🧠 概要:
概要
この記事では、詩音(しおん)オトさんが「30分de書いてみた」という企画を通じて、生成AIを使った小説作成に挑戦している様子が描かれています。詩音さんは、制限時間30分でAIと共に短編を創作し、その結果を評価しています。生成した作品の内容や感想を通じて、AIの創作能力について考察しています。
要約
- 企画名: 「30分de書いてみた」
- ルール: 30分でタイトル以外の本文を完成させる
- 使用するAI: ChatGPT-4
- 初回内容: 生成AIに400文字の短編を依頼
- 1作目: 「一人の決意」
- 寒い春の夜、約束の男を待つ女性の独白
- 感想: 表現がカジュアルで読みやすい
- 2作目: 800文字の楽しい話を依頼
- 内容: 魔法のパン屋さんでの出来事
- 子供リオが「笑顔の魔法」のパンを食べる
- 感想: 番外的な解釈の可能性や深みがある
- まとめ: 生成AIはクリエイティブな作業も行えると実感した結果、実験の価値があったと考える。
1つ目の作品
私「400文字で小説を書いて」
ChatGPT「風が冷たい春の夜、駅のベンチに彼女は座っていた。花柄のワンピースが揺れ、手には小さな封筒。隣には誰もいない。約束の時間を過ぎても、男は現れなかった。
「もう、いいよね」
独り言のようにつぶやき、封筒を膝の上で破る。中から出てきたのは一枚のチケット。二人で行くはずだった映画の前売り券だった。ふと、風に乗って小さな桜の花びらが舞い降りる。彼女はそれを見つめ、少しだけ微笑んだ。
立ち上がると、彼女はまっすぐ駅の改札へ向かう。
「一人でも、観れるよ」
誰に言うでもなく呟いて、歩き出す。その背中は少しだけ強くなっていた。」
感想:題名は「一人の決意」とのこと。いきなりネガティブ寄りの内容書くとは思ってなかった。
だが、私は「手には小さな封筒。隣には誰もいない。」の表現を気に入った。全然堅苦しくない。むしろカジュアル。いや、小説というのはそういった読み物なのだろうか。
読みやすく、話もまとまっている。私は生成AIを侮っていたのかもしれない。
なので次は800文字かつ楽しい話にしてほしいと指示を出す。
2つ目の作品
私「800文字でかつ楽しい話の内容の小説を書いて」
ChatGPT「駅前の商店街に、毎週金曜日だけ開く「まほうのパン屋さん」がある。朝10時になると、どこからともなく香ばしい匂いとともに、店がひょっこり現れるのだ。
今日もその匂いに誘われて、小学四年生のリオはランドセルを背負ったまま駆け込んだ。
「いらっしゃい、リオちゃん。今日のオススメは“にっこりメロンパン”だよ」
店主のマスター・クロワッサンは、長いひげを三つ編みにしている陽気なおじいさんだ。
リオがメロンパンをかじると、なんと笑ってしまった。ふわっと甘くて、ほっぺたが勝手にゆるんでくる。「これ、ほんとに笑っちゃう!」
「そのパンは“笑顔の魔法”入りさ。食べた人の近くにいる誰かも、つられて笑顔になるのさ」
帰り道、リオがパンを食べながら歩いていると、すれ違う人たちが不思議そうに笑い出す。犬までしっぽを振ってくるくる回る。
学校に着く頃には、すっかりクラス中がにっこりしていた。
放課後、商店街に戻ると、もうパン屋さんはなかった。でも、リオのランドセルのポケットには、こんなメモが入っていた。
「また来週、笑顔でおいで」
リオはそれを読んで、またにっこり笑った。」
感想:最初読んだときは「内容ちょっと薄い?」と思ってたが、読めば読むほど味がする。まるでスルメイカのよう。題材的にもア○パンマンを想起させる。時間帯も似てるし。それにしても不思議な話だと思う。考察できそうなことも多い。
特に「“笑顔の魔法”とは何なのか?」読んでいて引っかかったポイントである。ここを読んで私はポジティブ一辺倒という解釈だとは思わなかった。むしろ「これってリオちゃんが気づいてないだけで、もしかして笑い者にされてる…?」という考えがよぎった。違っててほしい。
この文は1つ目の文よりも読み手によって解釈が異なってくると思う。
「考察の余地を残す」これもまた、秀逸な文章であると思った。
生成AI、こんな文章も書けるんだな…
まとめ
「生成AIは0から1みたいなクリエイティブな事も全然不得手ではない」
そう分かっただけでもこの検証をやってみた価値はあると、私は思った。
これにて終わり!また次のでお会いしましょう!!
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