草彅演じる高市や斎藤工演じる笠置などJRの職員はリアリティのある落ち着いた演技でしたが、乗客のキャラクターや演技は安っぽくてTVドラマのように感じた。
特に若者やユーチューバーのようなキャラクターは解像度が低くて残念な仕上がりだった。
内容の方もそれぞれのプロフェッショナルが事態に対処してるパートはカッコよくてリアリティもあり楽しめたが、乗客のパートはリアリティが無くて全体的にちぐはぐな感じになっていた。後半は予算のかかっているようなシーンも多く、おかげで前半の出来の悪さも許せるような気分になった。乗客が減りシリアスになったことも幸いし後半は素直に楽しめました。終わり良ければ全て良しではないが、映画の評価は終盤の出来に左右されると思っています。なのでこの映画を観た満足度もそんなに低くは無いのですが、観ている最中は退屈に感じるシーンも多かったのも事実。
終わってみると退屈だったシーンは記憶から消え去り、面白かったシーンの印象だけが残り、なんだか全体的に面白かったように錯覚するがあくまで錯覚であることは覚えておきたい。
『サンクチュアリ』や『地面師たち』の出来が良かっただけにNetflixに期待しすぎたのかもしれない。
改めて邦画を観るには注意が必要だと思った。
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