木曜日, 5月 22, 2025
ホームニュースゲームニュース核汚染英国サバイバルFPS『Atomfall』、大人気を受け「もう黒字コース」突入。Game Passパワーが追い風に - AUTOMATON

核汚染英国サバイバルFPS『Atomfall』、大人気を受け「もう黒字コース」突入。Game Passパワーが追い風に – AUTOMATON


デベロッパーのRebellionのCEOであるJason Kingsley氏は、ゲームメディアThe Game Businessに対し、『Atomfall』がすでに開発費を回収見込みであることを明かした。また『Atomfall』の今後については、続編の制作も視野に入れているという。

『Atomfall』は一人称視点のサバイバルアクションゲーム。PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けにリリースされているほか、PC/Xbox Game Pass向けにも配信されている。開発を手がけるのはスナイパーシューター『Sniper Elite』シリーズなどを手がけたRebellionだ。

本作の舞台となるのは、イギリス北部の地・ウィンズケール。原子力施設群が存在する同地では、ある日核災害が発生し、5年にわたって隔離措置がおこなわれている。プレイヤーは主人公として軍やカルト教団がはびこる同地を探検。アイテムを集め、クラフトし、NPCたちと取引する。そうしてサバイバル体験をこなしつつ、ウィンズケールの謎を解き明かしていく。

本作は今年3月27日に正式リリース。特別エディション購入者向けには3月24日よりプレイ可能となっていた。4月2日までの約1週間で150万人以上のプレイヤーに遊ばれたことが明かされており、開発元Rebellionの歴史の中でも最高の数字であると伝えられていた(関連記事)。SteamDBのデータでも、ピーク時には6095人の同時接続プレイヤー数となっている様子が確認でき、好調なスタートを切ったことがうかがえる。

そんな大人気発進を記録したこともあってか、RebellionのCEOであるJason Kingsley氏は、The Game Businessのインタビューに対して、『Atomfall』を「It’s done incredibly well(信じられないくらいうまくいった)」と表現した。すでに何百万人にもプレイされており、同スタジオ史上最大のローンチになったことが改めて伝えられている。とはいえ、そうした成功が即座に収益に繋がるわけではないという。

というのも本作はPC/Xbox Game Pass向けにも提供されている。プレイヤー数がそのまま売上となるわけではないだろう。しかしKingsley氏はGame Passでの配信がエンゲージメントや関心に繋がり、長期的には収益に変わるとの見立てを説明。またRebellionはスタジオ規模も大きくなく、予算が適切な範囲に収まっており、費用を回収して最終的に利益を出せることに強い自信があるそうだ。

とはいえKingsley氏いわく、Game Pass向けに展開するにあたっては、すでにGame Passに登場しているその他タイトルとの競合も多少懸念していたという。ただ今日ではゲームのクオリティだけでなく、認知度の競争も存在しているとの考えを述べており、まずは知られることこそが重要とのスタンスを示した。同氏は以前にもメディアに対し、Game Passに加入したユーザーの口コミによって、Game Pass加入者以外のユーザーにも訴求し、購入してもらえるとの狙いがあったことを伝えていた(GameIndustry.biz)。そうした見立てどおりの成功となり、早くも開発費を回収できる見通しのようだ。

Game Passへの展開ではマイクロソフトから契約金が支払われるとみられるものの、もちろんGame Passでのプレイヤーが全員ゲームを購入した場合よりは収益は低くなるだろう。とはいえ今回のKingsley氏は早くも黒字化に強い自信を見せており、Game Passによる知名度や関心の高まりにかなり手ごたえを感じている様子だ。長期的に収益を得る戦略として、開発元にとってGame Passは魅力的な選択肢となっているとみられる。

ちなみに本作以外にもGame Passへの展開をおこなって成功したとするデベロッパーは多い。Game Passへの展開は、ユーザーへの認知を拡大するという観点で“効果絶大だった”との考えを述べるインディーゲーム開発者の声も届けられている(関連記事)。またセガ・龍が如くスタジオ代表の横山昌義氏も、『龍が如く7外伝 名を消した男』のGame Pass展開について、『龍が如く』シリーズのユーザー層拡大に貢献したとコメントしていた(弊誌インタビュー記事)。

今回Kingsley氏が“Game Pass効果”を伝えたRebellionに関しては、『Sniper Elite』シリーズなどを手がけた実績をもつが、『Atomfall』自体は新規IPだ。一部スタジオファンからの熱視線もあったものの、Game Passに展開することで、Rebellion作品を知らない層にもアプローチする狙いがあったのだろう。

なお『Atomfall』については、DLCとして「Wicked Isle」が開発中。加えて現在は、続編やスピンオフについてどうするかを議論しているという。Game Pass展開も交えて得た知名度や関心を、長期的な目線でどのように活かすかも検討されているようだ。好調を記録した『Atomfall』に関する今後の動向は注目されるところだろう。

Atomfall』はPC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに配信中。PC/Xbox Game Pass向けにも配信されている。



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🧠 編集部の感想:
『Atomfall』の成功は、Game Passの戦略的展開が功を奏したことを示していますね。開発費の回収見込みも立ち、続編の可能性がある点も期待が高まります。新規IPがここまでの人気を得られるとは、Rebellionの今後の展開にも注目したいです。

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