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特集「石井隆Returns」予告解禁、「GONIN」など3本立て新宿オールナイトも開催(特報あり)


2025年5月22日12:00 1 映画ナタリー編集部

石井隆の没後3年に合わせて特集上映「石井隆Returns」より、アザービジュアルと本予告が到着。あわせて、6月14日に東京・シネマート新宿でオールナイト上映が開催されることがわかった。

特集では「死んでもいい」「ヌードの夜」「夜がまた来る」「天使のはらわた 赤い閃光」の初期監督作4本がHDリマスター版でスクリーンにかけられる。大竹しのぶ余貴美子ユイ・ナツカワ川上麻衣子がそれぞれの作品で同名の女・名美を演じた。アザービジュアルでは、各作に出演した永瀬正敏竹中直人根津甚八シーナ・キリヒラら男性キャストの姿が切り取られている。

オールナイトは、石井が監督を務めた「ゴーニン」「月下の蘭」「フリー ズ・ミー」の3本立て。上映前に石井ゆかりのゲストを招いたトークショーも行われる。チケットは本日5月22日18時に劇場オンラインで発売される。残席がある場合のみ、翌日の劇場オープン時より窓口でも販売。

特集上映「石井隆Returns」は6月6日より東京・シネマート新宿、池袋HUMAXシネマズほか全国で順次開催される。なお町山智浩武正晴睡蓮みどり田本ゆく佐々木心音ら著名人によるコメントを以下に掲載した。

没後3年 特集上映「石井隆Returns 初期監督作4本 HDリマスター版上映」本予告

没後3年 特集上映「石井隆Returns 初期監督作4本 HDリマスター版上映」

2025年6月6日(金)~ 東京都 シネマート新宿、池袋HUMAXシネマズほか全国順次<上映作品>「死んでもいい」「ヌードの夜」「夜がまた来る」

「天使のはらわた 赤い閃光」

先行上映イベント

2025年5月23日(金)19:00~チケット価格:税込2500円均一<上映作品>「ヌードの夜」<ゲスト>竹中直人 / 宇多丸(RHYMESTER)

※上映前トーク

特集上映「石井隆Returns」新宿オールナイト

2025年6月14日(土)22:30~翌4:40頃 東京都 シネマート新宿<上映作品>「フリーズ・ミー」「月下の蘭」「GONIN」

※スペシャルトークショーあり

町山智浩(映画評論家)コメント

「ヌードの夜」は自分がいちばん好きな石井隆作品で、いまも繰り返し観ています。これは竹中直人さんの最高傑作ではないでしょうか。余貴美子さんのはかなげな美しさもみんなに見てほしいです。そして自動車転落シーンは映画史に残るものすごい撮影です。
この映画、胸が締め付けられるような切ないラブストーリーであるとともに「○○映画」です。それは最後の瞬間にわかります。最後の最後の最後のショットに映るものに注目してください!

武正晴(映画監督)コメント

「死んでもいい」のオープニングタイトルに脳髄を掴まれ、「ヌードの夜」のラストカットに戦慄した僕の石井隆組への初参戦現場は「天使のはらわた 赤い閃光」だった。「夜がまた来る」のクランクアップの朝焼けは今も脳裏に鮮明に焼き付いている。雨と血糊と汗に塗れたカチンコ叩きの記憶は僕の全身に宿り続ける財産だ。

威力ある石井隆作品に再び心を揺さぶられる映画体験が待ち遠しい。

睡蓮みどり(文筆家・俳優)コメント

名美に出会う人生と、出会わない人生があったとして。どんなに悪夢のように息が苦しくても、痛みで涙が滲んでも、私はやっぱり、何度でも名美に出会いたい。それはきっと、生きる喜びでもあるのだ。

柄本佑(俳優)コメント

石井隆監督がいなくなってもう3年とは。現場が過酷で過酷で、本番中でも「もっと何か無いの!?何か無いの!?」と煽られて「もうイヤだ!」なんて思うのに撮影が終わって暫くすると「またあそこに行きてぇなぁ」なんて思うって事は石井隆という人は究極的に人たらしなんだと思います。怒っている事も、嬉しい事も子供の様に表出される石井監督は寂しさだけは胸のうちに秘めていた様に思います。だから映画の中に寂しさが漂っているんだと思います。

石井隆映画の雨、歌、男と女、そして寂しさを是非映画館で観て下さい。

佐々木心音(俳優)コメント

潔癖な現代では生まれなかったであろう“人”という不器用な愛おしさが、“愛”という不完全な美しさが、“映画”という素晴らしさが、「石井隆世界」には詰まってる。石井さんと出会えて私は幸せ者でした。あなたがいなかったら今の私はいない。

スクリーンで堪能したら、また、会いたくなるんだと思います。

塚田泉(映画ライター)コメント

石井隆の劇画を教えてくれたのは女性の先輩だった。「天使のはらわた」のVHSをドサッと貸してくれたのも取材で現場に行くきっかけを作ってくれたのも女性だった。蹂躙され地獄巡りを経てときに怪物化すらする「名美」の物語に女性たちはなぜこれほどのめりこめたのか。ある人は「そこに私がいた」と言った。自分も見るたびにそう思っていた。名美は決して「夢の」ではない、絶対的に「生きた」女性だったから。

そうして今も、石井隆が残した紙やフィルムのなかで、名美は依然として生きている。

鈴木竜也(「無名の人生」監督)コメント

「死んでもいい」の風呂場のシーンを見たときは衝撃でした。画面の湿度のあまりの高さに「あ、テレビ濡れてるわ」と本気で勘違いして拭こうとしたくらい、衝撃でした。石井監督の作品群に出会って、僕は梅雨が好きになりました。同郷出身の作家の端くれとして、永遠のリスペクトを誓います。

全作がマスターピース。

屋敷紘子(女優)コメント

石井隆の映画とスクリーンで出逢うことは、この上ない幸運であり、哀れなほど不幸だ。降りしきる雨、濡れた夜に輝くネオン…村木と名美の物語をただの一度でも体験したら、あなたを取り巻く世界は一変する。そして、映画で感じた“あの手触り”を永遠に求め続けてしまうだろう。

石井隆亡き、この虚しい日々に。

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編集部の感想:
石井隆監督の特集上映「石井隆Returns」に期待大です。HDリマスター版での名作たちの再上映は、彼の作品を新たに感じる良い機会。オールナイト上映とトークショーも楽しみで、映画の魅力に再び触れられるのがうれしいです。

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