金曜日, 5月 30, 2025
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時にはシネフィルな夜「ただ悪より救いたまえ」ぺぺ高橋

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

映画「ただ悪より救いたまえ」は、日本から始まり、タイを舞台に展開されるエキゾチックでバイオレンスなアクションノアール作品です。元工作員と在日2世の殺し屋が、元工作員の元カノの娘を巡って対立し、激しい戦闘を繰り広げます。物語は、湿度の高いタイの市街地でドンパチと戦う様子を描き、従来のアクション映画とは異なり、銃撃戦の要素が強いのが特徴です。

記事の要約

この記事は、映画「ただ悪より救いたまえ」に関する感想文で、韓国映画の復活を喜ぶ内容です。元工作員と殺し屋の物語や、タイの雰囲気がもたらす感情の高まりについて述べられています。主人公たちの生活の中に親しみを感じつつ、アクション映画としての質を評価しています。また、脇役に女装オネエが活躍することで物語にユーモアと新たな視点をもたらしている点も評価されており、全体として楽しめる佳作とされています。

時にはシネフィルな夜「ただ悪より救いたまえ」ぺぺ高橋

ぺぺ高橋

ひさびさの韓国映画。

といっても、冒頭は日本から始まるし、ストーリーのメインはタイで展開するエキゾチックでバイオレンス多めのアクションノアール作品。

元工作員の現役引退間際と在日2世の殺し屋同士が元工作員の元カノの忘れ形見の娘をめぐってガチバトルの殺し合いをするお話。

昨今のアジア圏アクション映画の系譜と比較すると、ナイフ刃物の格闘よりも銃撃戦の比重が少し多め。

タイの湿度が高くモヤッとした空気感の市街地を背景に遠慮会釈せずドンパチする画面の粗く激しく躍動するエモーショナルなこの感じは、嘗ての返還前の香港ノアール作品のようで、いつか忘れていたはずの懐かしくも血湧き肉躍る感覚が蘇ります。

白のロングコートでキメた在日2世くんは標的を吊るして腹を割くのが好きだと広言する狂犬キャラ。

一方の、殺し屋引退後の余生を過ごす地を決めあぐねている元工作員の主人公は、ギャラの現金の受け渡しを笹塚の町中華でしたり、杉並あたりの居酒屋に出入りしたりと、やたら在京時のオレの好むテリトリーとカブっていて、その趣味嗜好から自然と親近感が湧きます。殺し屋だけど…。

だからといって、馴染みらしい町中華のカウンターで大将に瓶ビール頼んで、そのグラスにスキットルからウイスキー垂らしてからビール注いで飲むのは少しお行儀悪いけどね。気持ちはわからんでもないけどさ。

オレの本作の最終的な感想は、以前から密かに主張しているアクション映画における評価の私的な指針「レオンよりアジョシ」な傾向にあると言ってもいい佳作かな?

あと、韓国映画には珍しく女装オネエが脇で活躍するし、彼女が物語のピンポイントで息つぎと救いにもなっているキャストの配置と構成が面白いです。

少し笑わせつつ予想外にスタイルよかったり、とてもいい味を出しています…。

https://eiga.com/movie/95715/



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