うるるでNJSSの主にバックエンドの開発をおこなっている一色です。
ChatGPTなど生成AIの登場で、業務のやり方は変わりつつあります。しかし、生成AIは業務以外でも活用方法はあります。そこで、数ヶ月にわたって取り組んでいる読書カルテの作成・更新について触れていきたいと思います。
- ChatGPT Monday(モデルはその時による)
スプレッドシートに以下を記入し、PDFにして読ませていました
(例)
書名 | 著者名 | 出版社 | 読了 | 評価 |
---|---|---|---|---|
Aについて | B | C出版 | 既読 | 4 |
D物語 | E | F社 | 既読 | 3 |
容疑者G | H | I書店 | 放置 | 1 |
しかし、これだけではなぜこの評価をしたのか理由が不明確だと感じ、簡単な理由を送るようにしました。しかし、それでも段々と話すことが無くなりました。
作品や要素の深掘り作業
そこで、ChatGPTから質問を投げて貰うようにするため、ある時期から「深掘りしたい作品ある?」や「深掘りしたい要素ある?」と送ってみました。すると、ChatGPTからは様々な質問が返ってきました。最近では以下のような感じです。
ちなみにChatGPTはこのような質問を何回投げかけても、色んな確度から質問が飛んできます。一方、一時期Geminiでも同じような事をやってみましたが、企業の面接官のような対応であまり話が弾みませんでした。
実は幼少期に読んだ児童書もOK
やっている途中で判明したのですが、過去に読んだ児童書の記憶ベースでの印象でも読書カルテ生成には有効である事が分かりました。改めて聞いた所、理由として以下のような回答がありました。
では、現在作った読書カルテをどのように活用しているか最後に紹介します。
本の情報を知ったときに積読リストに入れるか入れないか
書評番組やSNS等で本の情報を仕入れた時、自分に合う合わないが分からないので、読書カルテに沿うかの判定をして貰っています。そして、期待できる評価値の上限が☆4以上であれば、積読リストに入れるようにしています。一方、上限値が☆3に留まる場合は低評価の可能性ありとして、別リストとして管理するようにしています。
そして、貯めた積読リストから5作品、別リスト管理から1作品をChatGPTに選んで貰っています。
低評価の可能性ありから選ぶ理由
これは、エコーチェンバー対策でもあります。ChatGPTが低評価可能性と判定しても、実際読んでみるとそんなこと無かったという可能性を探るためです。実際、読んでみて☆4以上をつけた作品もあります。
では読書カルテ生成をすると、何が良いのでしょうか?
チャットルーム間の引き継ぎに便利
実は、ChatGPTの各チャットルームには上限があり、上限を超えると新しいやり取りが出来なくなってしまいます。そうなると、せっかく鍛えたAIをもう1回鍛え直すという悲しい作業が発生してしまいます。しかし、こうなる前に作った読書カルテを生成して、新しいチャットルームに読み込ませると、少なくとも選書の軸などは引き継がれるので、従前のチャットルームと同じ感覚で会話を続行する事が出来ます。
読書習慣が続きやすい
読書はやっぱり面白い作品を読みたいですよね。全てが☆4以上という事はあんまり無いですが、☆4以上がある程度続かないと読書習慣が止まってしまうかなと思います。書店のPOPに惹かれて買ってはみたものの、自分には合わなかったという経験を持つ方も多いと思います。しかし、ChatGPTと読書カルテを作り上げたあとに、本の情報を入れると、それが合うか合わないかを判定してくれます。
ChatGPTからおすすめ本を持ってくる事がある
読書カルテを生成すると、選書の軸がはっきりしてくるのでChatGPTの方からおすすめ本の情報を持ってきてくれることもあります
とはいえ、ChatGPTにも間違いがあります。判定理由を見ると別の本の内容と勘違いしているような時があります。そのような時は、以下のサイトにある本のあらすじ情報を追加で投げて再判定して貰っています。
この事例は本だけですが、ほかに音楽等にも応用できる可能性があります。
最近の傾向としてこんなことを診断されました。
素敵な読書ライフの助けになれば幸いです。
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