金曜日, 5月 16, 2025
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河合優実×原菜乃華×中沢元紀×阿部サダヲ 『あんぱん』CPが明かすキャスティング秘話


 NHK連続テレビ小説『あんぱん』が現在放送中。“アンパンマン”を生み出したやなせたかしと暢夫婦をモデルに、何者でもなかった2人が“逆転しない正義”を体現する『アンパンマン』にたどり着くまでを描く。

 第6週・第7週にかけて、主人公・のぶ(今田美桜)の妹である、蘭子(河合優実)とメイコ(原菜乃華)の恋模様が描かれている。蘭子役の河合優実、メイコ役の原菜乃華は、ともにヒロインオーディションがきっかけで姉妹役に抜擢された。そんな朝田三姉妹について、制作統括の倉崎憲は「彼女たち3人を通じて伝えたいことがあるので、三者三様の生き方を描いていけたら」とキャラクター設定の意図を語った。

瞬時に空間を自分のものにする河合優実

 倉崎は、河合の第一印象について「芝居に限らず、とにかく『ずっと見ていたくなる人だな』と思いました」と述べ、「最終候補者は15人いましたが、河合さんは『あそこに時計がある』などとスタジオ内の環境を人知れず確認しているのを見て、瞬時に空間を自分のものにするところがすごいなと。それをすべての芝居に反映させているわけではないと思いますが、その嗅覚みたいなものにも惹きつけられました」と魅力を口にする。

「ヒロインが今田さんに決定したあと、『次女・三女をどうするか』という議論になったときに、『絶対に河合さんでいきたい』と話しました。すでに三姉妹のキャラクターは決まっていたので、冷静で、俯瞰的で、自分の幸せよりも家族の幸せを願っているような蘭子の人柄も含め、河合さんに演じていただいたらハマるのではないかなと思ったんです。佇まいを見ていても昭和の着物も似合いそうで、姿勢も良いので立ち座り含めてその時代の所作としても説得力も出るのではないかと」

“ザ・朝ドラヒロイン”の原菜乃華

 一方、メイコを演じる原菜乃華については「グループオーディションでの自己紹介が印象的でした」と倉崎。「『よく周りの人に何と言われますか?』という質問に対して、『サムライです』と(笑)。理由は“ストイックだから”ということでしたが、面白い子だなと思いました」と笑みをこぼす。

「原さんは、ザ・朝ドラヒロイン。明るくて天真爛漫で、その観点だけでいえば3365人の中で圧倒的でした。『世の中の人はこういう子を朝ドラで見たいんじゃないかな』と思いましたね。現場も明るくなりますし、芝居も達者。みんなに愛されるメイコのキャラクターにぴったりだなと思いました」

 公式サイトでも“メイコは歌うことが好き”と紹介されており、これまでにもたびたび美声を披露。オーディションに歌唱審査はなかったが、「原さんは歌が好きだと聞いたので、キャスティングしたあとに脚本の中園(ミホ)さんともお話しして、歌唱シーンを入れることにしました」と裏側を明かし、「原さんは歌もうまいし、歌いっぷりも含めて聴いていて心地良いんです。豪(細田佳央太)の壮行会で歌った『よさこい節』は、三姉妹の中で誰よりも声が大きくて、『メイコ、堂々と気持ちよく歌ってるな』と思いました」と、その度胸と歌声を称賛した。

人間としての中沢元紀に惚れた

 嵩(北村匠海)の弟・千尋を演じるのは中沢元紀。倉崎は「史実として幼い頃は体が弱く、成長してからは柔道が得意で、体格も嵩を上回り、文武両道でもある。中沢さんは身長も高いですし、ご自身が本当にピュアで、誠実な方なんですよね。それからオーディションの際、自己紹介も兼ねた雑談をしたときに、彼は自分の弱みをさらけ出してくれたんです」と振り返る。

