🧠 あらすじと概要:
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」あらすじ
映画「ハリー・ポッターと賢者の石」は、虐げられていた少年ハリー・ポッターが、魔法の世界で特別な存在であることを知り、ホグワーツ魔法学校に入学する物語です。彼は新しい友達のロンやハーマイオニーと共に成長し、友情や冒険を通じて、自身の過去や両親の存在に向き合っていきます。
記事の要約
この記事では、映画「ハリー・ポッターと賢者の石」についての感想が語られています。著者は、ハリーの成長物語が「なろう系」や「シンデレラ」のような普遍的なテーマであり、特別扱いされる一方で彼の孤独や寂しさが描かれている点に注目しています。また、友人との絆や成長の過程が温かく描かれており、共感を呼ぶ要素が強いと述べています。
実写キャストについては、子役たちのリアルな演技や、成長を見守る楽しさに触れ、子どもたちの当事者感やドキドキ感がリアルであったと評しています。最後に、映像美や音楽の要素が映画全体にわたって心を打つポイントを提供していることを強調し、自身の山や懐かしい感覚を感じたことに幸せを感じている様子が伝わります。
ストーリー・描写など
まず思ったのが、なろう系・異世界転生ものに近い部分があるなということ。虐げられていた子が、実は特別な生い立ちやすごい才能を持っていて、新しい世界に移ったらめちゃくちゃ特別扱いをされる(ときどき疼く傷まである! 厨二心くすぐられちゃうよなあ)。感情移入して見てると、気持ちよさを味わわせてくれる。別になろうを挙げるまでもなく、普遍的なお話の型かもしれないけど。シンデレラとかもそうか。でも、気持ちよくなるためだけの作品じゃないなと思えるのは、きちんと彼の寂しさ、その立場ゆえのつらさが描写されているからかな。両親を鏡の中に見るシーンは胸に迫るものがあるし、見守ってくれる先生たちや、どんどん絆が深まっていく友達の存在が、すごく温かい。
誰かに大切にされる経験、大切に思われていた実感を得られてよかったなと、見てて心から思う。
ハリーの周りの子たちの描写も然り。ロンの上の兄弟に対するコンプレックスだったり、ハーマイオニーの周りとの温度差による距離感だったり、それぞれに切実さがある。
いかにも嫌なヤツの役回りのマルフォイも、森でひどくビビってるところなんかは、等身大の男の子だなと可愛げを感じてしまった。
終盤は、きっちりハーマイオニー、ロン、ハリーに見せ場がある。ネビルにも。必然性のあるシーンだけできれいに脚本組み立ててあるんだろうな、話を持っていきたい方に持ってくための舞台装置バッチリだな、みたいな中途半端なメタ視点が入り込みつつ観ちゃったけど、やっぱりどのシーンもうれしい。
場面転換の仕方では、雪の積もった中庭でハリーがヘドウィグを飛ばして、帰ってくると季節が移っているのが好き。他にも音楽やライティングやカメラワークで、全編にぐっとくるポイントが色々あって、映画って本当に総合芸術なんだなと思う。
大して映画を観る目を育ててこなかったけれど、こうして自分なりに懐かしくかつ新鮮に観ることができたのは、幸せなことだ。
実写キャストについて
普段実写よりアニメをよく観るので、改めて「その役の年頃の人が演じて、シリーズとともに成長していく」という、実写・長編シリーズならではの魅力を感じた。この先同じ役者陣で映画制作が続いたこと、亡くなって交代したキャストもいることなどを知っている分、味わい深かった。いろいろなことがありつつ、無事に映画が完結したのは本当に奇跡みたいに思える。あとシンプルに子どもたちの演技がよかった。やばい状況になっていくなかで秘密を共有するドキドキ感や連帯感がリアル。「あとは大人に任せよう」ってならない、ちょっと視野狭窄ぎみな、奮い立つような当事者感も。しばらく味わっていない感覚で、なんだか懐かしかった。アニメだったら子どもの役も大人の声優さんが演じることが多くて、子どもが声を当ててるとむしろ違和感があったりするけど、今作を見返して「実際の子どもが自分の体で演じること」ならではの良さってあるなと感じた。この先みんなの成長を追っていくのが楽しみ。
ちょっとしたこと
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今作に関しては子どもの頃観てた吹き替え版の記憶が染み付いているのもあり、イギリス英語のノリが耳に新鮮。ハリーの声が意外と低い
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ロンの明るい色のバシバシまつ毛かわいい
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最後のシーン、スリザリンを一旦ぬか喜びさせるのさすがにかわいそう。ハリーたち贔屓されすぎな気も。このへんは「気持ちよさ」ありきかも
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ハリー、トロールの鼻水ローブで拭くんかい。ちゃんと洗濯してよ
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スネイプ先生足引きずってたの治癒魔法的なので治せなかったのかな
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摩訶不思議な魔法の世界が見てて楽しい。ホグワーツ特急が機関車だったり、筆記具が羊皮紙と羽ペンだったり、古い技術や生活様式がベースなのは、現代的な技術と魔法との親和性がよくないから? ロマン?
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ホグワーツの建築様式とか寮の壁画とか古い教会みたい。オリバンダーの店とかも、セット感あんまりなくてすごい
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