パブリッシャーのHooded Horse/INSTINCT3は5月23日、Sad Socketが手がけるローグライク王国建設ゲーム『9 Kings』の早期アクセス配信を開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ゲーム内は日本語表示に対応している。本作はさっそく多くのプレイヤーが集まる盛り上がりを見せている。
『9 Kings』はローグライク要素を取り入れた王国建設ゲームだ。本作にてプレイヤーは、王国を導く王となり、カードを用いて王国を発展させていく。プレイヤーは毎ターン、手札のカードから1枚を9つのマス目で区切られた領土に使用し、王国の兵士や施設を配置していく。各ターンの終わりには、王国の外部から襲来する軍隊と戦闘。無事撃破できたら戦利品として、3つのカードから好きなカードを手札に加えることができるのだ。こうして毎ターン繰り返しカードを使い、自分の王国を豊かにより長く発展させることが目的となる。

本作の舞台となる世界では9人の王たちによる戦争が行われている。プレイヤーはそのうちから1人の王を選び、王国を発展させていく。選んだ王によって異なるデッキを用いることになるのが本作の特徴のひとつ。自身のプレイスタイルに合う王を選ぶのも攻略に重要となる。本作に登場するカードは、主に騎士や弓兵といったユニットや、城壁や砲台といった建物、そして魔法の3種類に分けられている。カード同士にはシナジーが存在。ゲームスタート時には9つしかない領土でどのようにカードを配置していくのかが本作の醍醐味となるだろう。
また、王の戦争をテーマとした作品として、他の王と和平を結んだり、戦争を仕掛けたりといった外交イベントをこなすこととなる。王国を存続するために強力な国と和平を結んだり、弱小国に攻め込んだりと、自国の強化だけではなく、他国の動きも意識する必要があるのだ。通常のモードでは、規定のターンまで王国を存続させるとゲームクリアとなる。また、やり込み要素としてターン規定のないエンドレスモードも存在。自分の王国が何ターン存続させることができるかを試してみるのもよいだろう。

『9 Kings』はさっそく多くのプレイヤーが集まる盛り上がりを見せている。SteamDBによればプレイヤー数はピーク時に8000人を突破した。本作のデモ版は昨年7月よりリリースされており、今年3月にはインフルエンサーたちが本作をプレイしたことによって人気が急上昇。デモ版ながらピーク時には約4500人に及ぶプレイヤーが集まった(関連記事)。かねてより注目を浴びていた本作がついにリリースされ、盛り上がりを見せているのだろう。
本作はプレイヤー数もさることながら、評価も上々。本稿執筆時点でのSteamユーザーレビューでは、約500件中95%が好評の「圧倒的に好評」ステータスを獲得している。9つの領土の中でシナジーを考えながらカードを配置していくシンプルながら奥深いシステムが好評を博している。また王やカードの選択によってプレイスタイルやビルドを変えることができるゲームプレイの幅広さも魅力のひとつ。ターンを迎えるごとに難易度が少しずつ上がっていくため、それに対して王国をどのように発展させるか考えるのも、本作の面白さとなっている。

『9 Kings』を手がけたSad Socketは、ブラジル・サンパウロと、ニューヨークに拠点を置くインディースタジオだ。同社は過去にローグライクアクションゲーム『Seraph’s Last Stand』を手がけており、Steamユーザーレビューでは約3800件中93%が好評の「非常に好評」ステータスを獲得している。ローグライクで評判を得た同社が、再びローグライク要素のある作品を手がけた格好だ。
本作の早期アクセス配信期間は、1年を予定している模様。現在は9人の王のうち、7人の王を選択することが可能となっており、今後2人の王を追加する予定だという。また、新カードや新ゲームモードの追加も予定している模様。そのほか早期アクセス期間中の追加予定コンテンツの詳細は後日公開のロードマップに記載されるようだ。
『9 Kings』はPC(Steam)向けに配信中。リリース記念セールとして、6月6日まで定価である1860円から35%オフの1209円で販売中だ(いずれも税込)。
🧠 編集部の感想:
『9 Kings』の早期アクセス開始からの好評は驚きです。ローグライク要素と戦略的な王国建設が織り交ぜられており、プレイヤーの戦略性が試されるのが魅力的です。今後のアップデートで新たなコンテンツが追加されることで、更に楽しみが広がりそうです。
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