月曜日, 5月 19, 2025
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映画『パリピ孔明 THE MOVIE』あらすじ感想東

🧠 あらすじと概要:

映画『パリピ孔明 THE MOVIE』あらすじ

『パリピ孔明 THE MOVIE』は、三国時代の天才軍師、諸葛亮(孔明)が現代の渋谷に転生し、若いアーティストの月見英子をスターに育てる物語です。西暦234年、孔明は平和な世を願って亡くなった後、渋谷のハロウィンに目覚めます。偶然入ったクラブで英子の歌声に魅了された彼は、彼女のマネージャーとして軍師の知恵を駆使し、英子の音楽キャリアを支えることになります。

物語は、音楽の三大レーベルが主催する「ミュージックバトルアワーズ2025」を舞台に、孔明と英子の絆、そして彼女を取り囲む人間関係や夢の模索が描かれます。孔明は自身の過去を抱えながら、英子と共に新たな挑戦に立ち向かいます。

記事の要約

この感想文では、映画『パリピ孔明 THE MOVIE』の魅力を探ります。三国時代の孔明が現代に転生し、音楽業界で奮闘する姿や、彼と英子の深い絆が描かれています。映画は、観客がアーティストたちのライブパフォーマンスを堪能できる新しい形式で上映され、観客の参加を促すスタイルが特徴です。

感想として、ドラマからのキャストの再登場や、音楽という共通の目標を持つ二人の切ないすれ違いが印象的です。また、実写化に際してのリアリティの追求や、衣装へのこだわりが強調されています。全体として、夢に向かう若者たちの姿が感動的に描かれ、孔明の存在が英子にとってどれだけ大きなものかが感じられる作品になっています。

