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「孤独」と聞くとネガティブな印象を持つ人も多いはずで、実際に孤独が健康に悪影響を及ぼすという研究結果も報告されています。しかし近年では、家にこもって1人で過ごす人が増加しており、社交的であることが重視されるアメリカでも1人の時間を過ごしたがる人が増えているとのこと。アメリカのミドルベリー大学で心理学の助教を務めるバージニア・トーマス氏が、孤独に対する偏見や孤独がもたらすメリットについて解説しています。
Being alone has its benefits − a psychologist flips the script on the ‘loneliness epidemic’
https://theconversation.com/being-alone-has-its-benefits-a-psychologist-flips-the-script-on-the-loneliness-epidemic-250742
過去数年にわたって専門家らは「アメリカ人が1人で過ごす時間が増えている」と警鐘を鳴らしており、家にこもって1人で過ごしたり、レストランで1人で食事をしたり、1人で旅行をしたりする人が増えていると指摘されています。慢性的な孤独はうつ病や寿命の短縮などに関連しているという研究結果もあるように、孤独は深刻な社会的問題だという認識が強く、2023年にはアメリカ公衆衛生局が「孤独のまん延」を(PDFファイル)宣言する事態にもなっています。
しかし、必ずしも孤独が不幸につながっているというわけではなく、一部の人々にとっては孤独が幸福と関連しているそうで、一部の心理学者はこれを「ポジティブな孤独」と呼んでいます。過去10年間にわたり「なぜ人々は1人で過ごすことが好きなのか」について研究してきたトーマス氏は、実際に自分自身も1人で過ごす時間が多く、孤独がもたらす喜びを深く理解しているとのこと。
これまでの調査では人々が孤独を好む理由にはさまざまなものがあり、心のバッテリーを充電したり、個人的に成長したり、感情や創造性をつながる時間を設けたりするために、人々は孤独になりたがると報告されています。
アメリカで行われた2024年の全国調査では、アメリカ人の56%が「1人で過ごす時間は精神的健康に必要不可欠である」と考えていることもわかりましたが、この結果についてトーマス氏は驚きではないと語っています。それにもかかわらず、孤独について語られる場合のほとんどは否定的な文脈であり、アメリカでは「孤独は悪いものだ」という信念が広く根付いているとのこと。
トーマス氏は、「(孤独に対する)不安は、私たちの文化における孤独に対する見方が不十分であることに起因しています。このタイプの考え方では、1人でいたいという願望は不自然かつ不健康なものであり、評価されたり奨励されたりするものではなく、哀れまれたり恐れられたりするものと見なされます」と語っています。
2025年2月に発表された研究では、アメリカのニュースの見出しは1人でいることをポジティブに捉えるものよりも、ネガティブなものとして捉える傾向が10倍も高いことがわかりました。この種の偏見は人々の信念にも影響を及ぼしており、大人も子どもも「仲間が1人でいることを受け入れられる場合と受け入れられない場合」の基準を明確に持っていることが示されています。
アメリカの文化は外向的な性格を理想としており、「社交的で自己主張が激しく、ポジティブな感情を表現し、より多くの刺激を求めること」が尊ばれ、反対にリスク回避的で内向的な性格はあまり評価されません。もちろんすべてのアメリカ人が外向的なわけではありませんが、多くは外向的な特性を育むように条件付けられており、外向的に育った人々は社会的な報酬も受け取ることができます。このような文化的環境のせいで、アメリカでは1人で過ごす時間を好むことに対して偏見があるとのこと。
しかし、孤独を求める気持ちは決して病的なものではなく、また内向的な性格の人だけのものでもありません。また、1人で過ごす時間が多いからといって、社会的に孤立していたり生活のすべてが孤独だったりするわけでもなく、孤独な高齢者は人々が思っている以上に幸福だということを示す研究結果も報告されています。
トーマス氏は必ずしも孤独が悪いわけではなく、人々に幸福をもたらす「ポジティブな孤独」があるという立場ですが、社会的に切り離されたからといって自動的に孤独のメリットを享受できるわけではないとも指摘しています。トーマス氏は、「孤独の利点は私たちが本当に1人でいる時、つまり自分自身とつながるための空間と時間を意識的に切り開いた時にやってくるものであって、デバイスの上で1人になっている時ではありません」と述べています。
トーマス氏の研究では、孤独が幸福感に及ぼすプラスの影響は孤独な時間の大半でスクリーンを見つめている場合、特にソーシャルメディアを受動的にスクロールしている時に低下することがわかっています。ソーシャルメディアはその言葉の通り「ソーシャル」な性質を持っており、そこにアクセスしている時は本当の意味で1人になっていないとのこと。
日々の忙しさに追われていると、生活のペースを落とすことが難しくなり、スクリーンから目を離して自分自身を見つめることに不安を感じるようになっていしまいます。また、1人で過ごすことが正常で健康的な人間にとって必要だと認められなければ、本来は持つ必要がない罪悪感や居心地の悪さなどを覚えてしまい、1人で過ごす時間を無駄にしてしまいます。
ポジティブな孤独は注意を自分自身の内側に向け、ゆっくりと自分を見つめ直し、他の誰かを喜ばせるためではなく自分の好きなように、自分の感情を優先して過ごす時間です。このような孤独を過ごすことで、息抜きや若返ったような気分を感じることができ、思考の明晰(めいせき)さや感情のバランスを取り戻し、自由な気分や自分自身とのつながりを感じることができるとトーマス氏は主張しています。
トーマス氏は、「社会的交流が多すぎると負担がかかり、その過負荷が私たちの人間関係の質に悪影響を与えるのは事実です。最近、アメリカが1人の時間を過ごすことに引き寄せられているのは、忙しすぎたり、スケジュールが多すぎたり、あまりに社会的すぎたりする生活の中で、よりバランスを取りたいという願望を部分的に反映しているのかもしれません」と述べました。
アメリカのように社交的であることが重視される文化では、1人の時間を過ごすことへの偏見を払しょくするのは難しいものですが、孤独のメリットを示す研究は少しずつ増えてきています。2025年の研究では、1人で過ごす時間を「孤独」ではなく「自分時間」と呼ぶことで、ポジティブな気分になれるという結果が報告されています。
1人で過ごす時間を「孤独」ではなく「自分時間」と呼ぶとポジティブな気分になれるという研究結果 – GIGAZINE
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