🧠 あらすじと概要:
映画「35年目のラブレター」のあらすじ
この映画は、主人公が定年を迎えた後、支え続けてくれた愛する妻のためにラブレターを書く物語です。読み書きができない主人公は、夜間学校に通って手紙を書く技術を学びます。読書ができない日本という背景で、彼は様々な困難に直面しますが、愛と絆の力で乗り越えていく様が描かれています。
記事の要約
この記事は、映画「35年目のラブレター」についての感想を書いています。著者は、偶然予告編を見て興味を持ち、重岡大毅さんの出演をきっかけに映画を観ることにしました。映画は主人公の苦闘を通じて、読み書きができないことの大変さや、それを支える妻の愛を描写しています。詳細な描写や感情に共感し、最終的には感動的なシーンで号泣したことが綴られています。全体的に、映画は温かい映像と愛に満ちた内容で、大切な人への手紙を書く気持ちを呼び起こす作品であると述べられています。
わたしはWEST.のファンで、24年に公開されたWというWEST.*WOWOWの映画を見に行った際に予告編が流れ、メンバーの重岡大毅さんが出演されていることを理由に久々に映画を見た(WEST.*WOWOWの映画はLIVEと考えていたため)。
様々な事情により読み書きができない主人公が、定年後、今までずっと自身の手の代わりとなって支えてくれた愛する妻のためにラブレターを書くため夜間学校に通う、という実話を基にしたストーリー。
わたしが敏感すぎるだけなのか、関西弁のお芝居を見ていると役者さんのイントネーションが気になって集中できないときが時々あるのだが、この映画にご出演の皆さんは違和感ないお話し方だったので没頭でた。
読み書きができるということが当たり前である日本で、読み書きができないで生活する、ということはどれだけ難しく辛かったのだろう。どこへ行っても仕事がない描写、辛うじて採用されても同僚からバカにされ難しい漢字で書いたメモを渡されてそれが読めないことが原因で失敗してクビになったり、怖そうな場所で書類を見せられ『早よ押印だけしろ』といわれ命からがら走って逃げたりするシーン。お見合いでひとめぼれした後の妻に読み書きできない事実がばれたくなくて、かっこよくいたくてデートの待ち合わせ場所で隣の人がゴミ箱に投げすてた新聞をこっそり拾い読むふり(しかし新聞の向きは逆さになっている)。バレないまま結婚はできたが、記念日に妻が書いてくれた手紙が読めず号泣して口に放り込むシーン。(のちに娘に「白ヤギさんか」とツッコまれる。)役所で「自筆で」と言われても書けないから妻が『今日は手がしびれてまして』とさりげなくかばい代筆。全てがわたしにとっては未知の世界で、当たり前が当たり前でない人がいる、ということに気づかされた。
過去と現在をいったりきたりしながら物語は進んでいき、過去では主人公夫婦を重岡さん、上白石萌音さんが、現在では鶴瓶さんと原田知世さんが演じていくのだが、最後に4人が夫婦思い出の公園で並んで笑っているシーンのあたりで号泣した。
全体的にあたたかな色味の映像と、出演されている皆さんの雰囲気もあってか基本的には穏やかでほのぼのとした時間がながれ、日常に溢れる愛が丁寧に描かれている映画だと思った。
わたしも大切な人に、手紙を書いて、大好き、と伝えたくなる、そんな映画だった。
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