ファン研究/表象文化論を専門とする研究者の渡部宏樹さんによる新書『ファンたちの市民社会:あなたの「欲望」を深める10章』が、5月27日(火)に河出新書から刊行される。誰もが「ファン」である時代──現代の“ファン文化”を素材に、資本主義が作り出す欲望や快楽と付き合い、よりよい生と社会を実現するための方策に光を当てる。社会的にも無視できない存在感を示す“ファン文化”著者の渡部宏樹さんは南カリフォルニア大学で博士号を取得。現在は筑波大学助教として研究を続けている。論文では、「『ミュウツーの逆襲』(1998年)ならびに関連作品群における動物の形象としてのポケモン」 、「恋闕へのまなざし : 『刀剣乱舞』と一九六〇年代三島由紀夫作品の比較研究 」など、ポップカルチャーを題材として多岐にわたるテーマを執筆。この他、共訳者としてヘンリー・ジェンキンズさん『コンヴァージェンス・カルチャー』の邦訳にも携わっている。https://twitter.com/i/status/1923211537285615944文学研究者である北村紗衣さんも本書に推薦コメントを寄せており、Xでは「学生時代からの研究仲間である渡部宏樹さんの一般向けファン研究本」と紹介している。学研ホールディングスの調査/研究機関・学研教育総合研究所が2024年に発表した調査では、小学生の約53%が「推しがいる」と回答するなど、無視できない存在感を放つファンダム、そして「推し活」文化。今回の書籍は、そうしたファン文化を捉え直す道標となりそうだ。
1990年生まれの地方在住。インターネットに青春時代を持っていかれた。VRとesportsが関心領域。最近はnoteを拠点に活動している。
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🧠 編集部の感想:
新書『ファンたちの市民社会』の刊行は、現代のファン文化を深く掘り下げる重要な試みだと感じます。資本主義との関係性を探ることで、ファンの欲望や快楽を新たな視点で再認識する機会が提供されそうです。渡部宏樹さんの研究が、今後の社会に与える影響に期待しています。
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