Amazonベーシック シングルモニターアーム ガススプリング式 (最大27インチ) デスク設置用 ブラック
¥3,310 (2025年4月25日 13:08 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)Anker PowerLine III Flow USB-C & USB-C ケーブル Anker絡まないケーブル 100W 結束バンド付き USB PD対応 シリコン素材採用 iPhone 16 / 15 Galaxy iPad Pro MacBook Pro/Air 各種対応 (0.9m ミッドナイトブラック)
¥1,790 (2025年4月25日 13:08 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)

兼ねてより注目されていた、フランスの開発者が送るRPG『Clair Obscur: Expedition 33』。JRPGへの深いオマージュが見て取れる本作は、クラシックなRPGの醍醐味を引き継ぎつつも、現代のユーザーでも楽しめるような美麗なグラフィックや二転三転するドラマが詰まっていました。
ケプラー・インタラクティブよりSteamキーをいただき、先んじて序盤を遊んだので、そのプレイ感をお届けします。
※ちなみにタイトルは「クレール・オブスキュール」と読みます。

ペイントレスに抹消されていく人類…あまりに残酷なストーリー
本作はベル・エポック時代のフランスをモチーフにした架空の大陸が舞台(といっても「デカルト」などのワードが出てきたので、どうやら現実の地球とは地続きのようです)。
この世界では、毎年、ペイントレスという存在が巨大なモノリスに数字を描き、その数字よりも年を取っている人が全員消されるという事象が起きています。な、なんて残酷な行事なんだ……。

主人公はギュスターヴという青年(といってもすでに30代なので、作中ではかなり年寄り扱いされていますが)。彼はペイントレスによるカウントダウンが起きる日に、海の向こうにある34と描かれたモノリスをぼんやりと見つめていました。

何故なら、彼の元カノであるソフィーが33歳になり、この日、永遠のお別れをしなければならなくなったからです。今カノのルネに導かれ、ギュスターヴがソフィーと最後の挨拶をすると、ソフィーはカウントダウンの直後に消えてしまいました……。

虚しさや怒りを覚えながら、ペイントレスを打倒するための遠征隊である「第33遠征隊」に参加するギュスターヴ。先遣隊は皆大した成果を挙げられていないものの、微かな希望を抱いて、隣の大陸へと船を漕ぎます。
意気揚々ととある島に上陸した第33遠征隊は、ひとりの老人と出会います。「どうやって抹消を回避したんだ?」と一同が困惑する中、その老人は凄まじい力でギュスターヴたちに襲い掛かってくるのでした……。

リアルタイムとコマンドバトルの融合したバトルシステムや、懐かしくも新しいフィールドデザイン
本作のバトルはリアルタイム制とコマンドバトルを融合したものになっています。
マップ上で敵シンボルと接触したら戦闘画面に遷移します。敵味方はタイムラインで制御され、順番が来たキャラクターはエイム・アイテム・スキル・通常攻撃の4種類から行動を決めていきます(全員の行動をプロットするタイプではなく、選択ごとに逐一キャラクターがアクションします)。ほとんどの行動でAPを使用し、0になるとアイテムか攻撃しか選べません。

UIからして「ペルソナ」シリーズの影響を感じますが、本作の「エイム」はオリジナリティを高める要素として機能しています。具体的にはTPSモードになり、威力の低い攻撃を与えることができ、頭が弱点だったり、飛行していたりする敵に有効です。

「アイテム」はその名の通りのコマンドですが、本作は「ダークソウル」シリーズを見習って、道中に立てられた先遣隊の旗でのみアイテムを補充できます。なので、戦闘中にアイテムをがぶ飲みして持久戦をするといったような不細工な戦い方にはならず、その点はなかなか考えられています。
「スキル」も名前の通りのコマンドですが、キャラクターごとにかなりの差別化が図られています。ギュスターヴは行動ごとに「オーバーチャージ」というポイントを溜められ、10点溜めることで大ダメージスキルに変換できます。ルネは属性魔法ごとに「ステイン」をプールしておくことができ、対応するステインが必要なスキルを使用すると追加効果が発生します。

冒険の途中で仲間になるマエルは、小剣を構えており、スキルごとに「構え」を変えることができます。攻撃・防御・名手といった三種類の構えを逐一変えていくことで、高ステータスを維持し続けることができるというキャラクターです。
特にルネのスキル回しが面白く、いかに特定のステインを効率よくストックできるかが肝となります。そのスキルで消費されるステインと、攻撃後に付与されるステインが異なるので、コンボルートを考えていくのがなかなか楽しいですね。

どのキャラクターも今のところ死に技がなく、色々と付け替えて試してみる楽しさがありました。
そして、スキル使用時と敵の攻撃を受ける際に、アクションを入力する必要があります(オプションで完全にオフにすることも可能です)。この辺は『スーパーマリオRPG』を意識したのかもしれません。

攻撃を受ける際には常にパリィか回避を選ぶことができ、すべての攻撃を受けきるとカウンター攻撃ができる代わりにタイミングがシビアなパリィか、受付時間が長い回避かで、常に選択の余地があります。また、ゲームが進むとジャンプという動作も追加され、これは強力な下段攻撃をいなすのに使用します。
緊張感のあるアクション要素と、戦略性の高いコマンドバトルが良い感じにミックスされており、長くプレイを続けても飽きる感じはまったくしません。
また、オプションで難易度を変更することができるので、アクションが苦手な人でも大丈夫です。しかし、横道にいるいかにも強そうな中ボスは、とてつもない攻撃力を誇っているので、歴戦のプレイヤーでもてこずるかもしれません。

「プレイヤーに物語を読ませたい」という古典的なRPG体験
本作は独特な固有名詞こそ多いものの、基本的には道中でレベル上げや装備品を集めをしながら、ストーリーに沿った堅実なゲーム体験を楽しむ設計になっています。
全体マップからダンジョンにアクセスして、敵シンボルとぶつかりつつ、横道の中ボスを倒したり倒さなかったりして、ダンジョンの最奥にいるボスを倒し、お話を読む……の繰り返しは、まさしくJRPGが何十年も前から培ってきたデザインです。

トレーラーの印象ではしかめ面の男女が辛気臭い話をしているように見えるかもしれませんが、これが意外とキャラが立っており、だんだん彼らのことが好きになっていきます。
元カノの死に憤って旅立ったものの臆病な本心が見え隠れするギュスターヴ、ブレない芯を持つ強い女性ながら可愛いクリーチャーに弱いルネ、天真爛漫だけど過去に何かありそうなマエルなど、全員が物語を駆動するのに充分すぎるほどの個性を持っています。

冒険の途中で、ジェストラルという生きた木製の鎧の種族が集まる村に差し掛かった一行。モノリスにより近づくためにもう一度海を渡る必要があり、彼らに力を借りようとしますが、案の定彼らの口車に乗せられて闘技場で戦う羽目になりました。これぞド王道の展開!

ローカライズはたまに怪しく、セリフのニュアンスを汲み取れないこともありますが、往々にしてシンプルかつ王道な物語が続くので、RPGに慣れ親しんできた人なら問題なく理解できるでしょう。
果たして、第33遠征隊はペイントレスを打倒することができるのでしょうか?そして、彼らは旅路の果てに何を見るのでしょうか?
『Clair Obscur: Expedition 33』は4月24日、PC(Steam)/PlayStation 5/Xbox Series X|Sで発売予定です。Game Passにも対応しています。