映画『パリピ孔明 THE MOVIE』あらすじ感想東

『パリピ孔明』の世界に行ってきました。

原作:四葉夕卜
作画:小川亮

2019年の末から2021年まで『コミックDAYS』で連載された後

『週刊ヤングマガジン』に移り現在も連載中。

2022年にテレビアニメ化、2023年にはドラマ、2024年に舞台化アニメの総集編となる劇場版が放映され、そして2025年には実写映画化

1年ごとに展開の幅を広げていっている作品です。

『パリピ孔明』のあらすじ

西暦234年、五丈原の戦いの最中に病で亡くなった天才軍師、諸葛亮(字:孔明/演:向井理・藤田玲/声:置鮎龍太郎)。

彼が最期に願ったのは、争いのない平和な世に次は生まれたいというものでした。

天はその願いを聞き入れたのか、死んだはずの孔明は目を覚ますと

若き日の姿で現代の渋谷のハロウィンに紛れていました。

そして偶然入ったクラブで彼はステージに立つ月見英子(演:上白石萌歌・三坂茉央・岩田陽葵/声:本渡楓・歌唱:96猫)の歌声に心奪われてしまいます。

その後、孔明は英子に助けられたことも重なり、マネージャーとして英子のスターへの道を軍師パワーを駆使して支えていくのでした。

孔明の生きていた三国時代

三国時代は魏、呉、そして孔明のいた蜀が中国を3分割し、覇権を競い合っていた時代。

期間は後漢滅亡後、魏・呉・蜀が対立した220年から280年までの60年ほどといわれています。

そして263年に蜀が魏に攻められて滅亡。

その2年後に今度は晋が魏に攻められたことで、三国時代は終わりを迎えました。

孔明は蜀の丞相(帝王を補佐し国政を統率した最高位の官吏)、軍師、書家、散文家、発明家だけでなく天文、地理などの学問にも精通している人物でした。

彼の戦いにおける戦略は死後も称えられ、その手腕は「武郷王」の爵位を与えられるほど。

『パリピ孔明』では孔明が過去に提案した計略が、現代の戦いに大いに活かされていきます。

・・・

映画『パリピ孔明 THE MOVIE』のあらすじ感想

監督:渋江修平

日本を代表する3大音楽レーベルのKEY TIME、SSSミュージック、V-EX。

3つのレーベルが真の覇者を決めるため、大規模なバトルフェスの開催を決定。

そこには孔明にとって最後の宿敵である司馬懿(しば い/演:ジャン・裕一)の末裔、司馬潤(演:神尾楓珠)が紛れていました。

孔明と司馬潤はそれぞれ、各レーベルが探していたまだデビューしていない新人枠に英子と、司馬潤の妹であるshin(演:詩羽)を入れようとします。

フェスの外でもすでにバトルが始まっていた「ミュージックバトルアワーズ2025」。

アマチュアシンガーの英子と、彼女の夢を叶えようとする軍師の孔明。

2人はこの戦いに参戦し、天下泰平を目指して更なる前進を試みるのでした。

・・・

原作でも3大レーベルの絡み合う章があるのですが

映画はマンガには無いレーベルのコラボストーリーが、ドラマの続きになって描かれていきます。

その時の原作のテーマは、各レーベルのボーダーレス化。

映画ではレーベル同士が様々なジャンルの人気アーティストを揃えて

同じステージで観客、審査員を前に競い合っていきます。

そしてステージの下でこそ因縁の絡むバトルが繰り広げられていくのでした。

・・・

映画を観ているんだけど、各アーティストが披露している時間は

「ミュージックバトルアワーズ2025」の中継を観ているようでした。

通常の上映だけでなく、「爆アゲ! フェス上映」という声出しや手拍子、ペンライトの持ち込みも可能な上映がされていた本作。

自分はそういう上映形式の鑑賞が初だったので新鮮でした。

周りを気にしないで大きなスクリーンと良い音で聴ける環境の中

体の動くままに音楽フェスを楽しんでました。

・・・

ステージに立つのは、3大レーベルを代表する人気アーティストばかり。

それは作品の中だけでなく実際にも言えることで

ステージの上も、それ以外の場所でも有名な方がズラリ。

前情報をなるだけ入れずに行ったので、次は誰のステージなんだろうっていう楽しみと、まさかのアーティストだった時の驚き。

そこにドラマのメンバーが再び集結していく嬉しさにと、テンション上がってってた時間でした。

・・・

自分はドラマから入った人なのですが、その最終回から約1年半が経って。

音楽は更新されながらも、お馴染みのメンバーが一緒に戻ってきた様子からなのか

その頃のことが色々蘇って、ちょっときてました。

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ストーリーでは英子と孔明の絆が響いてます。

孔明に残されている時間があと僅かだとしたら。

一度三国時代に病没している孔明。

その後現代に転生という、いつ何があってもおかしくない懸念のつきまとうことでした。

今をバリバリに楽しんでいるパリピな孔明に、普段そういう部分は忘れてしまいますが。

そんな孔明の表情を曇らすきっかけになったのが、彼にとって現代で何よりも大切な英子の歌。

フェスの本番が近づいているにも関わらず英子を避けるようになった孔明に、彼女の不安も膨らんでいきます。

本番という同じ目標を掲げながらもお互いに違う不安を抱いて、すれ違ったままの2人でしたが

真相を知ったら知ったで、そのことが頭を占めて歌う気持ちが揺らぐ英子。

フェスでは約6000人もの人がステージを心待ちにしています。

彼らに歌を届けなくちゃならない。

けど頭を占めるのは孔明のこと。

孔明がいなくなって1人でも夢を叶えようと思えるのか

それよりも孔明と一緒にいることをとるのか

英子は覚悟を決めなければなりませんでした。

・・・

夢に近づくまたとない絶好の機会に悩み、内に籠る英子を見ていて

彼女の中で孔明がどれだけ大きな存在になっていたのかを感じた本作。

いつもはひたすら音楽の道を進んでる彼女たちが

大きなイベントに挑みながらも、その陰でお互いを思うことから起こす行動を見れたことが大きかったです。

いずれはくるのかもしれないその時に直面したからこそ見えてくるものがあって

こんなふうに思っていたんだっていうところに触れられてむず痒かったり、寂しくなってきたり。

それらを経ての英子の乗り越えていこうとする歌に、自分はピンと張ってた部分が逆にぐらついていくのを感じてました。

実写化にあたって渋江監督や向井さんが大切にされたリアリティや説得力

向井理さんが演じる孔明の被っている帽子は綸巾(かんきん)や諸葛巾とも呼ばれています。

その綸巾と靴のヒールも含めると、孔明は2メートルを超えているとのこと。

それだけでなく衣装は通気性を考慮して軽量化されているにも関わらず、重さは5キロほど。

衣装を掛けたハンガーが折れたり、ちょうど撮影時期が酷暑と重なり暑さとの戦いだったため

氷を忍ばせたベストに水を循環させるためのチューブを通して着用することで、体を冷やす対策をされていたのだそう。

そこまでしてでも現代で孔明の存在感を際立たせるため、ボリュームのあるあの大きな衣装を着て孔明を演じ続けていた向井さん。

これを着ることで孔明になれるスーパーマンのような衣装だとお話しされていました。

・・・

また映画ではライブシーンのために2日間、東京ガーデンシアターを貸し切り、WOWOWのライブチームによる協力のもと制作が進められていました。

そこでは13台のカメラを使い1日がかりでライブと約6000人の観客、客席での演技の撮影が実現。

原作では孔明もステージに立ってラップを披露する時間がありましたが

本作は裏で支える役割に徹しています。

そのためライブシーンの撮影期間に向井さんは、カメラの外でも軍師然とした振る舞いで

上白石さんのリハーサル中にスマホでその様子を撮影し、どういうふうに撮られているかの確認ができるようにしたり

出演される方に声をかけたりして、現場の士気を高められていたとのことでした。

・・・

そして『パリピ孔明』の実写化で渋江監督や向井さんの大切にされていたのが、説得力とリアリティです。 

三国時代の孔明が現代に転生という、ファンタジー要素の強い『パリピ孔明』。

けど「笑いをとりにいく作品にはしたくない。」と、軍師として死力を尽くす孔明がいました。

衣装では画に奥行きを出すため、着物の襟や裾がグラデーションに染め上げられていたり

使用感を出すための”汚し”が、あえて加えられているなど、細部まで工夫が凝らしてあります。

それだけでなく孔明の存在感を放つように作られた衣装だからこそ

説得力を出すためにその衣装に似合う人物でなければならない。

奇抜で圧倒的でありながらも、面白さを封じる。

向井さんの演技あっての実写版パリピ孔明でした。

・・・

あの三国時代の孔明がUber Eatsのリュックを背負って、競技用の自転車を飛ばしていても

笑いより、最初はどんな目論見があるんだろうって気になったり。

孔明がどうしてそういうことをしているのかがわかった後には、そのひたむきさに心打たれるという。

他にもクスリとくる場面はありますが、どれもが英子のために行動した結果です。

孔明のすることは全部英子から始まっています。

そういうストーリーや、現代に転生しちゃった孔明をどのように演じるのか。

一歩違えば別の路線にはみ出てしまうところが

渋江監督の意向や向井さんの演技によって

英子と天才軍師孔明の、心にくる物語となっていました。



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