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映画感想文『マルホランド・ドライブ』デビッド・リンチpuheyayuyu

🧠 あらすじと概要:

映画『マルホランド・ドライブ』のあらすじ

『マルホランド・ドライブ』は、女優を目指す若い女性ベティと、記憶を失った美しい女性リタの物語です。ベティはカナダからロサンゼルスにやってきて、叔母の家に滞在します。そこでリタと出会い、彼女の正体を探ることになります。一方で、ハリウッドの映画監督が黒幕に脅される出来事も進行しており、段々と物語は複雑化していきます。この映画は記憶、アイデンティティ、ハリウッドの裏側を探求する作品です。

記事の要約

この記事では、『マルホランド・ドライブ』の魅力と謎多き内容について述べられています。鑑賞後の感想として、映画は情念の物語であり、女優を巡る競争や欲望が描かれています。登場人物の名前が変わることで理解が難しいことに触れ、デビッド・リンチが提示するヒントにも言及しています。鑑賞者それぞれが異なる解釈を持つことの重要性を強調し、映画が呼び起こす複雑な感情やテーマについて深く考察しています。最終的には、観客が自らの感じたことを結びつけ、新たな謎を解き明かす旅に出ることを提案しています。

映画感想文『マルホランド・ドライブ』デビッド・リンチpuheyayuyu

puheyayuyu

2025年6月7日 12:04

例えばこの映画を「謎を解くもの」として消化するのも一つの楽しみ方かもしれない。調べれば山ほどの分析・解説なるものが出てくるし、それはそれで気にはなるが、私の感想にはヒントなどは出てこないけれども、是非この映画を見るきっかけになれば。

謎めいた描写の中にある、憧れと嫉妬を軸にハリウッドの闇を覗いた気になってみよう。

物語は、、、

若く純粋な女性ベティは、女優を目指してカナダからロサンゼルスへやってくる。彼女が滞在する叔母の家にいたのは、記憶を失った美しい女性。リタ・ヘイワースのポスターから自分をリタと名乗る。
ベティとリタは、リタの正体と過去を探るうちに親密になっていく。一方、ハリウッドでは映画監督が謎の黒幕に脅され、キャスティングを強制されるという出来事が起きる。

^_^(^。^)(^_^)(^_^)( ^∀^)(^◇^)( ͡° ͜ʖ ͡°)

カウボーイハットの男は全てを知っている。青い箱と青い鍵、「シレンシオ」と歌うオペラ。

ダイアンの熱い情念は、カミーラの元に届くのだろうか?

というもの。

この文章を読んでも当然物語を理解できないだろうが、それは登場人物が複数の名前で呼ばれるから。

picture_pc_d7c695ec711dbf79ca489004cbe94←ベティ(演ナオミ・ワッツ
→リタ(演ローラ・ハリングpicture_pc_145c33cc3f12841e97be8b84de2f8ダイアン(演ナオミ・ワッツpicture_pc_e504bec2697ba05d4e138fdb7cdd3←カミーラ(演ローラ・ハリング
→映画監督(演ジャスティン・セロー

写真の通り、ベティとダイアンはナオミ・ワッツが演じているが完全に別の顔を我々に見せてくれる。また、リタとカミーラを演じたローラ・ハリングもリタでは記憶をなくした謎めいた女性を、カミーラでは見る人全てを誘惑する妖艶な女性を演じており、我々を戸惑わせる。これは、「演じる」という行為が映画の中ではごく当たり前な事を示しており、それは自己の理想、こうあってほしい未来を描いていても何ら問題はない事を示している。言い換えるなら、

「夢」は「映画の構成を担ったものたち」を「再編集して個人の都合良く仕上げられた」ものであると言えるのかもしれない。

デビッドリンチはこの映画の謎解きのヒントとして10の注意深く見るべきポイントを挙げている。

・映画の冒頭に、特に注意を払うように。少なくとも2つの手がかりが、クレジットの前に現れている。・赤いランプに注目せよ。・アダム・ケシャーがオーディションを行っている映画のタイトルは? そのタイトルは再度誰かが言及するか?・事故はひどいものだった。その事故が起きた場所に注目せよ。・誰が鍵をくれたのか? なぜ?・バスローブ、灰皿、コーヒーカップに注目せよ。・クラブ・シレンシオで、彼女たちが感じたこと、気づいたこと、下した結論は?・カミーラは才能のみで成功を勝ち取ったのか?・Winkiesの裏にいる男の周囲で起きていること   に注目せよ。

・ルース叔母さんはどこにいる?

私にはこのヒントこそが映画を難解にする映画を理解した気にさせ、映画鑑賞の本質を謎めいた状態に陥れる要素であると理解している。

まるで漫画『ワンピース』のゴール・D・ロジャーのようにデビッド・リンチは観客たちを映画の解明という大海原へ誘ったが、映画鑑賞に正解も不正解もない。映画の見方は十人十色、世界は虹色に光っているのだから、凝り固まった映画の見方しかできないのは不幸であると私は断言する。

以上の見解から、私はこの映画を「情念」の映画だと考える。何故なら、ハリウッドの女優の座を巡る二人の交差する情念を描いた映画としても
この映画はとても高水準で魅力的なものであるからだ。

picture_pc_616976888711240bdd2c32c59f960誰もいなかったソファ、激変する態度、そして愛

是非あなたもこの映画を見て、どう感じたかその一点で私たちは語らおうではないか!?それが、また新たな謎を呼ぶかもしれないが

解決する為にもう一度鑑賞する、また、新たな謎が出る、また見る、また出る、また見る…

そんな心地よい沼があってもいいと私は思う。

puheyayuyu

社会不安障害とずっと戦うマンです 健やかに穏やかに適当に丸みを帯びて華やかに! 自主映画脚本とかも上げていきたいんだ!



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