🧠 あらすじと概要:
映画『サンセットサンライズ』あらすじ
映画『サンセットサンライズ』は、コロナ禍を背景に、東京の大手電気機器メーカーに勤務するサラリーマン・西尾晋作の不安定な生活から始まります。田舎での生活を夢見て、彼は宮城県南三陸の物件に一目惚れし、「お試し移住」を決意します。新しい環境で釣りを楽しむ晋作ですが、地元の人々との交流には戸惑いもあります。しかし、ポジティブな性格で彼は次第に溶け込み、地域の課題解決に向けた新たなビジネスモデルを考案します。物語は、都会と地方の格差、移住の難しさを描きつつ、希望に満ちた未来を模索します。
記事の要約
この記事では、映画『サンセットサンライズ』を観た感想が述べられています。岸善幸監督と宮藤官九郎脚本によるこの作品は、震災やコロナ禍という重いテーマを扱いながらも、温かくユーモアを交えた描写が印象的です。主演の菅田将暉が演じる主人公が田舎に移住し、地域の人々との交流を通じて変化していく姿は、多くの視点を提供しています。また、登場人物たちの関係性や心の変化が美しい映像と共に描かれ、「幸せ」について考えさせられる物語となっています。記事内で特に印象に残ったシーンやメッセージが紹介され、映画が視聴後に与える静かな余韻についても触れられています。
映画『サンセットサンライズ』を観ました(╹◡╹)
余韻を感じているうちに、に。。。
この映画の監督は岸善幸さん、脚本は宮藤官九郎(クドカン)さん。 岸監督は、『あゝ、荒野』や『正欲』『前科者』などで知られ、社会的なテーマを繊細に描くことで評価されています。 今作では、震災やコロナ禍といった重いテーマを扱いながらも、ユーモアを交えて温かく描いています。 一方、脚本を手がけたクドカンこと宮藤官九郎さんは、独特のユーモアと人情味あふれる脚本で知られ、『あまちゃん』や『池袋ウエストゲートパーク』など、数々の話題作を手がけてきました。 本作では、岸監督との初タッグとなり、東北出身の二人が故郷を舞台に新たな物語を紡いでいます。
主演の菅田将暉さんとは、岸監督が『あゝ、荒野』以来7年ぶりの再タッグとなります。 菅田さんは、リモートワークをきっかけに南三陸に移住するサラリーマン・西尾晋作を演じ、地元の人々との交流を通じて変化していく姿を熱演しています。
楡周平(にれ・しゅうへい)さん原作。
あらすじ
東京の大手電気機器メーカー「シンバル」に勤める釣り好きのサラリーマン・西尾晋作は、コロナ禍でテレワークが当たり前になったことを機に、海に近い田舎への移住を考え始めます。ネットで見つけた宮城県南三陸の4LDK・家賃6万円の物件に一目惚れし、“お試し移住”を始めることに。
新天地で釣り三昧の日々を過ごす晋作ですが、地元の人々は東京から来たよそ者の登場に気が気でありません。一癖も二癖もある地元民との交流に戸惑いながらも、持ち前のポジティブな性格と行動力で次第に溶け込んでいきます。そんな中、晋作は地方創生に繋がる新しいビジネスモデルを思いつき、地域の課題解決に取り組んでいくことになります。物語は、地方移住の難しさや地方が抱える問題、都会と地方の格差など、現代社会が抱える様々な問題をリアルに描きながらも、希望に満ちた未来を描いています。
では、、個人的な見解で
印象的なシーンまとめていきます♡
