火曜日, 5月 20, 2025
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登場人物は動物たち、台詞はない映画『Flow』を観てきたりらこ

🧠 あらすじと概要:

映画『Flow』のあらすじと要約

あらすじ:
映画『Flow』は、洪水で飲み込まれる世界を舞台にしています。主人公は一匹の猫で、彼は新たな旅に出る決意をします。旅の途中で出会う様々な動物たちと共に、数々の予期せぬ危機に直面しながら、友情を育っていきます。彼らが協力し、運命を変えることができるのかというストーリーです。

要約:
『Flow』は、ラトビア出身の監督が手掛けたアニメーション映画で、全編にわたり動物たちが登場し、言葉が使われていません。台詞の代わりに、彼らの行動や表情から感情が伝わるため、観客は心で感じつつ物語を追います。この映画は、低予算で製作されたにもかかわらず、幻想的で美しい映像体験を提供します。主人公の成長や仲間との絆が描かれ、多くの人の心を動かす力を持っています。観後には観客が作品の余韻に浸ることができる、独自の感覚を持った映画です。

登場人物は動物たち、台詞はない映画『Flow』を観てきたりらこ

りらこ

猫が好き。そしてバルト三国も結構好き。ということで、映画『Flow』です。ちょっと前になりますが、観てきました。あ、監督がラトビア出身の方なんです。2024年カンヌ国際映画祭でも注目され、2025年ゴールデングローブ賞ではアニメーション映画賞を受賞したというのに、そんなに知られてないのでは?アカデミー賞も2部門ノミネートされ、この猫がオスカーを持っていてまたかわいい…。

ラトビアやリトアニアでは大盛り上がりだったこの映画。日本に来ました!

しかも、オープンソースソフトウェアで、割と低予算と少ない人数で製作されているということで、ジブリや他のアニメを見慣れている(そこまでじゃないけど)身としては、どうなのかな?という気持ちもあり。

本編で描かれるのは、洪水に呑まれつつある世界を舞台に、時には運命に抗い、時には流され漂う一匹の猫と、道中を共にするさまざまな動物たちを見つめる、圧巻の映像体験。ジルバロディス監督が「この作品は、とても個人的なストーリーでもあります。かつての作品では全て1人で手掛けていた私が、本作では主人公の猫のように、チームを組み協力すること、仲間を信頼すること、違いを乗り越えることを学びました」と語るとおり、主人公の猫はもちろん、共に旅をする動物たちが各々の魅力を全開に、成長しながら旅をしていく様にも注目だ。

映画『Flow』公式HPのイントロダクションより

世界が大洪水に包まれ、今にも街が消えようとする中、ある一匹の猫は居場所を後に旅立つ事を決意する。流れて来たボートに乗り合わせた動物たちと、想像を超えた出来事や予期せぬ危機に襲われることに。しかし、彼らの中で少しずつ友情が芽生えはじめ、たくましくなっていく。彼らは運命を変える事が出来るのか?そして、この冒険の果てにあるものとは―?

映画『Flow』公式HPのストーリ紹介より

ちなみに、大洪水が突然前触れもなく起こるので、津波を想起させられ、映画の最初息苦しくなりました。鑑賞に際してのご注意として、体調などに影響を及ぼす可能性があることなどの注意書きがあります。特に日本での公開は気を遣ったのではないでしょうか。

さて、登場人物は動物たちのみ。この記事のタイトルに「台詞はない」と書きましたが、台詞ではなく彼らの鳴き声はあります。でもメインではない。行動と場面で、感情がわかります。だんだんと心だけでモノを見ている自分に気が付きます。そして、擬人化されていない彼らの行動は、フィクションの世界なのにものすごい現実感。

それでいて幻想的で、美しい。これはノアの方舟なのだろうか?などと考えが最初浮かんだけれど、途中からは思考が言葉ではなく心の底から湧き上がるもので自分が再構築されていくような感覚に陥りました。

アニメは当初線の粗さ?のようなものを感じもしましたが、すぐになじみむしろこれが良いと。(途中からの変容ばかり・・・)

観終わってから現実に戻るまでが少し時間がかかりましたし、こういうものを作れる才能ってすごいなぁと、羨ましくもなりました。

ポップコーンをお供にしたけど食べるのを忘れるほど(笑)これは他の映画館にあったFlowドリンク・・・きゃわ!

採算を考えて作ったというよりも、自分の作りたいものを作ったという感じのこの映画でしたが、結果として多くの人たちの気持ちを動かすことになったんだなぁと感じます。もちろん商業活動としての映画も面白いし好きですが、最近はちょっと離れています。家族の影響もあって映画を観る機会が多くなりましたが、やはり「映画っていいですね~」です。

この『Flow』お薦めです。

りらこ

本とカフェとプチ旅行と猫と写真が大好き。では日々のつれづれなること、本やマンガ、カフェ、仕事である教育関係、ときどき猫などについて発信します。



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