火曜日, 5月 13, 2025
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本革なのに雨に強い! ゴアテックス素材を搭載したテクシーリュクスの“高機能ドレスシューズ”



革靴は水に弱い。だからこそ、雨の日の通勤には、使いづらいというのが一般的な認識だろう。もうすぐ長い梅雨も始まるし、夏になれば、ゲリラ豪雨に見舞われる可能性もある。そんなときに活躍するのが、「texcy luxe(テクシーリュクス)」の「ゴアテックスシリーズ」だ。雨が降る日はゴアテックス素材が水の浸入を防ぎつつ、靴内のムレを抑制する。さらに、見た目はスタイリッシュなドレスシューズなのに、履き心地はスニーカーのように軽くしなやか。日本のビジネスマンたちから多くの支持を獲得するシューズは、一体どのようにして誕生したのか? アシックス商事株式会社の鈴木徹さんに聞いた。

靴の資材メーカーの特性を生かした独自のものづくり

まずはテクシーリュクスというブランドについて教えてください。
2009年に日本でスタートしたシューズブランドです。ビジネスマンの足元をサポートし、仕事やプライベートでの挑戦を後押しすることをミッションに、スニーカーのようにソフトで軽く、そしてフレキシブルな本革使用のビジネスシューズを作っています。ブランド名の由来はアシックス商事のハウスブランドである「Texcy(テクシー)」にラグジュアリーを意味する「luxe(リュクス)」をくっつけた造語から。ちなみにTexcyの由来は「てくてく歩く」にちなんでつけられたと聞いています。
あのアシックスと関係が?
アシックス商事は、アシックスのグループ会社です。1955年に創業し、シューズメーカー等に資材を提供する会社としてスタートしました。現在は国内と海外向けのシューズ企画製造販売と資材販売事業を手がけています。
なぜ、スニーカーのような履き心地と革靴のようなデザインの両立できたんですか?
自社でオリジナルの木型やソールを設計できる技術力に加え、ウォーキングシューズ開発で培った材料の選定や設計のメソッドを持っていた点が役立ちました。アシックスグループの品質基準が信頼につながっていると思います。
アッパーは本革なんですね。
コンフォート性や機能性を追求したビジネスシューズには、合成皮革が使われることも少なくありませんが、テクシーリュクスはあくまで本革にこだわりました。上質な風合いや耐久性、経年変化による味わい、ケアすることによる愛着など、本革のメリットは多いんです。また、独自の調査でも、ビジネスシューズには本革であることを求める声が多いこともがわかっています。

2020年、高温多湿な日本の気候に対応するシリーズが始動

では、「ゴアテックスシリーズ」について教えてください。発売は2020年の5月です。その頃、ちょうどゲリラ豪雨が話題になり始めた時期でした。さらに日本には梅雨もあります。このシリーズを開発した理由は、日本のビジネスマンの足元を全方位的にサポートしていくためには、天候に関係なく履ける「防水性」が不可欠だと実感したからです。
なぜ、ゴアテックス素材を使おうと思ったんですか?
雨天時でも靴内を快適にキープするには、ムレを防ぐ透湿性も欠かせません。真夏はもちろん、冬場も暖房のきいた室内など、靴内がムレやすくなるシーンは意外と多いんです。そこで防水透湿素材の中でも、もっとも高い性能をもつゴアテックスファブリクスを採用することにしました。
ゴアテックス素材の使用にあたって、ハードルはありましたか?
シューズを商品化するためには、認定された工場での生産に加え、数々の製品テストをクリアする必要があります。その試験をひとつずつクリアすることで、商品化にこぎつけました。
搭載することで、どのような機能が付与されたんですか?
ゴアテックスファブリクスは、その内部に微細な孔(あな)を無数にもつゴアテックスメンブレンという膜をそなえています。それぞれの孔は水滴よりはるかに小さいため、水が通ることはできません。一方、水蒸気が通り抜けるには十分な大きさなので、雨などの水は通さず、汗の水蒸気は外に逃がすという、防水透湿性能を発揮することができるんです。靴のライニングなどにゴアテックスファブリクスを使うことで、靴内への水の浸入を防ぎつつ、足をドライに保ちます。ただ、雨の日専用というわけではなく、晴れの日も通常のビジネスシューズとして快適に履いていただくことができます。

機能性とデザイン性を両立。テクシーリュクスの真骨頂がここに

ストレートチップもあるんですね。
2023年秋に発売した「TU-8014」は、人気を誇る一足です。アッパーにはっ水加工を施したレザーを、ライニング全体にゴアテックスファブリクスを使うことで、防水透湿性を高めています。ストレートチップというクラシックなデザインのため、ビジネスシーンはもちろん、ブラックなら、冠婚葬祭にも使うことができます。
このモデルも、防水素材のシューズとは思えないほどすっきりとした顔つきです。
ブランドのこだわりを形にするのが自社で設計されたラスト(靴型)です。日本人の足形に合うようウイズ(足囲)にほどよい余裕をもたせつつも、随所にメリハリをつけることで全体がすっきりと見えるよう設計されています。「TU-8014」はノーズをほどよく長めにとり、つま先は若干ぽってりとさせたラウンド形状という現代的なシルエットにしています。スーツはもちろん、軽快なジャケパンスタイルやセットアップとの組み合わせがおすすめです。
ソールについて教えてください。
軽い発泡スポンジ材であるE.V.A.インジェクションを採用したソールです。スポーツシューズやウォーキングシューズにも使われるもので、歩行時は足の動きに合わせて曲がり、着地時は足の衝撃を緩衝します。また、アウターソールの前足部にはソフトなラバーを採用することで、踏み付け時の力の入れやすさと屈曲性を高めています。アウターソールの表面には細かい溝をつけたスタッドパターンを採用しています。
インナーソールはスニーカーのように取り外しできるんですね。
インナーソールは、ヘタリにくく、クッション性も優秀です。表面の立体形状が足裏とのすき間を極力なくすことで、歩行時の荷重を分散し、足にかかる負荷を軽減します。ちなみにつま先部分の裏面には、MOFF(モフ)という消臭繊維を使用しています。タンや履き口には足当たりをソフトにするためにスポンジパッドをつけました。こうすることで、よりスニーカーライクな履き心地に近づけています。
発売して約5年が経ちますが、反響はどうですか?
ブランドの機能性を象徴するゴアテックスシリーズは、デザイン性も評価をいただき、ファッション雑誌などで取り上げていただくことで、若いお客様のユーザーも増えました。売り上げも年々増加傾向にあり、今ではブランドを代表する人気シリーズのひとつに成長を遂げています。
今後の目標を教えてください。
ブランドのコンセプトである、ソフト(やわらかな足入れ)、ライト(軽量性)、フレキシブル(動きに合わせて曲がる)の3点をあらためて見直し、機能性の向上を図っています。テクシーリュクスは累計出荷足数が800万足を突破し(2025年2月時点)、駅や空港でもよく見かけるようになりました。直営店はまだありませんが、靴専門店や百貨店などを中心に全国約1500店舗で販売されています。今後はブランドの認知度をさらに高め、いずれは“ビジネスマンが1足は持っている状態”を目指します。
雨への強さ、履き心地、デザイン性。テクシーリュクスのゴアテックスシリーズは革靴の快適性を追求したのだ。

Text by Ryota Osujo

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