土曜日, 5月 17, 2025
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歳時記を旅する62〔初夏〕中*初夏や空より戻る観覧車 岡田耕

🧠 あらすじと概要:

映画『第三の男』のあらすじと要約

あらすじ
『第三の男』は、戦後のウィーンを舞台にしたサスペンスドラマです。物語は、主人公ホリー・マーチャントが、友人ハリー・ライムの死を調査するためにウィーンを訪れるところから始まります。ハリーの死に疑問を抱いたホリーは、彼の過去を掘り下げ、彼が関わっていた闇のビジネスや、人間関係の裏側に迫っていきます。映画の中で、観覧車のシーンは、ハリーとホリーの関係における鍵となる瞬間が描かれています。

記事要約
記事では、ウィーンのプラター公園にある観覧車が『第三の男』の重要なシンボルとして紹介されています。岡田耕氏の俳句に関連づけて、観覧車の上から見下ろす光景が描写され、人物の心理や感情が反映されています。特に、ハリーが冷酷な一面を見せるシーンが挙げられ、観覧車が象徴的に使われることの意味が考察されています。この作品は、ただのサスペンスではなく、人間の本質や倫理についても深く考えさせる内容であることが強調されています。

歳時記を旅する62〔初夏〕中*初夏や空より戻る観覧車 岡田耕

岡田耕

佐野  聰
(平成六年作、『春日』) ウィーンのプラター公園にある観覧車(タイトル写真)は、一八九七年操業開始の現役最古の観覧車。この観覧車を有名にしたのは映画『第三の男』の舞台になったこと。 警察に追われるハリーが、アメリカから訪ねて来た友人のホリーと観覧車の中でこっそり会う。ハリーは、水増ししたペニシリンを売って金を儲け、多くの犠牲者を出したことをホリーになじられる。しかしハリーは地上の歩行者を指差し、「あの点のうち一つが消えても哀れに思うか」と反論する。ホリーがハリーの冷酷な正体を知る重要な場面である。

 句は夏の快晴の日だろう。鳥のように空から街や人を見下ろしてきた人の顔は、明るい満足感に満たされている。
(岡田 耕)

(俳句雑誌『風友』令和七年五月号「風の軌跡ー重次俳句の系譜ー」)

☆映画『第三の男』のテーマ曲。観覧車の場面は、3:00あたりからです。

岡田耕

(おかだ こう) 俳人。 平成八年『扉』主宰:土生重次に師事。平成十八年『風友』(主宰:佐野聰、磯村光生)入会、同人。



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