金曜日, 5月 16, 2025
ホームニュースNetflix毎年8月15日「火垂るの墓」がネットでバズる!テレビ放送なし、ならばNetflix…権利関係をリセットし再始動した理由 新潮社コンテンツ事業室室長の矢代新一郎氏に聞く(1/5) | JBpress (ジェイビープレス)

毎年8月15日「火垂るの墓」がネットでバズる!テレビ放送なし、ならばNetflix…権利関係をリセットし再始動した理由 新潮社コンテンツ事業室室長の矢代新一郎氏に聞く(1/5) | JBpress (ジェイビープレス)


新潮社コンテンツ事業室室長の矢代新一郎氏に聞く

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「火垂るの墓」© 野坂昭如/新潮社, 1988、『アメリカひじき・火垂るの墓』 野坂昭如 | 新潮社

(数土 直志:ジャーナリスト)

 Netflixが7月15日から、アニメーション映画「火垂るの墓」を国内で初めて配信する。日本が世界に誇る巨匠・高畑勲氏の代表作であると同時にスタジオジブリの出発点のひとつにもなった作品だ。


 名作と知られる本作だが、近年はテレビ放送が少なくなり、目にする機会も減っていた。その背景には作品権利を一度まっさらにして、ネット時代に適した戦略を作り直す狙いがあった。アニメーション映画「火垂るの墓」の権利者である新潮社のコンテンツ事業室室長の矢代新一郎氏に話を聞いた。

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——「火垂るの墓」は新潮社のなかでも特に大切にされてきた作品だと思います。まずは矢代さんの作品に対する思いから教えていただけますか。

矢代新一郎氏(以下、矢代):作品が制作された1988年頃は僕自身は担当ではなかったので、細かい事情は直接には知りません。いろんな方から聞いた話では、高畑さんと鈴木(敏夫)さんが「火垂るの墓」にとても興味をもったと聞いています。お二人とも戦争を知っている世代であるとも伺いました。

矢代 新一郎(やしろ・しんいちろう) 新潮社コンテンツ事業室室長

1964年東京都生まれ。上智大学史学科卒。1986年新潮社入社。雑誌記者、書籍編集者、企画編集部編集長、山崎プロジェクト室室長などを経て、現在はコンテンツ事業室長として、アニメ映画「火垂るの墓」ほかに関わる。主な担当作家として、山崎豊子(最後の担当編集者として、遺作『約束の海』の出版に携わった。また、近年の山崎豊子ドラマにも多く協力)、ビートたけし、高倉健、塩野七生、池田晶子、ヨシタケシンスケなど。ジャンルを問わず多数の作品を世に出した。

——ご自身で印象に残っている高畑監督の作品やシーンはありますか?

矢代:「ホーホケキョ となりの山田君」のなかで、のの子がかぐや姫になるシーンがあるんです。これが印象に残っていて、高畑さんはいつか「かぐや姫の物語」をやろうと思っていたんだなと。作品ごとに新しいことをやるけど、何かがつながっているんです。

 その原点が「火垂るの墓」じゃないかなって僕は思っています。それまでファンタジーメインでやっていたのを、「火垂るの墓」あたりから、よりリアリティーを求めるものになった。そういう発想が「かぐや姫」までつながっていったのではと。

——今回は日本での初配信ですが、すでに海外では配信されています。その反響が非常に大きかったと聞きます。





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