春から梅雨前まではサイクリングのハイシーズン。日差しも日に日に強くなる季節なので、アイウェアの大切さがよくわかります。そこで、シマノから新発売になったアイウェア×3種類を試してみました。

機種はそれぞれ「S-PHYRE SL」「EQUINOX」「PULSAR」です。どれも@@link|https://shop-jp.shimano.com|「シマノ公式サイクリングオンラインストア」|nの限定モデルで、一般的なショップでの販売は行なわれていません。

「S-PHYRE SL」はシマノ製アイウェアの最新・最高峰モデル。価格は15,400円。S-PHYREの読み方は“エスファイア

春分を意味する新モデル「EQUINOX (イクイノックス)」。価格は13,200円

お手頃価格で買えるサイクリング用アイウェア新モデル「PULSAR」。価格は9,900円

視界が広く超軽量、フィット感も良好な「S-PHYRE SL」

まずはフラッグシップモデルの「S-PHYRE SL」から試してみました。使ってみた印象から書いてしまうと、視界が非常に広いこと、非常に軽いこと、フィット感が良好なこと、シンプルな作りなのに剛性感があることなど、好印象となったポイントが多いアイウェアです。

S-PHYRE SLのレンズカラーは3色。テンプルの色違いバリエーションがあり、合計7モデルから選べます。構造上、レンズ交換はできません

まず、視野の広さですが、レンズ面にフレームがほぼないことから、装着しても視界を遮される感じはほぼしません。多くのアイウェアはレンズの上か下、もしくは上下にフレーム(リム)がありますので、上下左右に視線を移すと視野にフレームが見え隠れします。S-PHYRE SLにはそれがない。なるほどレース指向のアイウェアだけあって、走行中に気が散らないという設計でしょうか。

「リムレスフレーム」と呼ばれる設計で、レンズ周辺にはフレームがありません。テンプルとレンズは超音波溶接されていて、レンズがフレームの役割も果たしています。レンズ面は球面で顔のカーブに沿ってフィットします

それからフィット感。レンズのなだらかなカーブが目の周辺をちょうどよく覆ってくれる感じです。ノーズパッドは「リバーシブルノーズパッド」と呼ばれる「内側と外側の厚みが違うノーズパッド」で、ひっくり返して装着すると鼻梁とレンズの距離を調節できます。また、S-PHYRE SLの場合、S-LサイズとM-XLサイズが2つが同梱されていますので、幅広いユーザーにフィットするのではないかと思います。筆者の場合はLサイズでフィットしましたが、XLサイズで使ったらさらに良好なフィット感が得られました。

ご参考までに、筆者の顔はわりと典型的な日本人のカタチで、やや平たい感じ。外国製のアイウェアはたいていフィットしません。ですが、シマノ製のアイウェアはどれもフィットします。これまで4本のシマノ製アイウェアを買いましたが、どれも軽量・好フィット感で快適です。

さて、実際にS-PHYRE SLを装着してサイクリングをしてみましたが、視野の広さが快適で、短めのテンプルはヘルメットにぶつかりにくく、多くのヘルメットにマッチします。また、面積の広いレンズの風よけ効果もバッチリでした。

レンズとテンプルの接点が超音波溶接されています

それと、滑り止め付きのテンプルは、頭部を少し強めに挟み込む感じで、テンプル部やレンズ部にそこそこの剛性感があります。なので、走行中に顔を急に動かすなどしてもアイウェアがズレたり落ちたりする不安はほとんどありません。S-PHYRE SLは重量23.7gという超軽量アイウェアということもあり、頭部を過度に強く挟まずとも安定的なのかもしれません。ともかく、この安定感と安心感も好印象です。

非の打ち所がない気がしますが、よーく考えてみると、構造上、レンズ交換ができないのが残念です。レンズ交換ができるアイウェアなら、日差しが強い日中は濃いレンズで目を守り、薄暗い夕方や夜にはクリアに近いレンズを使う、という使い分けができます。……ただ、単に昼間用のアイウェアと、もしかしたら夕方~夜に走ることになったときのためのクリアのアイウェアの2本を携帯すればいいだけ、とも言えます。

あと、シマノのアイウェアはフラッグシップモデルでも比較的に安価です。S-PHYRE SLの価格は15,400円。この価格で上記のような使い心地の良さがあることに、かなりのコストパフォーマンスの高さを感じました。

【オンラインストア限定モデル】S-PHYRE SL

視界広めのハーフリムフレーム、幅広く使える汎用性がある「EQUINOX」

続いてパフォーマンスモデルの「EQUINOX」。価格は13,200円です。使ってみた印象から書いてしまうと、フィット感が良好で、レンズ交換が可能なので幅広い用途に活用できるのが魅力だと感じられました

EQUINOXのレンズカラーは4色あり、フレームカラーバリエーションにより合計9モデルがあります。レンズ交換が可能で、レンズ単体でも販売されています

まずフィット感ですが、リバーシブルノーズパッドの裏表を変えることでフィット感を調整可能なので、筆者の顔にもフィットしました。また、このモデルもテンプルが短めなので、ヘルメットと干渉しにくく、いろいろな形状のヘルメットにマッチします。

