Studio Cameliaがスタジオを閉鎖、開発中の『ALZARA Radiant Echoes』が無期限の凍結に
2025年6月17日、フランス・モンペリエに拠点を置くデベロッパー、Studio Cameliaがスタジオ閉鎖を発表しました。これに伴い、同社が制作していた新作3Dターン制JRPG『ALZARA Radiant Echoes』の開発も無期限に凍結されることが決まりました。
スタジオとプロジェクトの背景
Studio Cameliaは、過去に『ゴーストリコン』シリーズや『Dead Cells』、『Wakfu』などの人気タイトルに関与していたベテランスタッフが在籍するインディースタジオです。『ALZARA Radiant Echoes』は、2026年のリリースを目指していた作品で、日本のRPGに影響を受けており、桜庭統氏やあんべよしろう氏といった著名なクリエイターが関わっていました。
作品の内容と資金調達の経緯
このゲームの舞台は、魔法が失われた世界「Alzara」。唯一魔法の秘密を守る国Taqsimが侵略を受け、次期指導者Kaylaが人々を救うために冒険に出る物語が描かれます。Studio Cameliaは2024年5月にKickstarterでのクラウドファンディングを実施し、29万4000ユーロを超える資金を短期間で集めましたが、開発費の確保や適切なパートナー探しには苦戦していました。
難航した開発と最終判断
前述の経済状況や業界の厳しさが影響し、Studio Cameliaは開発の継続が困難と判断。最終的にはスタジオの閉鎖に踏み切ることになりました。Kickstarterで支援を行ったユーザーへの返金は行えない状況で、同社からは謝罪のメッセージが発表されています。
期待されたプロジェクトの未来
『ALZARA Radiant Echoes』の突然の開発中止は、ファンや支援者にとって驚きと失望をもたらしています。ゲーム業界の現状を考慮すれば、このような状況は決して珍しいものではないものの、今後このプロジェクトが他の形で再起動される可能性も期待されています。
今回の発表は、ゲーム業界の競争の厳しさや、インディーデベロッパーが直面する資金調達の難しさを浮き彫りにしました。ファンたちの反応は温かいもので、開発陣への感謝の言葉も寄せられていますが、今は再出発を願うばかりです。
🧠 編集部より:
Studio Cameliaの閉鎖と『ALZARA Radiant Echoes』の開発中止に関するニュースは、インディーゲーム界隈で大きな話題となっています。このスタジオは、2022年に設立され、『ALZARA Radiant Echoes』という3Dターン制JRPGの開発を進めていました。ゲームはクラウドファンディングで約29万4000ユーロを調達し、2026年のリリースが予定されていましたが、資金調達などの問題に直面し、無期限の開発凍結が決定しました。
背景や豆知識
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スタジオメンバーの経歴:
- Studio Cameliaのスタッフは、過去に『ゴーストリコン』や『Dead Cells』など大規模なプロジェクトに関わった経験豊富なメンバーが多くいます。このような経験を活かし、独自のRPGを作り出すことが期待されていました。
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ゲームの特徴:
- 『ALZARA Radiant Echoes』では、戦場の前後衛を自由に入れ替える「スワップシステム」という新しい戦略的要素が導入されていました。日本のJRPGから大きな影響を受けており、特に『ファイナルファンタジーX』や『黄金の太陽』ファンにとって魅力的なゲームとなるはずでした。
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クラウドファンディングの成功:
- Kickstarterでの成功は、プロジェクトへの多くの期待を示すものでした。しかし、一般的にゲーム開発の資金調達は簡単ではなく、特に未開発リアルタイムデモを通じたパートナー探しには高いハードルがあります。
- 業界の景気:
- 2023年には欧米のゲーム業界全体が厳しい状況にあり、インディー開発者にとっては特に影響が顕著でした。大作ばかりが注目を集める中、小規模なスタジオが資金繰りやパートナー探しに苦しむことは少なくありません。
関連リンク
この状況は、特にファンにとって残念なニュースですが、今後の新たな展開に期待したいところです。開発チームが別の形でプロジェクトを再開できることを願っています。
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キーワード: スタジオ閉鎖
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