個人デベロッパーのRolandStudiosは5月15日、アザラシレース『Flipper Frenzy』について期間限定無料で早期アクセスを開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。ライブラリに追加しておけば、有料化後も無料でプレイすることが可能だ。
『Flipper Frenzy』は、かわいいアザラシによる物理演算ベースのレースゲームだ。タイムトライアルやCPU相手に勝ち抜いていくソロプレイのほか、最大4人のローカルマルチプレイ、最大8人のオンラインマルチプレイにも対応。アザラシとして、素早くゴールすることが目的だ。なおリーダーボードも存在しており、プレイすることでポイントが加算。世界ランキング上位を目指すことも可能だ。

本作のプレイヤーはアザラシであるため、陸上ではよちよちバタバタとしたゆっくりした動きで進み、水に入れば一転して高速で泳げるようになる。アザラシならではのサイドロールができるのも特徴で、右回り左回りをいつでも使用可能。Unreal Engineで作られた美麗な各コースには陸上と水中が分かれているため、サイドロールを駆使してなるべく水の中に留まることが重要となる。また、スタミナを消費して加速するブーストも可能で、時間経過やコース上にいる魚を食べたりすることでスタミナが回復していく。
カスタマイズ要素も用意されており、アザラシの模様や部位ごとの色を自由に変更可能。プリセットパターンが複数あるほか、作成した色パターンを保存しておけばレース開始前に呼び出して適用できる。早期アクセス開始時点では、アザラシの形状は同一で模様による違いしかないものの、巨大なゾウアザラシやアシカといったキャラクターも追加予定となっている。


そんな本作が5月15日より早期アクセスとして配信開始された。早期アクセス期間としては1年程度を目標としているものの、プレイヤーの確保とフィードバックの収集を目的としているため、初期段階のみの期間限定無料となるようだ。有料化の時期や価格は未定ながら、無料期間は長くは続かず、追加コンテンツを反映した控えめな価格になるという。追加コンテンツとしては、先述したアザラシの追加のほか、コースの追加、アイテムやアビリティの追加が予定されている。さらに、十分な支援があれば、レース以外のPvPアリーナバトルやスポーツ対決といった異なるモードの追加も構想しているとのことだ。
本稿執筆時点ではSteamユーザーレビューは7件であるものの、かわいいアザラシやコンセプト、本作ならではのサイドロールといった要素が評価されており、将来性に期待する声が見られる。実際にプレイした筆者としても、リアルなアザラシの動きや、CPU相手との白熱したレースを楽しむことができた。残念ながらまだ現時点ではプレイヤーが少なく一度もオンラインマルチプレイはできなかったため、プレイヤー数の増加が望まれるところだ。また、メニューUIの操作がしづらかったり、いくつかのバグも散見されため、早期アクセス期間中には、そういった要素の改善にも注目したい。
ちなみに、本作を手がけるRolandStudiosはアメリカメリーランド州を拠点とするRoland氏による個人デベロッパーだ。これまでにSteam/PS4向けの2Dアクション『Daydreamer: Awakened Edition』や、VR向けゲームやブラウザゲームなどがホームページにて公開されている。本作においても、コーディング・モデリング・アニメーション・ステージなどのほとんどをゼロから一人で開発しているそうだ。かわいいアザラシや今後の追加要素などに興味があれば、無料のうちに入手するのもいいだろう。
『Flipper Frenzy』はPC(Steam)にて期間限定無料で早期アクセス配信中。ライブラリに追加しておけば有料化後も無料でプレイすることが可能だ。
🧠 編集部の感想:
『Flipper Frenzy』の期間限定無料配信は、かわいいアザラシを使った物理演算レースというユニークなコンセプトが魅力的です。最大8人のオンラインマルチプレイが可能で、友人と一緒に楽しむのも良さそうですね。個人デベロッパーの情熱が感じられる作品で、今後のアップデートにも期待したいです。
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