それからシングルレンズなので視野角も広め。レンズ上部のフレームも細めなので、視界を遮るものが少なくて快適です。

レンズについて、このモデルには「フォトクロミックグレー」というタイプも用意されています。これは紫外線が当たることにより可視光線透過率が17%~85%の間で変化するレンズで、日差しが強いと色が濃くなり、日差しが弱いと色が薄くなります。明るさが目まぐるしく変わるライディングシーンに最適なレンズです。なお、紫外線が当たらない状態では僅かにグレーがかったクリアレンズという見た目です。

これは後述のモデル「PULSAR」のフォトクロミックグレーレンズです。通常はほぼクリアのレンズ

レンズの半分にだけ紫外線を当ててみました。紫外線が当たるとすぐに色が濃くなります

なお、EQUINOXのRIDESCAPEレンズモデル(カラーレンズモデル)7機種には、PCクリアレンズ(透明レンズ)が付属しています。また、それらモデルにはレンズポケット付きポーチが付属し、スペアレンズを保護しつつ携帯できます。

RIDESCAPEレンズモデル(カラーレンズモデル)7機種には付属のPCクリアレンズを入れられるポーチが付属します。ポーチにはEQUINOX本体も入れられます

EQUINOXが梱包されている箱は、携帯用ハードケースとして使えます。蓋の部分はマグネットでしっかり閉じます。また、画像のように折りたためますので、不使用時はコンパクトに収納できます。前出のS-PHYRE SLの箱も同様です

ちなみに、EQUINOX用のスペアレンズの価格は、RIDESCAPEレンズ(カラーレンズ)が3,850円。フォトクロミックグレーレンズが6,600円となっています。

EQUINOXのレンズ交換は容易で、ノーズパッドとフレームを外してレンズを交換する程度。立ったままでも行なえます。レンズのエッジに触れて行なえばレンズに指紋が付くこともありません。

EQUINOX本体

フレームとノーズパッド部を外せばレンズを交換できます。慣れれば1分以内にレンズ交換できると思います

レンズ交換できるアイウェアは少なくありませんが、筆者はEQUINOXほど手軽にレンズ交換できるアイウェアを知りません。また、前述のようにレンズのエッジに触れて交換すれば、レンズ表面に指紋が付くこともありません。EQUINOX用レンズは全種類スペアとして別売されていますので、幅広く活用できるアイウェアになるのではないでしょうか。

なお、EQUINOXを装着してサイクリングしてみましたが、良好な使用感でした。前出のS-PHYRE SLほど視野は広くないのですが、それでもシングルレンズなので視界を遮るものが少なく快適です。風よけ性能も十分で、テンプルの滑り止めおよび適度な締め付けにより、顔を動かしてもアイウェアがズレたり落ちたりする心配はほとんどないという印象です。

【オンラインストア限定モデル】EQUINOX

リーズナブルな価格で買えるオールラウンドアイウェア「PULSAR」

最後に、タフネス重視の全地形対応フルリムモデル「PULSAR」。価格は9,900円です。使ってみた印象から書いてしまうと、フィット感が非常に良好で、とりわけ顔から外れにくいという安心感がありました。レンズ交換も可能なので、とても幅広い用途に使えるオールラウンド・アイウェアだと感じられました。

PULSARのレンズカラーは3色あり、フレームカラーバリエーションにより合計8モデルがあります。レンズ交換が可能で、レンズ単体でも販売されています。紫外線量により濃さが変わるフォトクロミックグレーレンズも用意されています

フィット感は、前述のとおり良好かつ安定的です。今回紹介しているほかのモデルよりもテンプルの締め付けが強めで、テンプル内側の滑り止めも効果的。また、ノーズパッドは樹脂のパッドの内部に曲げられる金属が入っているタイプで、自分の鼻梁にしっかりマッチする形状にできますし、鼻梁とレンズの距離も十分な範囲で調節できます。

ノーズパッドは樹脂で金属を包んだタイプで、前後左右に幅広く調節できます

このモデルもレンズ交換が可能で、レンズは全色単体でも販売されています。レンズ交換は前出のEQUINOXほと簡単ではありませんが、そのぶんフレームにガッチリと取り付けられて安定感があります。また、アンダーリムを取り外したままでも装着できるので、好みに応じてハーフリムフレームのアイウェアとしても利用できます。

PULSAR本体

アンダーリムを外し、ノーズバッドを下にずらしてフレームを外します。各部が固めに嵌合する設計なので、レンズ交換には一手間かかるというイメージです

アンダーリムを外した状態でも使えます。この状態で、レンズに違和感のある出っ張りなどはありません

実際にPULSARを装着してサイクリングしてみましたが、今回紹介した3つのアイウェアのうち、PULSARが最もシッカリした装着感がありました。ただ、テンプルの締め付けが少し強いかな、という印象も。ともあれ、このくらい安定的に装着できると、衝撃が多いMTBライドなどでも安心して使えると思います。

PULSARの価格は9,900円で、今回紹介したモデルのうちでは最も廉価なアイウェアです。しかし、頭部へのフィット感・安定感は非常によく、交換レンズが用意されていたりハーフリムフレームでもフルリムでも使えるのも実用的。また堅牢性の高さもありますので、意外にダークホース的な存在かもしれません。

【オンラインストア限定モデル】PULSAR

といった感じのシマノ製アイウェア×3種類。どれも魅力溢れる新モデルです。筆者はどのモデルも欲しくなっていますが……いや~それぞれ強い魅力を持っているアイウェアなので、選択に迷ってしまいます。3種ともオンラインストア限定モデルとなりますが、非常に魅力的なアイウェアなので、ぜひジックリとチェックしてみてください。



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