日曜日, 6月 1, 2025
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溺れるナイフとは全能感の喪失を経て獲得する自分らしさこうめい

🧠 あらすじと概要:

映画「溺れるナイフ」のあらすじと要約

あらすじ
主人公の女の子が田舎に引っ越し、新たな環境で男の子に惹かれ恋をする。しかし、予想外のレイプ未遂事件によって二人の関係は崩れてしまう。彼女は自分のアイデンティティを模索しながら、恋愛や友情を通じて自分らしさを見つけていく。

要約
映画は、女の子らしさへの束縛と自己解放をテーマにしており、主人公が「女の子」としての期待から解放され、自分自身を見つける過程を描いている。レイプ未遂事件は、古い男性性の象徴であり、主人公とその周囲が経験する全能感の喪失を表現している。物語の中で、主人公は最終的に自分らしさを取り戻すが、全能感の象徴であるナイフを海に捨てることで、大人になる過程における失ったものを象徴している。全体を通じて、自己を見つける力強いメッセージが込められている。

溺れるナイフとは全能感の喪失を経て獲得する自分らしさこうめい

こうめい

溺れるナイフの考察。

ストーリーは田舎に引っ越した主人公の女の子が男の子に惹かれて恋をするがレイプ未遂事件により関係が崩壊しそれを建て直す話。テーマは女の子らしさを超えて自分らしく、かな。冒頭で女の子だもんね女の子女の子と、女の子という言葉がしつこいくらい出てくるので、ああ主人公は女の子という概念に束縛されててそこから解放されたい!系の話なのだとわかる。で、金髪の男の子が雑誌で見るよりリアルな方がいい表情(意訳)と言うので、女の子らしさの仮面被ってるより自分らしくいる方が魅力的だよ、と言いたいのかなと。でも主人公は自分から女の子という枠組みにハマって男の子に好きになってもらおうとして、逆に男の子に嫌われそうになり、でも自分らしくいようとすると認められて数珠をもらう、という流れから、もうテーマは女の子らしさより自分らしさで間違いないなと。で、レイプ未遂事件はレイプ犯=旧来の男性性による女の子らしさへの束縛の象徴であり、男の子の全能感の喪失を表現するためのイベントだったのだと。その一年後リベンジ戦でレイプ犯殺しを経て女の子らしさへの束縛からの解放つまり自分らしさの回復を果たした。ただナイフは海に捨てた、これはナイフ=全能感の象徴だったものでこれを捨てるということは全能感は回復せず喪失したままだった、これは男の子が大人になるということなのかな。溺れるナイフとは全能感が溺れる(喪失する)ことで大人になる、自分らしさを獲得するということかな。

意味わからんと言われがちの映画らしいが序盤の女の子というワードを何回も出すしつこさの理由を紐解けばわりとロジカルでわかりやすかった。

こうめい



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