🔸 ニュース:
落語家の林家木久扇(87)が、8月15日に放送されたBSフジの番組「プライムニュース」に生出演し、自身の戦争体験をもとに「平和」について語りました。
### 戦争体験と思い出
木久扇は、小学校1年生の終戦の日を迎え、1945年3月10日の東京大空襲を回想。「その日は忘れません。都内で10万人が亡くなり、私の家も爆弾に直撃されました。」と、生々しい記憶を語りました。
### 平和を守るために必要なこと
キャスターの長野美郷は、「平和を守るためには何が必要ですか?」と尋ねました。これに対し木久扇は「平和は簡単に語れますが、そのために国力を高めること=兵器の増強が戦争を絶やさない根本原因です」と指摘しました。そして、若い世代に対する不安を吐露し、「今の若者たちが国の未来を真剣に考えているか不安です」と続けました。
### 日本の立場と自衛の重要性
長野は「日本だからこそできることは?」と尋ねました。木久扇は「世界中で兵器を作り続ける中で、日本だけが平和を叫んでも意味がありません」とコメント。この状況を「自分の家の鍵を開けているのと同じ」だと例え、防犯意識の重要性を訴えました。
### 性善説への懸念
木久扇は「善意だけで成り立つ世界ではない」と述べ、長野が「それは性善説のようです」と補足すると、「まさにそうです」と同意しました。彼は、最近、高校3年生の孫に「戦争とは何か」と尋ねたところ、孫は「飛行機が来て爆弾を落とす」と返し、戦争についての関心の薄さに驚いたと告白しました。
### 改めて若い世代へのメッセージ
木久扇は、「若い世代に戦争の恐ろしさを伝えることは非常に困難だと実感しています。彼らが戦争を軽視する姿に、ただの恐怖を覚えます」と語り、この重要なテーマへの関心を高める必要性を強調しました。
戦争の記憶を受け継ぐことは、未来を守るために重要な課題です。木久扇の体験談は、私たちが歴史から学び、次の世代へ思いを繋ぐことの大切さを再確認させてくれます。
🧠 編集部の見解:
林家木久扇さんの発言から感じる「平和」の大切さは、日常生活の中ではなかなか意識されないものかもしれませんね。彼が子どもたちと戦争の話をしても、関心が薄いという現状は、私たちの世代にとっても他人事ではありません。
戦争の恐ろしさや、それを乗り越えた先人たちの苦労を知っている私たちが、その思いをどう次の世代に伝えるかという課題は、実に難しいです。私たちの社会でも、戦争体験を語る人が少なくなり、平和の概念が薄れてしまうリスクがあります。
社会的影響としては、林家木久扇さんが言ったように、国の防衛力や国際情勢について若者が関心を持つことが必要不可欠でしょう。ただ単に「平和であればいい」というだけでは、逆にその平和を脅かす事態に繋がる恐れもあります。
豆知識として、実際に戦争を経験した世代が長生きしている現代において、若い人と高齢者の意見の違いは顕著です。また、日本の戦後教育においても、戦争体験を直接語りかける歴史授業が重視されてきたため、現在の若者たちが祖父母世代の体験をどう受け止めるかは、大きな課題と言えます。
結局のところ、平和を守るためには、ただ座して待つのではなく、積極的に話をし、関心を持ち続けることが不可欠ですね。
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キーワード: 平和
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