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¥2,199 (2025年4月25日 13:05 GMT +09:00 時点 - 詳細はこちら価格および発送可能時期は表示された日付/時刻の時点のものであり、変更される場合があります。本商品の購入においては、購入の時点で当該の Amazon サイトに表示されている価格および発送可能時期の情報が適用されます。)
2025年春開始の新作アニメとして、オリジナルアニメ『LAZARUS ラザロ』の放送・配信が2025年4月6日(日)からスタートしました。本作を手がけるのは、数々の意欲的な作品を生み出してきた渡辺信一郎監督。今回、アニメのスタートに合わせて渡辺監督にインタビューする機会を得たので、独特のテイストを感じる作品はどうやって生み出されたのか、本作にはどのように取り組んだのか、話を伺ってきました。
オリジナルアニメ『LAZARUS ラザロ』| 2025年4月6日(日)よりテレ東系ほかにて放送&配信中!
https://lazarus.aniplex.co.jp/
『LAZARUS ラザロ』メインPV|”LAZARUS” Main Trailer – YouTube

GIGAZINE(以下、G):
渡辺監督の作品は『マクロスプラス』、『カウボーイビバップ』以来ずっと見てきているのですが、そういえばどこ出身のどういった方なのだろうかと過去のインタビューを探してみたところ、2023年にForbesのインタビューで、出身地の綾部市についてのお話が出ていました。編集部は大阪府茨木市にあって、綾部市まで車だと2時間かからない距離なのですが、行ったことはなくて。このインタビューで、監督は自身を「野山で遊ぶ野生児みたいなものだった」と表現しておられましたが、どういった日々を過ごしていたのですか?
渡辺信一郎監督(以下、渡辺):
家のすぐ裏が山で、とにかくド田舎で、路線バスさえ走ってないし、町内に店というものが一軒もない。そういう環境だった。テレビ放送は流石にあったけど、当時はゲーム機もなかったし、外で遊ぶしかなかった。普通に、山の中に生えているツタを使ってターザンごっこをして、ツタがちぎれて落ちてケガするとか、そういうのが普通でした。山に登ってみたり、ヘビを素手で捕まえてみたり、そのあたりに生えている野草を食べてみたり……この話をすると「いつの時代ですか?」と言われるんだけど(笑)、でも当時の田舎ってそんなもんでしたよ。
G:
野山で遊ぶほかになかったと。
渡辺:
『となりのトトロ』は都会育ちの人が田舎に憧れて描いてるけど、実際住んでた人間はそういう田舎がイヤで都会に出てきたから、都市を舞台にした作品を作っているわけです。
G:
! そこにつながるんですね。とても納得しました。監督はオリジナル作品を多く手がけていて、本作『LAZARUS ラザロ』もオリジナルです。オリジナル作品を作るにあたって最初のアイデアというか、インスピレーションが必要になると思うのですが、本作の場合、アイデアはどういったところから始まっているのですか?
渡辺:
もちろん最初にお題はあって、今回カートゥーンネットワークから発注されたときのお題は「SFアクション」でした。そこから内容を考えるんだけど、アニメの場合ストーリーとか世界観同様に、キャラクターが大事になってくる。やっぱり好きなキャラクター像というのは常にあって、「次はこういうヤツを主人公にしたい」というのは常々考えています。考えることで、徐々に人物像が固まっていくというのかな。
G:
そうなんですね。
渡辺:
キャラクターが実在する人物のように、まるでそこに座っているかのような感じでいる。そんな風になるまではだいぶ時間がかかりますけど、そのぐらいじゃないと実在感のあるキャラクターは描けないんじゃないか。アニメはすべて作り物、絵で描いたものですから、絵空事になりやすいんです。それを避けるためにも、「こいつはこんなときどうするだろう」とか「食べ物は何が好きだろうか」と考える。大半はアニメの中には出てこないんだけど、出てこないところまで考えないといけない。ちなみに、アクセルはバナナが大好きという、作中にまったく出てこない設定もあります(笑)。
G:
出てこない部分も細かく(笑)
渡辺:
難しいのは、実在感のあるただのオッサンになっても魅力がないわけで(笑)、魅力のある人物にしないといけない。アニメの中には突飛なキャラ設定の人物も多いし、そういうのはインパクトとか意外性はあるだろうけど、シリーズならシリーズ全話通して見て、そいつを好きになれるかというのが大事だと思ってるんです。もちろん、キャラクター性はいざ話を作り出すと微妙に修正されることもありますけど、コアな部分は大きく変わることはないです。たとえば、『LAZARUS ラザロ』に出てくるアクセルはパルクールを好むヤツで、それは一歩足を踏み外せば大ケガしたり死んだりすることもあるのに、それをわざわざやる。つまり、ギリギリの危険な領域が好きなんです。では人としてヤバいかというとそうでもなくて、本人は極めて人なつっこくて気さくなヤツだと。でもデンジャラスな状況になると一転して、危険にわざわざ突っ込んでいく。そういう人物像が、徐々にできていきます。
宮野真守さん演じるスリル大好きな脱獄王・アクセル
古川慎さん演じる知性派のダグ
内田雄馬さん演じるドローン操縦士・リーランド。
石見舞菜香さん演じるハッカー少女・エレイナ
G:
おおー、そういうことなんですね。
渡辺:
ストーリーに関しては、キャラクターとはまた別に「こういう話をやろう」というのを考えていて、どこかで一致して作品になるという感じです。一致しないと、作品にならないんですけれど(笑)
G:
(笑)
渡辺:
今回、ストーリーについては鎮痛剤に偽装した毒薬「ハプナ」というものをばらまいた男がいて、誰にも解析できないような複雑な薬をさんざん世の中に浸透させておいてから「実は毒でした」と。その、世界が終わってしまうような状況から、どう世の中を回復させるかというような話になっています。つまり世界中の人間が、死に直面している状況だと。それと、死を恐れない、危険を愛する男、このキャラクターをどう絡めようかと考えてたときに、昔から好きだったThe Boo Radleysの「Lazarus」という楽曲を聴いて、「そうか、これ聖書の一節だ」とインスピレーションがわき、1個の作品になったという感じです。
The Boo Radleys – Lazarus (Official Video) – YouTube

G:
そういう作り方なんですね。
渡辺:
声優さんの芝居のディレクションでも「ナチュラルに」とか「普通にしゃべっているように」と指示を出すことが多いですが、それはそのキャラクターが本当に存在してるかのような「実在感」が欲しいからなんです。
G:
ストーリーを作るにあたっては冒頭から順番に作っていくのですか?それとも、先に最初と最後を決めてしまったりするのですか?
渡辺:
自分は物語を作るとき、出だしと終わりを描くのが好きなんです。「こういう終わり方をさせたい」とか、「こんな風に始まる物語をやりたい」とか、そこは割とすぐに思いつくんで、最後になって結末を決めるということは少ないですね。『LAZARUS ラザロ』でも、冒頭と最後のイメージはすぐに浮かびました。難しいのは間を作ることだけ(笑)。
G:
そうなんですか。今回、インタビューするにあたって4話まで拝見したのですが、この先どうなるのかがさっぱりわからず……。
渡辺:
「本当に終わるのか?」ってやつですか?(笑)
G:
監督の前で言うことではないですけれど、まさに、どうなるんだろうかと。
渡辺:
4話はまだ序盤だし、ちゃんと終わるから大丈夫です!
G:
よかった、ちゃんと終わるんですね(笑)。その「ラストのイメージ」というのは、スタッフやキャストにも、ある程度の範囲で伝えるものなのですか?
渡辺:
絶対言いません(笑)
G:
(笑)
渡辺:
言っちゃうと、あんまり面白くないんです。「こうなんでしょ?」みたいな感じで作られてしまうので。
G:
ああー、そうなってしまうのか。
渡辺:
やっぱり最後を知って描くのと、知らずに描くのとでは違う。作中のキャラクターたちは自分の未来は知らないで生きているわけだし。特に、声優さんにはよく「この後、どうなるんですか?」と聞かれますが、常にとぼけて、たまにウソをついたりします。『LAZARUS ラザロ』だと、ダグが大ケガをする場面が出てくるんですが、ダグ役の古川慎さんに「これで死にます。お疲れ様でした」とか言って。
G:
ひどい(笑)
渡辺:
そうしたら古川さんが「えっ……来週?」とあわててスケジュールを確認したりして(笑)。そうやって先のことは教えないようにしています。我々は先のことがどうなるか分からないで生きているわけですから。
G:
なるほど。
渡辺:
「ここで死ぬ」と分かっていたら、やはり大芝居したくなってしまうけど、それは困ると。
チーム「ラザロ」の面々。左端は内田真礼さん演じる銃のスペシャリスト・クリスティン。
G:
そういった部分からしっかりと引き締めることで、実在感を出していくということですね。次の質問、少し話題が飛ぶのですが、サンライズの入社試験では自分の好きな映画とその理由を書く筆記試験があったとのこと。当時、アニメ業界はカジュアルなところだと思っていたのでTシャツにジーンズで行ったらみんなスーツ姿だったとも話されていましたが、好きな映画は何を挙げられたのですか?
