🧠 あらすじと概要:
あらすじ
映画「インビクタス(負けざる者たち)」は、ネルソン・マンデラが約30年の投獄を経て南アフリカの初の黒人大統領となり、アパルトヘイト後の南アフリカでの和解を描いた作品です。物語は1995年のラクビー・ワールドカップを通じて、マンデラが国の分断を乗り越えようとする姿を中心に展開します。ラクビーは当時、白人のスポーツとされていたため、彼はこのイベントを利用して人種間の対立を和解に導こうとします。
記事の要約
この記事は、映画「インビクタス」の感想文で、特にネルソン・マンデラの不屈の精神と彼の歴史的背景について触れています。マンデラがアパルトヘイトに反対する運動のリーダーとして活動し、30年の投獄を経て大統領になる過程が描かれています。また、映画の主題であるラクビーを通した国家の和解についても言及され、スポーツを通じて人々が一つになろうとする力について感動を与える作品であることが強調されています。全体として、映画のストーリーは理解しやすく、感動的な結末を迎えると締めくくられています。
監督 クリント・イーストウッド出演 モーガン・フリーマン、マット・デ ィモン 他ジャンル スポーツと政治
★この映画は、実話に基づいたストーリーである。
約10年前に、テレビで放映されていてたまたま観たのだが、とても良い映画だと思った。また観たいと思って、数か月前にUnextで改めて観た。
どのような映画かと言うと、ネルソン・マンデラとラクビーの話である。
1995年前後の南ア(南アフリカ共和国)が舞台になっている。ストーリーは、ネルソン・マンデラが約30年の投獄から釈放されて、アパルトヘイト廃止後、南アで初の黒人大統領になってからの話だ。
ちなみに、アパルトヘイトというのは、昔、南アで実施されていた人種隔離政策である。当時、人口の約8割が黒人で約2割が白人だったが、少数派の白人が政治的・経済的に実権を握っていて、黒人に対して制約や差別を課していた。南アは白人優位社会だった。
ネルソン・マンデラは逮捕される前は弁護士で、反アパルトヘイト運動のリーダーだった。しかし、国家反逆罪で逮捕されて、約30年刑務所で過ごすことになる。
約30年もの長い間、彼は何を考え、日々を過ごしていたのだろうか?
獄中で病死するかもしれない、二度と日の目を見ることはないかもしれない・・しかし、彼は弁護士で撤廃運動のリーダーだった人だ。おそらく、多くの書物を読み、色んなことを考えていたに違いない。そうでなければ、大統領にはなっていないだろう。スマートな頭脳&強靭な精神力の持ち主だ。
1991年にアパルトヘイトが廃止された後も、南アでは人種間の対立が続いた。白人は黒人による報復を恐れた。南アは内戦の危機にあった。
1995年に、南アでラクビーのワールドカップが開催されることになった。ネルソン・マンデラはラクビーを通して、分断された国をひとつにまとめようと思った。ワールドカップで南アが優勝すれば、人種間の対立がなくなるかもしれないし、黒人と白人がひとつになってひとつの国になろうとしていることを世界にアピール出来るかもしれない、と。
なぜなら、ラクビーはアパルトヘイトの象徴の一つだったから。ラクビーは白人のスポーツで黒人の間では不人気だった。ラクビーの代表選手は、ほとんどが白人だった。
この映画は、白人と黒人がひとつになって、ひとつの国になろうとする和解の物語である。しかし、ラクビーシーンが多いので、基本的にスポーツの映画だ。詳細な政治の説明はあまりないので、理解しやすく、非常に面白かった。そして、結末は感動的だ。
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