寝落ちできることを知りました。いわゆるストレスからのドカ食い気絶部です。
こうして、体重増加の道を歩むことになります…。
肥満と睡眠障害は因果関係がある
当時私は知りませんでしたが、不眠と肥満は因果関係があります。例えば、睡眠時無呼吸の場合、肥満が影響している可能性が高いです。鼻炎だったりの影響もあります。肥満の場合は、高確率で無呼吸になる場合があります。そういえば、フリーターから会社員になって、体重が10kg増えていました。
不眠症が進んだのは、それが原因だったのかな?と今は考えられますが、当時はそういった知識も、情報も社会には全然なかったので仕方ありません。
事故の後病院で検査をしていてわかったのですが、血圧が高いことを指摘されました。急に太ったから…。眠れないから?色々と考えられましたが、高いという事実がある以上、下げたいです。
当時は、無呼吸を検査できる病院もないし、世の中的にもまだまだ浸透していなかったので、当時お世話になったドクターから
「定点観測カメラを買って、寝ている自分を撮影してみてほしい」
と言われました。定点観測って何?と思って調べると、TVでよく花が咲くまでを撮影しているようなカメラです。当時は割と高かった気がしますが、こっちには働かなくても入ってくる給料があるんで、強気です。そしてガジェット好きな私はカメラをすぐに購入し、設置して爆食して寝ることにしました。
(もう、この頃は、爆食しないと寝れない状態だった)
初めて知った睡眠時摂食障害
撮影した動画をパソコンに取り込み、再生したところ、自分でもびっくりする映像が出てきました。急に起きたと思うと、立ち上がってまた寝る。次に起きたと思うと、部屋を出てまた寝る。
さらに起きたと思うと、椅子に座ってブツブツ言って、部屋を出てしばらくして戻って寝る。
自分では記憶が一切なく、いや、これ、無呼吸とかどうでもよくて、もう、何かしらの精神疾患だろと感じました。部屋から出て何をしていたかというと、お菓子や菓子パンや弁当など食べて戻って寝ていたのです。そしてゴミをバレないように、ゴミ箱の奥の方へ捨てていたのです。買ったはずなんだけどなあ、というのはよくありましたが、ドカ食い気絶のせいで、記憶は曖昧です。食べてから寝たんだっけ?とかでした。
こうして、睡眠時摂食障害というこれまた面倒な事を知るのですが、これの治療法がないと言われました。
就職とかの前にこれどうなんだろう
そもそも、買わなきゃ食べないんだから、常備しないでおけばいい。とても簡単な作戦です。すると、買ってきちゃうんです。うっすら買った記憶はあります。
何だか、フレックス制度の会社に行くぞーという気分ではなく、自分の中で何かとんでもないことが起きている気がして、友人に相談したのです。
「え?知ってたよ」
と言われました。おいっ!まじか。と思いました。たまに泊まりに行ったりしても、突然夜中に友人のお菓子を食べたりしていたそうです。目がガチで怖くて言えなかったそうです。嘘でしょう….。私は朝食を食べない派だったのと、たまに昼食も食べなくてもいいや、と思っていたのは、知らぬ間に食べていたんですね…。
そうやって、身体のバランスをとっていたのに、ドカ食い気絶を始めてからは、単純に摂取カロリーが増えて、どんどん太れる身体になってしまったようです。
そして立派な肥満体へ
事故の怪我も治り、会社も退職したのですが、その頃には体重が30kg増えて、標準体重に戻せる自信が全くありませんでした。当然、身体にも色々と不具合が出始めました。カメラを設置してみて、と言ってくれたドクターに相談すると、血液検査の結果が抜群に悪く、不眠が原因かはさておき、これらをどうにかしないと急死する可能性もあると言われました。確かに、最近は5分歩いただけで息切れするし、不整脈も出るし、20代の身体とは思えないなあと感じていたのは、錯覚じゃなかったんですね!フレックス制度とか言ってる場合じゃなく、生きる死ぬの話になってきています。
おかしいですね。完璧な戦略でしたのに。
睡眠時摂食障害とは
寝ている時に食べる病気?です。
病気として認定されているのか、この記事を書くにあたり調べてみました。
睡眠した状態で歩き出し食物を食べる病気です。女性に多い傾向があり、睡眠時遊行症と密接に関係しています。この病気の方は、睡眠時に睡眠状態のまま歩き出し、過食し、食べて満足するとそのまま寝床へ戻るという行動パターンを示します。これらの症状が睡眠時に無意識に起こるため、症状を記憶していないことも多いのですが、食べた形跡(皿、お菓子のパッケージなど)が残り、これが手掛かりになって摂食したことを思い出すこともあります。睡眠時に大量に食べてしまうといった症状がほぼ毎日のように繰り返されるため、体重が増加しやすいという問題点もあります。
また、眠ったままで電子レンジ、包丁、コンロなどを使って調理するといった行動を取ることもあるため、怪我ややけどのリスクも伴います。
調べれると、障害者年金の取得はかなり難しいとのことですので、精神疾患として認められるほどの病気ではない気がします。まあ、これもライフバランスだと思うのですが、これが原因で働けないってことはないよね?と言われたらそれまでです。女性に多いそうですので、本当に気をつけていただきたいです。特に、年齢を重ねると代謝が落ち始めますので、摂取カロリーが知らぬ間に増えている、とても怖い状況になります。
また、私は、どうしてこんなに歯が脆いのだろう?と思うことがあったのですが、寝て起きて食べていたので、歯磨きをしていないのだと思います。
また、いくつか分類があるようですが、現在わかっていることは、夕食(寝る前の食事)が1日の総カロリーの50%以上を占めている場合、起きやすいそうです。考えてみたら、夜しか食べない、夜にドカ食いするし、というマインドでいたので、とても悪い状況でした。現在は治療法も少しずつあるようですが、根本的な解決方法は、睡眠の質をしっかり向上させる事が大切です。
まあ、私は、まずそれが出来ないからドカ食いしちゃってたんですけど。
私の場合、高カロリーなものを選んで食べていて、蜂蜜をごくごく飲んでいる様子も撮影されていました。よく死ななかったなと思います。また、カップ麺を作って食べずに寝て、さらに起きて二つ目のカップ麺を作り出し、そのまま寝る。起きたら二つふにゃふにゃの麺のカップ麺を目撃したこともあります。トースターにパンが黒焦げで入っていたり、冷凍庫のものが外に出ていたりと、日常生活を送る上で、ストレスがとても多くなりました。対策としては、食品や甘味料等を自宅に置かない。朝昼晩食事をする事。規則正しい生活を送る事。という、私からすると、いや、それが出来たら今苦労してないんですわ〜という内容です。なので、一旦私は自宅で食べることをやめて、無理矢理にでも、日中ちゃんと食べるようにしました。
そして、また、眠れない日々を迎えることになるのです。
続きはまた今度。
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