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映画感想文「マリリン・モンロー 私の愛しかた」男社会の中、逞しくもセルフプロデュースでスターになった一人の女性の奮闘記sae@映画ソムリエ

🧠 あらすじと概要:

あらすじ

映画「マリリン・モンロー 私の愛しかた」は、アメリカの著名な女優であるマリリン・モンローの人生とキャリアを描いたドキュメンタリーです。彼女は表面的には華やかなスターダムを享受しましたが、その裏には下積みの時期や孤独、男性社会での過酷な状況がありました。幼少期のシーンや関係者のインタビューを通じて、彼女がどのように自己をプロデュースし、成功を手に入れたのかが描かれています。確固たる意志と強欲さで映画業界を生き抜く姿が浮き彫りになり、最終的には36歳で謎の死を遂げる運命を迎えます。

要約

この映画は、マリリン・モンローの奮闘と成長を淡々と描写しています。彼女の初期の苦労、周囲の環境、そして自己プロデュースの過程が強調され、特に男性中心の映画業界での葛藤が見えてきます。視聴者は彼女の美しさや才能が一朝一夕に得られたものでないことを理解し、彼女の内面の苦悩や孤独を感じ取ることができます。全体的にしんみりとした雰囲気があり、強いメッセージを残す作品となっています。

映画感想文「マリリン・モンロー 私の愛しかた」男社会の中、逞しくもセルフプロデュースでスターになった一人の女性の奮闘記sae@映画ソムリエ

sae@映画ソムリエ

2025年6月5日 23:59

なんだか、しんみりとした。女優マリリン・モンローのドキュメンタリー映画である。これだけスター性をもってるんだから、あっという間に見出されたのかと思ってた。が、実はなかなか芽が出ずにピンナップガールとしての下積み。その後の女優としてのキャリアはわずか10年。そして36歳で謎の死(自殺か他殺か、いまだに議論がある)を遂げた。ドキュメンタリーにしては長くて2時間の長尺。更にその語り口調は淡々としているため、眠くなる。が、ふんだんな関係者へのインタビューと彼女の過去の映像や写真で構成されたリッチなつくりである。その強弱つけない淡々とした話の運びが、むしろセルフプロデュースでのしあがってきた彼女の葛藤と孤独を浮き立たせて、物悲しさを誘う。幼い頃の写真も出てくる。もちろんずっと美人だ。それでもマリリン・モンローになるまでは、どこにでもいる綺麗な子、の域を出ない。しかし、髪をブランドに染め、物憂げに話す術を教わり、本格的に演技を習い、露出度の高いドレスを纏い、どんどんと垢抜けていく。それらは、絶対にスターになる、という彼女の強い意志がなせる技であった。そして、売れるためにはなんでもした。映画会社の偉い人達、共演した男優、その他堅気ではない危ない世界の人たち。全ての人に力を借りた。恐ろしいほどの貪欲さで彼女は突き進んだ。セクハラなんて言葉が出てくる半世紀前である。#Me tooもなかった。映画の現場がいかに女性にとって過酷であったか想像に難くない。

そんな中でなんとかのし上がりスターになった一人の女性の奮闘記である。そんなわけでしんみりとさせる作品である。

sae@映画ソムリエ

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