震災で家族を失ったことで、しあわせになることを諦めたような百香なので、新しい出会いにも戸惑い、迷う。中村雅俊さん演じるお父さんが「みんなすきに、自分のことだけ考えてたら、みんなしあわせになれる」と言うシーン。この一言、違った切り口でとっても良かった。一見すると自己中やワガママに聞こえるかもしれない。でも、今の時代にこそ必要な視点かもしれないとも思った。“自分を大切にすること”が、まわりの人も大切にすることにつながる。そういうこと、私たちはもっと素直に信じていいんじゃないかな。⸻ちょうどそのシーンで、井上真央さん演じる百香が、反論しながら魚をさばくんですが、「あーだこーだ」言いながらも手つきはしっかりしていて、その生活感がなんだかリアルで、すごく良かった。普段から料理する方なのかな。。川のシーンでみんなが本音をぶつけ合うシーンも良かった。水の流れ、光の反射、風の音がありながら、みんなもまた自然に自分に戻っていく。そんな感じだった。池脇千鶴ちゃんが演じるおばちゃんの役も良かった。めっちゃリアルだった笑はっきりものを言う感じとか、人の心にずんっっと入っていく感じ。嘘がなくて好きだった。⸻三宅健くんのチンピラ風の身なりにはびっくり。自然すぎて途中まで気づかなかった(笑)あそこまで馴染むとは…!違和感ゼロだったのがすごい。⸻そして映像の美しさ。木漏れ日、都会のビルに反射する光、色味、空気感。「見せたい」じゃなく「感じさせたい」映像がずっと続いていた。ごはんのシーンもたまらなかった。もはや飯テロ映画(笑)菅田将暉くんの食レポwがうまくて、食べる姿がほんとに美味しそうで、見てるこっちまでお腹すく。味だけじゃなくて、土地の時間や空気も一緒に味わってるように感じた。⸻私的には正直、この2人が恋愛に発展するとは思っていなかった。それくらい、恋愛要素は少なめ。あの2人の関係は、“じんわり温かい相棒”のような存在になっていく感じ。
最後、、、籍を入れない選択も、一番印象的だった。⸻3人が3人とも、“自分のことだけを考えて”生きていく。それが結果的に、しあわせにつながっていく。今までは「誰かのために」「みんなのために」と思って生きることが良しとされてきたけれど、その過程で、誰かの思いや人生が犠牲になることも多かった。そういう生き方が、今の時代には“ちょっと違うかも”って感じられる。⸻クドカンの脚本らしい笑いのセンスも、作品全体にちりばめられていた。震災やコロナという重いテーマを、ただ重く真剣に受け止めるだけじゃなく、「あえて軽やかに受け止める」ことで前に進んでいく。そんな希望のようなものを感じた。⸻悲しみや痛みと、どうやって一緒に生きていくのか。“幸せってなんだろう?”って、もう一度問い直すための物語だった気がする。🌅「サンセット・サンライズ」というタイトルの解釈1. 終わりと始まりの象徴•サンセット=日没は「終わり」や「喪失」、「別れ」の象徴。•サンライズ=日の出は「始まり」や「再生」、「希望」の象徴。•東日本大震災やコロナによって日常を失った人たちが、喪失のあとにもう一度「生きていく」ことを選ぶ。その流れが「沈んで、また昇る太陽」に重ねられている。2. 自然のサイクルと共に生きる•東京の喧騒から南三陸へ移り住んだ主人公・西尾晋作が、自然の光や風、音とともに暮らすようになっていく流れは、**「太陽のリズムに沿って生きる」**ことそのもの。•人間の生活も、心のアップダウンも、自然のリズムと同じく「ゆるやかに沈んで、また昇る」ことを受け入れるようになっていく。3. 光の美しさを映した映像ともリンク•映画全体を通して、木漏れ日や朝日、夕暮れの光の描写が本当に美しい。•その光の変化は、登場人物たちの心の変化とも重なっていて、「光が差す場所へ向かう」静かな物語としてタイトルが機能しているのでは??⸻個人的には、「サンセットとサンライズは、どちらも“光が美しい瞬間”」ってところがすごく好き。人生のどんなタイミングも、終わりと始まりはつながってるし、
どっちも美しいっていうメッセージにも感じるような。。。。
観終わったあとの静けさが、しばらく続いてる。
hii
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