「オーディションの場では、誰しも『自分をよく見せよう』『受かってやろう』という気持ちがあると思います。でも、中沢さんはつぶらな瞳で『自分はこういうところが弱いんです』と包み隠さず話してくれた。人間としての中沢元紀に惚れた、というのは大きいですし、そのまっすぐな彼の目は、どこか千尋とリンクする部分がありました。中園さんにもオーディションに同席していただいたのですが、「この人はブレイクすると思う」と予言されていたことも抜擢の理由の一つです」

 中沢はクランクイン前からジムに通うなどして体づくりを開始。「嵩としても、弟に対してコンプレックスを持っていたんですよね。スポーツもできて、勉強もできて、という千尋役に説得力を持たせるために、中沢さんはあらゆる努力をしてくれました」と感謝し、第17話で見せた嵩との取っ組み合いのシーンについてこう語る。

「実はあのシーン、北村さんは最後に泣いていたんです。それはやっぱり、中沢さんの千尋役としての説得力によるものも大きい。だからこそ、北村さんもあの芝居が出たと思うし、凄まじかったです。我々としては『(千尋と過ごした)幼少期から10代を描かずしてやなせたかしは描けない』と思っていましたし、現場でも北村さんは『千尋が中沢くんでよかった』と話していました」


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 そして、“ヤムおんちゃん”ことパン職人・屋村草吉を演じるのは阿部サダヲ。倉崎は「日本の朝には阿部サダヲが必要だと思っていました。大河ドラマ『平清盛』のときに、阿部さんは現場で一番の新人だった僕にも、他のキャスト、スタッフとまったく変わらない態度で接してくれたんです。それがすごく印象的だったので、『いつか自分が朝ドラのチーフプロデューサーになったら、阿部さんに出ていただきたい』とずっと思っていました」と念願のキャスティングだったことを明かす。

「企画が決まる前から、『朝ドラをやることになりました。どんな役かまだわかりませんが、阿部さん出てください』とマネージャーさんにラブコールさせていただきました(笑)。ヤムおじさんはキャラクターとしては、風来坊でぶっきらぼうな一面もあるけれど、根には人やパンへの愛がちゃんとある。今後、戦争も含めて悲しい部分も描くことになりますが、阿部さんの力を借りて『あんぱん』という作品全体を明るくしたい、という思いも託しました」

 さらには「実際に映像を観ても、やはりヤムおじさん、そして阿部さんに救われている部分が大いにあるなと。彼の芝居は、視聴者のみなさんを明るいマインドにしてくれていると思います」と語った。

 俳優一人ひとりの個性が役に息づく『あんぱん』の配役。その巧みなキャスティングが、物語により一層深みを与えているに違いない。

■放送情報
2025年度前期 NHK連続テレビ小説『あんぱん』
NHK総合にて、毎週月曜から金曜8:00〜8:15放送/毎週月曜〜金曜12:45〜13:00再放送
BSプレミアムにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜8:15〜9:30再放送
BS4Kにて、毎週月曜から金曜7:30〜7:45放送/毎週土曜10:15~11:30再放送
出演:今田美桜、北村匠海、加瀬亮、江口のりこ、河合優実、原菜乃華、細田佳央太、高橋文哉、中沢元紀、大森元貴、二宮和也、戸田菜穂、浅田美代子、吉田鋼太郎、竹野内豊、妻夫木聡、阿部サダヲ、松嶋菜々子
音楽:井筒昭雄
主題歌:RADWIMPS「賜物」
語り:林田理沙アナウンサー
制作統括:倉崎憲
プロデューサー:中村周祐、舩田遼介、川口俊介
演出:柳川強、橋爪紳一朗、野口雄大、佐原裕貴、尾崎達哉

写真が提供された写真= nhk



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編集部の感想:
このニュースは、NHKの朝ドラ『あんぱん』のキャスティングに関する秘話を紹介していて、各キャストの魅力が引き出されています。特に河合優実さんと原菜乃華さんのオーディションにまつわるエピソードが印象的です。多様なキャラクター設定が物語の深みを増し、視聴者の興味を引きつける作品となりそうですね。

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