渡辺:
これが、サンライズの試験なのにサンライズの作品を挙げなかったということでヒンシュクを買ったらしい。作品は『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』だったと思います。あの映画がきっかけでアニメ業界に入ったんです。どこが良かったかというと、すごく自由な感じがした。突然シュールなシーンが差し込まれたり、「この世界は現実じゃないかもしれない」というようなテーマをさらっと入れてきたり。すごいことやってるなと思って感銘を受け、実写映画をするかアニメをするか迷っていたんですが、アニメをやることにしました。
G:
なるほど。
渡辺:
実は、最初に就職試験の面接に行ったのがサンライズで、そのまま受かってしまったので、就職試験って1回しか受けたことがなくて。当時、サンライズの面接担当には「こいつはひどい。生意気でどうしようもない」と言われてたらしいけど、面接官のひとり、髙橋良輔監督が「面白いから入れてみよう」と言ってくれたらしく。
G:
おお。
渡辺:
「入社試験1回だけ」というと優秀だと誤解されそうだけど、そういうことじゃなく、単に面白がってくれる人が偶然いただけなんです。
G:
なるほど。先ほど、キャラクターの実在感についてお話をうかがいましたが、作中に出てくる人物以外のもの、車などもとても実在感があるように思います。
渡辺:
車はブリュネ・スタニスラスさんがほとんどデザインしてます。確かに発注段階で「実在感のあるもの、本当に走ってるかも知れないような車」とは言ってますけど、あとはデザイナーのカラーを出して自由にやってもらってます。ただし、自分の好みの車を入れてもらうこともたまにはある(笑)。1940年代や50年代のアメ車が好きなんで、と言えばどの車のことか分かると思います(笑)。あと、話数が進むにつれ分かるんですが、未来都市みたいな場所では車もキレイで未来的だけど、発展途上国とかに行くと、車も旧式ですごい汚れてたりするんです。車ひとつとってもそういう格差を見せる、それは自分もこだわったところですね。
G:
監督は過去に複数のインタビューで「新しいことに挑戦する」ことについて語っておられます。今回、『LAZARUS ラザロ』での新しい挑戦について教えてください。
渡辺:
たくさんありますが、まず、アクションシーンの振り付けを実写のチーム、『ジョン・ウィック』監督のチャド・スタエルスキさんたちに頼むというのも新しい試みだし、脚本をチーム制にするというのも初めての試みです。アメリカでは複数の人間でアイデアを出し合うライターズ・ルームという仕組みがあって、今回はそれに近いシステムにしています。
渡辺:
あと立体的なカメラワークを実現するために、Blenderというソフトを使って先にカメラワークを作って、かなり自在にカメラを動かせるようにしたり。あとはロジャー・ディーキンスという有名な撮影監督がいるんですが、彼の撮影とかライティングを研究して取り入れる、って事もしています。
G:
新しいことだらけなんですね。
渡辺:
アクションシーンも、チャドさんだけじゃなくて、アクションにこだわりがあるアニメーターにアクションデザインの段階からやってもらったり。またサウンドエフェクト(効果音)を、ハリウッドのチームに頼んだり……一見普通に見えるかもしれないけれど、実はいっぱい新しいことをやっています。自分でも今回、いい作品ができたと思ってるので、ぜひ見て下さい!
『LAZARUS ラザロ』Axel アクションムービー|”LAZARUS” Axel Action Trailer – YouTube

G:
ありがとうございました。
アニメ『LAZARUS ラザロ』は2025年4月6日(日)23時45分からテレ東系6局ネットで放送中。5月10日(土)22時からはCS・アニマックスでの放送も始まります。
また、地上波放送直後の日曜24時15分からU-NEXT、DMM TV、アニメ放題で最速配信を実施しているほか、毎週水曜12時からdアニメストア、dアニメストア ニコニコ支店、dアニメストア for Prime Video、ABEMA、バンダイチャンネル、Hulu、FOD、Lemino、Netflix、Prime Video、ディズニープラス、WOWOWオンデマンド、ニコニコチャンネル、ニコニコ生放送、TELASA(見放題プラン)、J:COM STREAM(見放題)、milplus見放題パックプライムほかでも配信されています。
なお、本日4月16日(水)21時30分からABEMA、23時30分からニコニコ生放送で、それぞれ第2話が無料配信されるので、今からでも追いつくことが可能です。
LAZARUS ラザロ #1【最新話】 | 新しい未来のテレビ | ABEMA
https://abema.tv/channels/abema-anime/slots/AUGD8gaiWatAfy
LAZARUS ラザロ 2話上映会 – 2025/4/16(水) 23:30開始 – ニコニコ生放送
第1話はこちらです。
LAZARUS ラザロ 第1話「GOODBYE CRUEL WORLD」 – ニコニコ動画
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