🧠 あらすじと概要:
あらすじ
『夕霧花園』は、マレーシアを舞台に、第二次世界大戦中から1980年代までの3つの時間軸で物語が展開されます。原作は、マレーシア人作家タン・トゥアンエンの小説『The Garden of Evening Mists』で、台湾のトム・リン監督が映画化しました。物語は、戦争の影響を受けた人々の人生や、日本によるマレーシア侵略とその後の苦難を描いたものです。
記事の要約
記事では、著者が2019年にマレーシアで『夕霧花園』を観た体験を語り、映画の芸術的かつ歴史的な視点について考察しています。特に、日本兵の描写や観客としての緊張感が印象深かったことが述べられています。映画は、日本の負の歴史を生々しく示し、観る人々に「日本人としてのアイデンティティ」を問いかける作品として、多くの人に見てもらいたいと強調しています。2021年には日本でも公開され、高い評価を受けました。
2019年公開当時、私はこの作品をマレーシアの映画館で1人で見ていた。もちろん、周囲はマレーシア人ばかり。
映画の中の日本兵は、非情に傲慢で卑劣で、見ていて胸が痛くなるシーンが多々あった。フィクションと分かっていても、戦争でマレーシアを侵略した歴史は事実だ。息を潜めながら「日本人とバレたらどうしよう」とハラハラしながら見ていたのを覚えている。
2021年7月24日にやっと日本で劇場公開され、高い評価を得たようだ。
『夕霧花園』とは
マレーシア人の作家タン・トゥアンエンがブッカー賞にノミネートされた小説『The Garden of Evening Mists』が原作の『夕霧花園』。
台湾のトム・リン監督が映画化した。物語はマレーシアを舞台に、第二次世界大戦中、戦後の1950年代、そして1980年代と3つの時間軸を往き来しながら展開する。
マレーシア在住者として感じたこと
芸術的な視点から、歴史的な視点から、「日本人としてのアイデンティティ」が問われる映画だと感じている。
負の歴史も含め、多くの人に見て欲しい作品だ。
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